トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2012

2012. 02. 06 update

昨年、『アンチクライスト』や『100,000年後の安全』といった話題作をいち早く上映した北欧映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル」が、今年は2月11日(土)〜17日(金)の7日間、渋谷ユーロスペース他で開催される。トマス・ヴィンターベアの『セレブレーション』、トリアーの『エレメント・オブ・クライム』らが上映される「The Origin - 北欧映画作家たちの原点 -」やフリドリクソン監督特集も注目だが、何と言っても1921年のサイレント映画『魔女』(12日の回は柳下美恵さんのピアノ伴奏付き!)はどうしても観ておきたい。

オタール・イオセリアーニ映画祭2012

2012. 02. 02 update

名匠オタール・イオセリアーニ監督最新作『汽車はふたたび故郷へ』の公開を記念して、デビュー作『四月』から『ここに幸あり』まで7作品を特集上映する「オタール・イオセリアーニ映画祭2012」がオーディトリウム渋谷で開催される。すでに日本での権利切れとなった『素敵な歌と舟はゆく』が特別上映されるほか、『月曜日に乾杯!』も日本最終上映になる。昨年映画美学校で行われたマスタークラスの忘れ難い夜、ノンシャランに、浪々と唄うように語り続けた御大のお姿を思い出しながら、この貴重な特集上映に足を運びたい。

カプリッチ・フィルムズ ベスト・セレクション
先鋭的であること:映画批評の現在とは

2012. 01. 27 update

東京日仏学院、今年一発目の特集上映「カプリッチ・フィルムズ ベスト・セレクション」がいよいよ始まろうとしている。フランスで最も先鋭的な作品の製作・配給・出版を手掛けるレーベルとして注目されている"カプリッチ・フィルムズ"の傑作群が一挙上映され、『猫、聖職者、奴隷』の木下香監督、boidの樋口泰人氏、カプリッチ・フィルムズのティエリー・ルナス氏らが登壇するトークショーも予定されている。もはや自明のものではなくなった"映画批評"は、現代において未だ有効なのか?という疑問符を頭の片隅に抱きつつも、ロバート・クレイマー、ジャン=クロード・ルソー、ストローブ=ユイレ、アルベルト・セラら、その作品自体がラディカルな映画批評そのものである傑作群に触れ、トークショーの熱に絆されるうちに、そんな疑問符はどこかに消し飛んでいるに違いない。

映画祭1968

2012. 01. 23 update

『マイ・バック・ページ』を見て、学生運動のことを初めて知ったという現役日藝生による企画上映「映画祭1968」が1週間限定でオーディトリウム渋谷で行なわれる。日大を舞台とした記録映画『日大闘争』『続日大闘争』『死者よ来たりて我が退路を断て』、日本の"1968年"を考える上で外すわけにいかない『圧殺の森 --高崎経済大学闘争の記録--』と『パルチザン前史』といったセレクションに加えて、村上龍の爆笑原作小説の映画化作品『69 sixty nine』がラインナップされているところに、21世紀的なバランス感覚を感じる。しかも、ゴダール『東風』上映のトークゲストに上野千鶴子登場とは!

祝『NINIFUNI』公開&『イエローキッド』特別上映!

2012. 01. 18 update

2011年ロカルノ国際映画祭で中編映画としては異例の招待作品に選ばれ、青山真治監督の『東京公園』、富田克也監督の『サウダーヂ』と共にロカルノを湧かした真利子哲也監督の最新作『NINIFUNI』(宮﨑将、ももいろクローバー共演)が2月4日(土)より渋谷ユーロスペースを皮切りに全国公開される。『NINIFUNI』の公開を祝して長編デビュー作『イエローキッド』も1週間限定で特別上映される。未見の方は是非この機会に!

ボリス・バルネット傑作選

2011. 12. 28 update

サイレントからトーキーの時代を跨ぎ、ラブロマンス、サスペンス、悲劇、コメディとあらゆるジャンル映画を、ハリウッド古典映画の言語を駆使して作り上げた、ソビエト娯楽映画の天才ボリス・バルネットの傑作選が渋谷ユーロスペースで開催される。2月9日(木)『帽子箱を持った少女』は、柳下美恵さんピアノ生伴奏付き!

祝!『サウダーヂ』凱旋全国ロードショー!

2011. 12. 28 update

ナント三大陸映画祭コンペでグランプリ「金の気球賞」を受賞した富田克也監督『サウダーヂ』(空族制作)関連の上映企画が相次いで決定、2011年12月末時点での上映情報を掲載する。『ダウダーヂ』に寄せられた賞賛は単なる"雰囲気"などではなく、マスメディアを飛び交うセンセーショリズムとはほど遠い地点から、日本の(ひいてはそれが世界へと繋がる)現状を炙りだす"余白"が映画に残されていること、つまりは観客の知性を信頼しているところに、その成功の一因があるように思える。観る度に新たな映画体験を呼び起こす『サウダーヂ』を巡る賞賛はまだ暫く止みそうにない。

『歴史は女で作られる』デジタル・リマスター完全復元版

2011. 12. 09 update

マックス・オフュルスの"呪われた映画"『歴史は女で作られる』のデジタル・リマスター完全復元版が、3週間限定でロードショー公開される。ジャン・ドーボンヌの絢爛豪華な美術、妖婦ローラ・モンテスを演じるマルティーヌ・キャロル、『赤い靴』デジタル・リマスター版で大スクリーンに蘇ったばかりのアントン・ウォルブルックといった映画史の豊穣に触れる喜びに浸かりながらも、2000年に山田宏一が「何が映画を走らせるのか?」の最後の最後に、本作を参照して記した言葉にも思いを馳せながら、煌めくスクリーンに向き合いたい。

『-×-』(マイナス・カケル・マイナス)トークイベント

2011. 12. 02 update

「NO NAME FILMS」の『トビラを開くのは誰?』で、巧みな映画空間にメランコリックな詩情を滲ませ、観るものにその名を印象づけた伊月肇監督の長編デビュー作『-×-』(マイナス・カケル・マイナス)が2週間限定でレイトショー上映され、諏訪敦彦監督、山本政志監督、そして、空族(富田克也、相澤虎之助)等々が伊月監督と対談するトークショーが行なわれる。「NO NAME FILMS」に続いて、若手監督が夜のユーロスペースをジャックする!

鉛の時代 映画のテロリズム

2011. 11. 25 update

60年代後半から80年代にかけて、極左テロリズムがヨーロッパ、そして日本で多発した"鉛の時代"を描いた映画の特集上映が東京日仏学院で行なわれる。カンヌ映画祭で話題となり、米フィルム・コメント誌で年間1位に選ばれるなど、高い評価を得ているオリヴィエ・アサイヤスの傑作『カルロス』、国際テロリストばかりを擁護したフランス人弁護士の半生をスリラー仕立てで描いた『テロルの弁護士』といった作品の上映やフィリップ・アズーリのレクチャー、さらにはアサイヤスの来日も予定されており、またもや、見逃せない特集上映となっている。

NO NAME FILMS

2011. 11. 17 update

「無名」というわりには、諏訪敦彦、塩田明彦、柴田剛といった名だたる監督陣がトークショーに登壇し、柄本佑、麿赤兒、利重剛、鈴木卓爾といったスクリーンで慣れ親しんだ俳優陣も出演する短編映画プログラム「NO NAME FILMS」の監督陣は、海外や日本の映画祭で受賞経験を持つ俊英が揃う。「NO NAME FILMS」に続いてレイトショー公開される伊月肇監督の『-×-』(マイナス・カケル・マイナス)も、諏訪監督が絶賛する等、何やらとても前評判が良い。

ミニシアター巡礼

2011. 11. 15 update

タイトルが、蓮實重彦の名著『映画巡礼』を想い出させないでもない本著『ミニシアター巡礼』は、21世紀のミニシアターの観客に、20世紀的にハイ・カルチャーの豊穣で読者を魅了した『映画巡礼』とは異次元の切実さで"あの暗闇"の必要性を迫る。 映画ファンに広く読んで頂きたい好著。

第12回東京フィルメックス【特集上映『ニコラス・レイ生誕百年記念上映』】

2011. 11. 10 update

11/19(土)から9日間に渡って開催される第12回東京フィルメックス、アジアの新進作家による10作品が上映される「コンペティション」、映画の最先端を切り拓く「特別招待作品」、3人の映画作家の特集上映『限定!川島パラダイス♪』『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』 『ニコラス・レイ生誕百年記念上映』 の全上映作品のリリース情報を掲載。

第12回東京フィルメックス【特集上映『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』】

2011. 11. 10 update

11/19(土)から9日間に渡って開催される第12回東京フィルメックス、アジアの新進作家による10作品が上映される「コンペティション」、映画の最先端を切り拓く「特別招待作品」、3人の映画作家の特集上映『限定!川島パラダイス♪』『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』 『ニコラス・レイ生誕百年記念上映』 の全上映作品のリリース情報を掲載。

第12回東京フィルメックス【特集上映『限定!川島パラダイス♪』】

2011. 11. 10 update

11/19(土)から9日間に渡って開催される第12回東京フィルメックス、アジアの新進作家による10作品が上映される「コンペティション」、映画の最先端を切り拓く「特別招待作品」、3人の映画作家の特集上映『限定!川島パラダイス♪』『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』 『ニコラス・レイ生誕百年記念上映』 の全上映作品のリリース情報を掲載。

第12回東京フィルメックス【特別招待作品】

2011. 11. 10 update

11/19(土)から9日間に渡って開催される第12回東京フィルメックス、アジアの新進作家による10作品が上映される「コンペティション」、映画の最先端を切り拓く「特別招待作品」、3人の映画作家の特集上映『限定!川島パラダイス♪』『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』 『ニコラス・レイ生誕百年記念上映』 の全上映作品のリリース情報を掲載。

第12回東京フィルメックス

2011. 11. 10 update

11/19(土)から9日間に渡って開催される第12回東京フィルメックス、アジアの新進作家による10作品が上映される「コンペティション」、映画の最先端を切り拓く「特別招待作品」、3人の映画作家の特集上映『限定!川島パラダイス♪』『相米慎二のすべて -1980-2001全作品上映-』 『ニコラス・レイ生誕百年記念上映』 の全上映作品のリリース情報を掲載。

ビバ! ナデリ

2011. 11. 07 update

第12回東京フィルメックスの審査員長を務めるアミール・ナデリ監督の2作品、『サウンド・バリア』(05)『べガス』(08)をスクリーンで観ることのできる二日間限定の特集上映「ビバ!ナデリ」が、オーディトリウム渋谷で行われる。103の名作映画を引用し、"映画"への激し過ぎる愛を迸らせる、日本で撮影された最新作『CUT』のフィルメックス上映(11/23)とロードショー公開(12/17〜)を前に、ナデリ監督の近作に触れるレアな機会が到来!

ワン・ビン(王兵)特集上映 part 2

2011. 11. 02 update

この10年に登場した最も重要な映画監督の1人、とも言われるワン・ビンのレトロスペクティブ part 2 がいよいよ始まる。この機会に part 1 で見逃した作品を観て12/17公開の『無言歌』に備えたい、などと言うは易し行なうは難しなのがワン・ビン作品の困ったところ。『原油』の7時間×2 と『鉄西区』9時間は難しいとしても、この赤い服を身に纏った老女の記憶こそが"映画"だ!と叫びたくなる『鳳鳴--中国の記憶』、ワン・ビン、ペドロ・コスタ、シャンタル・アケルマン、アイーシャ・アブラハム、ヴィセンテ・フェラス、アピチャッポン・ウィーラセタクン、6人の映画作家がそれぞれの視点で「世界」を描くオムニバス『世界の現状』くらいは観ておきたいところ。

フレデリック・ワイズマンのすべて

2011. 10. 27 update

日本での公開が決まった新作『クレイジー・ホース(仮)』がTIFFで上映され、御大ご本人も来日もする特集上映「フレデリック・ワイズマンのすべて」がいよいよ開催される。『ボクシング・ジム』(10)など、日本初公開となる8作品を含む、現在上映可能な36作品一挙上映!はほとんど快挙と言っていいだろう。この機会にあの分厚いご本、「全貌フレデリック・ワイズマン―アメリカ合衆国を記録する」(土本典昭+鈴木一誌編)もGETし、準備万端で向き合う、なんて事をできる強者がこの世知辛い今の日本に何人いるだろうか?という疑問はさておき、この素晴らしい特集上映の実現を祝福したい。

TIFF 第24回東京国際映画祭【香川京子と巨匠たち】

2011. 10. 17 update

TIFF自主企画全作品のリリース情報を掲載します。コンペティション作品に関しては、一言コメントも掲載。観た作品に関しては、5段階評価や簡単なレビューを掲載していきます。監督インタビューも予定しています。

TIFF 第24回東京国際映画祭【natural TIFF】

2011. 10. 17 update

TIFF自主企画全作品のリリース情報を掲載します。コンペティション作品に関しては、一言コメントも掲載。観た作品に関しては、5段階評価や簡単なレビューを掲載していきます。監督インタビューも予定しています。

TIFF 第24回東京国際映画祭
【日本映画・ある視点】【巨匠へのオマージュ】【震災を超えて】【日中友好】【映画人の視点】

2011. 10. 17 update

TIFF自主企画全作品のリリース情報を掲載します。コンペティション作品に関しては、一言コメントも掲載。観た作品に関しては、5段階評価や簡単なレビューを掲載していきます。監督インタビューも予定しています。

TIFF 第24回東京国際映画祭【アジアの風】

2011. 10. 14 update

TIFF自主企画全作品のリリース情報を掲載します。コンペティション作品に関しては、一言コメントも掲載。観た作品に関しては、5段階評価や簡単なレビューを掲載していきます。監督インタビューも予定しています。

TIFF 第24回東京国際映画祭【アジアの風 アジア中東パノラマ】

2011. 10. 14 update

TIFF自主企画全作品のリリース情報を掲載します。コンペティション作品に関しては、一言コメントも掲載。観た作品に関しては、5段階評価や簡単なレビューを掲載していきます。監督インタビューも予定しています。

TIFF 第24回東京国際映画祭【WORLD CINEMA】

2011. 10. 14 update

TIFF自主企画全作品のリリース情報を掲載します。コンペティション作品に関しては、一言コメントも掲載。観た作品に関しては、5段階評価や簡単なレビューを掲載していきます。監督インタビューも予定しています。

TIFF 第24回東京国際映画祭【特別招待作品】

2011. 10. 14 update

TIFF自主企画全作品のリリース情報を掲載します。コンペティション作品に関しては、一言コメントも掲載。観た作品に関しては、5段階評価や簡単なレビューを掲載していきます。監督インタビューも予定しています。

空族特集上映<選べ失え行け!2011>

2011. 10. 13 update

映画業界関係者や一部シネフィルの間で<空族>の名前が囁かれるようになったのは、映画美学校映画祭でスカラシップを獲得した2004年頃からだろうか。鬼才といわれる真利子哲也をして「現在の日本で最強の自主映画制作集団」といわしめる、<空族>の現時点での全貌が、ロカルノを熱狂させた『サウダーヂ』公開を目前に控えた今、渋谷オーディトリウムで行なわれる特集上映<選べ失え行け!2011>でいよいよ明らかになろうとしている。

TIFF 第24回東京国際映画祭

2011. 10. 12 update

OUTSIDE IN TOKYOが気になる作品をピックアップ、各作品のリリース情報を掲載します。観た作品に関しては、簡単なレビューを掲載、監督インタビューも予定しています。

『ベニスに死す』ニュープリント上映

2011. 09. 30 update

ルキーノ・ヴィスコンティ、不朽の名作『ベニスに死す』が、ニュープリントでスクリーンに甦る。 必要以上の字幕を削ぎ落とし、より映像と音を堪能出来るよう手を加えられたというニュープリント版が上映されるこの機会に、同じマーラー「交響曲第5番」を使った園子温の21世紀的傑作『恋の罪』(11月12日公開)と比較して観るのもまた一興。

Cinema de Nomad「漂流する映画館」『5windows』瀬田なつき × 蓮沼執太

2011. 09. 30 update

瀬田なつきの新作が意外な形で上映される。暗闇で観るものが「映画」であるという定型枠を超えて、瀬田なつきの映画自体が常に獲得しようとしている"軽さ"を、形式上でも獲得しようという試みなのだろうか?この野心的な試みが、希有な体験として人々の心に残るものになるのか、横浜黄金町の夜の帳に霧散していってしまうのか、"映像"の責任だけでは負いきれない、開かれた空間の中で共謀者たちとどのような策略が巡らされているのか?などと訝りながらも、軽いフットワークで足を運びたい魅力的な試み。

ひきずる映画 ―ポスト・カタストロフ時代の想像力―

2011. 09. 09 update

フィルムアート社から刊行された「能動的に映画を体得し、現代を取り巻く問題系にまなざしを向け、知識ではなく知恵(sophia)として点在するものを繋げていく」新シリーズ<CineSophia>の第一弾「ひきずる映画 ポスト・カタストロフ時代の想像力」の書評を掲載。

ジャンヌ・バリバール+ペドロ・コスタ監督特集2011

2011. 08. 25 update

東京の夜を、"映画"への愛と"現状"に対する怒り、親密であると同時に不穏な空気で満たしたペドロ・コスタ監督と女優ジャンヌ・バリバールが来日して一年を経た今、『何も変えてはならない』のDVD発売 と(待望の!)『溶岩の家』スクラップブック刊行を記念した特集上映が行なわれる。ペドロ・コスタ監督作品とジャンヌ・バリバールのライブ映像、そして、ダニエル・ユイレ亡き後のジャン=マリー・ストローブ単独名義の3作品を上映、静寂が支配する空間に耳を澄まし、暗闇が支配する映像に目を凝らし、スクリーンに映されるコスタ作品に埋没したい。いろいろあり過ぎる世間の喧噪からしばし離脱して、沈思黙考に浸りたい、そんな気分にぴったりな特集上映である。

第15回カイエ・デュ・シネマ週間
モーリス・ガレル追悼上映|カンヌ映画祭批評家週間50周年

2011. 08. 23 update

東京日仏学院の映画プログラムディレクター坂本安美さんが、「カイエ・デュ・シネマ」の編集委員たちとともに選りすぐった最新のフランス映画を紹介する「カイエ・デュ・シネマ週間」、第15回を迎える今回は、カンヌ映画祭批評家週間のディレクターを務める映画批評家シャルル・テッソン氏のレクチャーが予定されている。また、過去の批評家週間で選ばれた作品の上映に加えて、今年6月に享年88歳でその生涯を閉じた俳優モーリス・ガレルの追悼上映も予定されている。去年のTIFFで新作『ハンズ・アップ!』が賞賛されたロマン・グーピル監督の伝説的処女作『三十歳の死』も見逃せない。

ジャック・ロジエのヴァカンス

2011. 08. 11 update

昨年の1月、ちょっとした"事件"としてその開催が祝福された特集上映「ジャック・ロジエのヴァカンス」の堂々たる凱旋上映が、お盆休みシーズンの今、アテネ・フランセで行なわれる。映画批評家のクリス・フジワラ、葛生賢によるレクチャーも予定されており、ヌーヴェル・ヴァーグの至宝ジャック・ロジエの瑞々しい傑作群を今再びスクリーンに迎える準備が万端整った。

Ziggy Films 70's vol.2『ナッシュビル』『天国の日々』

2011. 08. 05 update

昨年、『バード★シット』『ハロルドとモード』をスクリーンに甦らせてくれたZiggy Films 70'sが、今年もやってくれる。去年の『バード★シット』に続いて、日本ではDVD化もされておらず中々見る機会のないアルトマンの大傑作のひとつ『ナッシュビル』が8/6から、カンヌでパルム・ドールを受賞し世間を賑わした『トゥリー・オブ・ライフ』の公開を間近に控えたテレンス・マリック監督1978年の代表作『天国の日々』が8/27から上映される。どちらも見逃せない!

吉増剛造映像作品2006-2011「予告する光 gozoCiné」

2011. 07. 27 update

ジョナス・メカスやアレクサンドル・ソクーロフとの交友でも知られる、日本を代表する詩人吉増剛造が、5年間にわたって自ら撮影・録音・編集を手掛け創り上げた「gozoCiné」と名付けられた全作品(52篇)が、一挙レイトショー上映される。併せて予定されている、ホンマタカシ、今福龍太、朝吹真理子らとの対談も楽しみ。

ポルトガル映画祭 マノエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち【最終上映】

2011. 07. 26 update

去年の9月にフィルムセンターで開催された「ポルトガル映画祭 マノエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち」が、その後全国9会場を巡回して、今、アテネ・フランセ文化センターで最終上映される。映画批評家赤坂太輔氏による講演会「ポルトガル映画と上演の映画」(8/6土曜14:00)も聞き逃せない。

クロード・シャブロル特集 映画監督とその亡霊たち

2011. 06. 20 update

『引き裂かれた女』『甘い罠』『最後の賭け』『悪の華』で観客をシャブ中に陥れたクロード・シャブロル監督特集、その第2幕がいよいよ上がろうとしている。傑作選的な前半のユーロスペース、再び三たび、シャブ中として作品群に埋没し共鳴し合う符号を堪能したい、後半の東京日仏学院、1ヶ月の間、18日間に及ぶ映画ファン殺しの特集上映が行われる。シャブロル映画の"亡霊たち"と共に暗闇にまみれる東京の蒸し暑い夜がやってきた。

カンヌ国際映画祭2011:セレクティッド・レビュー

2011. 06. 08 update

フランス国内ではIMFストロスカーン専務理事のニューヨークにおける逮捕劇に霞み、ラース・フォン・トリアーの舌禍問題ばかりが目立った感のある今年のカンヌ国際映画祭だが、全体的な傾向として、テクノロジーの進化を競う傾向から、精神性重視の人間らしさが前面に出た作品に回帰する兆しが顕著にみられる、まずまず充実した映画祭だったとの声も聞こえている。OUTSIDE IN TOKYOは、そうした作品群の中から、日本でも公開が待望されているラース・フォン・トリアーの『メランコリア』、ダルデンヌ兄弟の『少年と自転車』、そして、今年の上映作品の中でも最高傑作との呼び声も高いアキ・カウリスマキ『ル・アーヴル』のレビューを掲載する。

反権力のポジション―キャメラマン 大津幸四郎

2011. 06. 02 update

日本のドキュメンタリー映画を支えてきたキャメラマン大津幸四郎の仕事を一気に紹介する特集上映が、オーディトリウム渋谷で行なわれる。大津幸四郎さんご本人と14名のゲストが予定されているトークイベントも注目だが、併せて上映される『まなざしの旅 土本典昭と大津幸四郎』は、二人の映画人の"映画"に対する全人格的な真摯な振る舞いと言葉が観るものの襟を正す、必見のドキュメンタリー作品である。『マイ・バック・ページ』を観て、あの時代に興味を抱いた若い世代の観客に是非とも足を運んでほしい特集上映。

没後30年 グラウベル・ローシャ ベストセレクション

2011. 05. 26 update

ブラジル、シネマ・ノーヴォの中心人物グラウベル・ローシャの特集上映が行なわれる。カエターノ・ヴェローゾが「トロピカリア」のすべてはこの映画を見た瞬間に僕の中で形成されたと語る『狂乱の大地』、代表作『アントニオ・ダス・モルテス』、アントニオーニが絶賛した遺作『大地の時代』ら、代表作5本が特集上映される。

ゲンスブールと女たち

2011. 05. 20 update

クロード・シャブロル監督のキャメオ出演が衝撃的な『ゲンスブールと女たち』がいよいよ公開!「女たち」だけではなく、ゲンスブールの内面性が独特の絵作りでポートレイトされた魅力的な作品『ゲンスブールと女たち』の公開を記念して、bunkamuraでは写真展が同時開催され、併せて、ゲンスブールの生涯を貴重な写真と本人の発言を織り交ぜながら振り返るクロニクル・ブック「馬鹿者たちのレクイエム」も発売される。

ソビエト映画アーカイヴス スペシャル

2011. 04. 14 update

昨年の秋アテネ・フランセで行われたソビエト映画特集、好評につき新たなラインナップ(『白い汽船』『がんばれかめさん』『炎628』は昨年も上映)の名作、重要作20作品が「ソビエト映画アーカイヴス スペシャル」として一挙上映される。3月にアップリンクで行なわれた「100年のロシア」に続いて、見応え充分の北の大国の並外れた映画群に触れ、厳しい現実を乗り越える想像力を養いたい。

クロード・シャブロル監督特集

2011. 04. 06 update

2010年9月12日、惜しくもこの世を去ったクロード・シャブロル監督の特集上映が相次いで行なわれる。film comment誌に「海面上の"波"を作りだすことよりも、海底を深く暗く流れる"潮流"を見つめることにより魅せられた」と評されるその生涯を通じて、シャブロルはどのような映画を遺したのか、『引き裂かれた女』の公開に続いて、見逃すわけにはいかない特集上映が、今、正に様々な価値観が根底から揺らぎ、大きな地殻変動が起きつつある街、東京を舞台に始まろうとしている。

100年のロシア

2011. 03. 18 update

奇しくも同時期に行われる「ロシアからソビエトへ ソビエトからロシア」というサブタイトルを持つロシア映画の特集上映『100年のロシア』は、ソビエト連邦の誕生から崩壊、再びロシアへと変遷する100年を映画を通じて見つめる。ソクーロフ、カネフスキーのみならず、アレクセイ・ゲルマン、アレクサンドル・プトゥシコ、ヤーコフ・プロタザーノフのサイレント映画まで、壮大なスケールのロシア映画100年に触れることのできる素晴らしい機会。

松竹グループより:「東北関東大震災義援金」募金活動のお知らせ

2011. 03. 17 update

松竹グループが被災された方々への募金活動を3/19(土)より、各地の映画館などで始める。映画に行く余裕のある環境にある方々は、是非映画館へ!

映画美学校、渋谷で再始動!
作り手と観客の開かれた関係を模索する、映画の家「キノハウス」

2011. 03. 05 update

「映画美学校」が渋谷へ移転。ユーロスペース、シネマヴェーラ、新設のオーディトリウム渋谷と共に、作り手と観客の開かれた交流の場を模索する「キノハウス」が誕生した。3/3に行なわれた「キノハウス」内覧会の簡単なレポートと今後のイベント、上映予定などを掲載。映画だけではなく、ライブや演劇、落語にも間口を拡げていく多角的な試みと作り手と観客の21世紀的な関係の模索に乗り出した映画美学校の新たな試みに注目していきたい。

筒井武文監督特集

2011. 03. 02 update

諏訪敦彦監督が「私は未だに追いつけていない」と語る、映画作家筒井武文の全貌が明らかになる特集上映がアテネ・フランセ文化センターで行なわれる。フィクションからドキュメンタリー、サイレント映画から3D映画まで、広汎なフィールドにわたるその創作活動に触れる絶好の機会。諏訪敦彦、松本俊夫、瀬田なつき等、トークショーゲストも大充実!

ボックスオフィスの彼方に ~興行の縁で映画を考える~

2011. 02. 22 update

相次ぐミニシアターの閉館は私たちが観ることができる映画の多様性を奪っていくのか?配給と封切りという映画の商業サイクルの周縁で活動を続け、日本における映画環境の多様性を創出してきたパイオニアたちが集う、映画の未来に向けた刺激的な上映&トークイベントが行なわれる。登壇するゲストは、アテネ・フランセ文化センター松本正道、東京日仏学院坂本安美、boid主宰樋口泰人、ユーロスペース創設者堀越謙三、プロデューサー松田広子、昨年の「未来の巨匠たち」が好評を博した北仲スクール主催。予約不要&無料の必見イベント!!

トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2011

2011. 02. 01 update

ついにそのヴェールを脱ぐ衝撃作ラース・フォン・トリアーの『アンチクライスト』、10万年後まで放射性廃棄物を封印するという世界初の永久地層処理場建設の合理性を問うドキュメンタリー『100,000年後の安全』、捕鯨禁止で失業した一家が大虐殺を繰り広げる、裕木奈江主演の北欧ホラー『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』のプレミア上映、ラース・フォン・トリアー監督とルーカス・ムーディソン監督の特集上映、スチルを見るからに如何にも興味深い女性アニメーション監督特集、スサンネ・ビアやロイ・アンダーソンの作品を含む傑作選、これら全てが一週間に凝縮された『トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2011』、ちょっと凄すぎます。

製作20周年記念リバイバル公開『ポンヌフの恋人』

2011. 01. 21 update

レオス・カラックス監督、『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』に続く<アレックス青春3部作>の完結編『ポンヌフの恋人』が、製作20周年を記念してニュープリントでリバイバル公開される。当時カラックスの恋人であったジュリエット・ビノシュと、カラックスの化身と言われていたドニ・ラヴァンが、映画史に残る恋人たちを演じ、38億円という巨額の総製作費とフランス映画史上最大のオープンセット、2度の撮影中断に相つぐ破産など、伝説に満ちたカラックスの最高傑作が今、スクリーンに蘇る。

<阪神・淡路大震災15年特別企画> 映画『その街のこども 劇場版』公開記念ライブ

2011. 01. 05 update

阪神淡路大震災から15年の節目として作られた映画『その街のこども 劇場版』は、震災の余波、つまり、震災が人々の心に残した傷を描くという作品本来の使命だけではなく、実際に震災を体験した二人の優れた俳優(森山未來と佐藤江梨子)のユーモアとリアリティに満ちたリズミカルな掛け合いと、神戸の夜を捉えたロードムーヴィー的なロケーション撮影、そして、サウンドトラックを手掛けた大友良英のバンドアンサンブルが素晴らしい、必見の映画である。この映画の公開を記念して、大友良英サウンドトラックスと、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』のエンディングで強い印象を残し、本作の主題歌を手掛けた阿部芙蓉美もゲスト出演するライブイベントが行われる。

マチュー・アマルリック特集

2010. 12. 24 update

フランスの人気俳優マチュー・アマルリックの監督としての仕事が広く評価され始めている。今回の特集上映では、第63回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『オン・ツアー(仮)』や『舞台は夢 イリュージョン・コミック』などの新作に加え、過去の監督作品を一挙上映、マチュー自らがセレクトした他監督の作品として、ジャック・ロジエの初監督短編作品『新学期』や、『メーヌ・オセアン』から15年ぶりにメガフォンを撮った作品『フィフィ・マルタンガル』といったレアな作品も上映される!

アモス・ギタイ監督特集 越えて行く映画:第3部

2010. 12. 22 update

フィルメックスでの<亡命三部作>『エステル』『ベルリン・エルサレム』『ゴーレム、さまよえる魂』、最新作『幻の薔薇』の上映、東京日仏学院での<イスラエル現代三大都市三部作><ユートピア崩壊三部作><21世紀におけるエグザイル三部作>の上映、そして来日した監督本人による、精力的なQ&Aやティーチインを通して、その作品の全貌が明らかになり、いよいよ日本でもその重要性が認識されつつある、イスラエルの映画作家アモス・ギタイ監督のドキュメンタリー作品、インスタレーション作品がアテネ・フランセ文化センターで一挙上映される。暗闇の中にあった、かの地の歴史や状況が、彼の作品に触れることで、次第に目が慣れてきて、すこしづつ見えるようになってきたと感じている我々にとって、もはや見逃すことのできない特集上映。

映画の國 名作選Ιイタリア編:『暗殺の森』『フェリー二の道化師』『ロベレ将軍』

2010. 12. 17 update

スコリモフスキ、ゲリンと日本における映画環境の豊かさを支えてきた"紀伊國屋書店&マーメイドフィルム"がまたもやってくれました。映画の國名作選Ⅰ <イタリア編>として、ベルトルッチの最高傑作『暗殺の森』、ロッセリーニの隠れた名作『ロベレ将軍』、フェリーニの哀愁に満ちたサーカスへのオマージュ『フェリーニの道化師』が今、スクリーンに鮮やかに蘇る!

シネマ・ノーヴォ特集

2010. 11. 29 update

一昨年の「ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集」、今年5月の「ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督特集2010」(共にアテネ・フランセ文化センター)で着火したシネマ・ノーヴォ再評価の火がまだメラメラと燃え盛っている。まさに"怪作"というべき『マクナイーマ』も面白いが、ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督の名作『リオ40度』は、シネマ・ノーヴォの発火点とされる最重要作品、日本初公開となるクラウベル・ローシャ監督『切られた首』も併せて、是非この機会にお見逃し無く!

白いリボン公開記念映画祭 ミヒャエル・ハネケの軌跡

2010. 11. 26 update

正に"不浄の傑作"(イブニング・スタンダード紙)という言葉が相応しい、ミヒャエル・ハネケ監督のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『白いリボン』の日本公開(12月4日)を記念して、ハネケ監督の全貌を振り返る映画祭が開催される。ドイツ時代の「感情の氷河化」三部作、フランスへ進出し、ジュリエット・ビノシュやイザベル・ユペールを主演に迎えた数々の問題作が、今またスクリーンを暗闇の中で震わせる。ユペール、ベアトリス・ダル競演の『タイム・オブ・ザ・ウルフ』はスクリーン初上映!

アモス・ギタイ監督特集 越えて行く映画:第1部・第2部

2010. 11. 22 update

昨年のフィルメックスでの、パレスチナ史と自らの家族の歴史を織り込んだ傑作『カルメル』が未だ記憶に新しい、イスラエルの映画作家アモス・ギタイ監督の特集上映が行なわれる。東京フィルメックス映画祭、東京日仏学院、アテネ・フランセ文化センターの3者共催で開催される本特集上映には、初期のドキュメンタリー作品から、(クリストフ・オノレ作品で私たちを魅了した)レア・セドゥ!が主演した最新作まで魅惑的なラインナップが並ぶ。監督ご本人が登壇するトークショーも多く予定されている。

『ゴダール・ソシアリスム』公開記念 『ゴダール映画祭2010』

2010. 11. 22 update

ついに!ついに公開されるジャン=リュック・ゴダールの新作『ゴダール・ソシアリスム』。ゴダールの新作の公開という事件は、いつでも先行して目にすることになるチラシビジュアルや場面写真から伝わってくる圧倒的な"新しさ"から始まるが、今回のこのスチルの圧倒的な美しさは一体何ということか!!新作公開を記念して行なわれる特集上映に通いつつ、またもや映像美学における人類未踏の領域を拡張する、予感に満ちたゴダールの新作公開を心して待つ。

アンヌ・ヴィアゼムスキー特集上映

2010. 11. 08 update

ロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』の主演女優に大抜擢され、"日記を続けるのは素晴らしいことだ。ブレッソンが何かおかしな事をしたら、後で復讐できるからな!"という祖父フランソワ・モーリアックの不穏な冗談を汚らわしいと感じたという、繊細な少女時代を平明な文体で回想したアンヌ・ヴィアゼムスキーの小説『少女』の出版を記念して、東京日仏学院で彼女の出演作品の特集上映が行なわれる。ご本人のトークショーも予定されている必見の特集上映!

ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2009

2010. 11. 02 update

映画による抵抗運動を継続するジャン=マリー・ストローブとダニエル・ユイレ(ストローブ=ユイレ)。その32作品を時系列に一挙上映し、47年間の軌跡を辿る特集上映が行われる。ペドロ・コスタをはじめとした映画の最前線で闘う世界中の映画作家たちにその精神が継承されているストローブ=ユイレの作品群が放つ孤高の輝きは時を経ると共に増すばかりだ。

アラン・ドロン生誕75周年記念映画祭

2010. 10. 19 update

アラン・ドロンの生誕75周年を記念して、国内ではおよそ46年ぶりの公開となる『黒いチューリップ』、共演のマリアンヌ・フェイスフルも魅力炸裂の『あの胸にもういちど』、ヴィスコンティの永遠の名作『若者のすべて』など、1960年代の出演作5本を一挙上映。ドロンのファン向けの様々な企画も予定されている。

TIFF 第23回東京国際映画祭【WORLD CINEMA】

2010. 10. 18 update

OUTSIDE IN TOKYOが気になる作品をピックアップ、各作品のリリース情報を掲載します。「WORLD CINEMA」部門に関しては、11作品から独自に10作品をピックアップ。

TIFF 第23回東京国際映画祭【日本映画・ある視点】【natural TIFF】

2010. 10. 18 update

OUTSIDE IN TOKYOが気になる作品をピックアップ、各作品のリリース情報を掲載します。「日本映画・ある視点」部門に関しては、8作品から独自に2作品をピックアップ、「natural TIFF」部門に関しては、10作品から独自に5作品をピックアップ。

TIFF 第23回東京国際映画祭【アジアの風】

2010. 10. 15 update

OUTSIDE IN TOKYOが気になる作品をピックアップ、各作品のリリース情報を掲載します。「アジアの風」部門に関しては、38作品から独自に20作品をピックアップ。

TIFF 第23回東京国際映画祭【特別招待作品】

2010. 10. 15 update

OUTSIDE IN TOKYOが気になる作品をピックアップ、各作品のリリース情報を掲載します。「特別招待作品」部門に関しては、21作品から独自に9作品をピックアップ。

TIFF 第23回東京国際映画祭【コンペティション】

2010. 10. 15 update

OUTSIDE IN TOKYOが気になる作品をピックアップ、各作品のリリース情報を掲載します。映画祭の"華"である「コンペティション」部門に関しては、全作品を掲載。観た作品に関しては、簡単なレビューを掲載、監督インタビューも予定しています。

ソビエト映画アーカイヴス

2010. 10. 04 update

ベルリンの壁崩壊の年に公開された、セルゲイ・ポドロフ監督(『モスクワ・天使のいない夜』)の出世作『自由はパラダイス』 、通常の<ソビエト映画>の概念を超える多彩さで世界を驚かせた1970年代の"キルギスの奇跡"の代表作『白い汽船』(ボロトベク・シャムシエフ) 、ナチス・ドイツ軍の侵攻を受けたベラルーシの村の悲劇を描いた、史上最悪のエンディングの映画とも言われる衝撃作『炎628』(エレム・クリモフ 監督)など、この機会にスクリーンで観ておきたいソビエト映画の重要作品が並ぶ。

第14回カイエ・デュ・シネマ週間

2010. 09. 29 update

クレール・ドゥニの新作『ホワイト・マテリアル』!クリストフ・オノレの新作『娘よ、どうか踊りに行かないで』!!"若く美しい娘に心惹かれるテレパシー能力を持った殺人タイヤの冒険"!!!という奇天烈な内容のB級テイストがカンヌで大受けしたという『タイヤ』がついに秘密のヴェールを脱ぐ!

第7回 ラテンビート映画祭

2010. 09. 03 update

今回で7回目を迎えるラテンビート映画祭。「インディペンデンス(独立)」と「レボリューション(革命)」というキーワードをテーマに選定された今年の上映作品には、2010年カンヌで物議を醸した問題作『猟奇的な家族』、2009年ベルリンで新人賞を獲得したコメディ『大男の秘め事』、コロンビアの麻薬王である父を実の息子が追った衝撃のドキュメンタリー『わが父の大罪 -麻薬王パブロ・エスコバル-』といった注目作・話題作から、「メキシコ革命」をテーマに10人の監督がそれぞれの視点から"革命"を見つめ直したオムニバス映画『レボリューション』、オリバー・ストーンがベネズエラのチャベス大統領らを追った政治ドキュメンタリー『国境の南』、ヴィンセント・ギャロが主演を果たしたフランシス・フォード・コッポラの新作『テトロ』まで、本邦初公開の新作18作品がずらりと並ぶ。観たい映画が多過ぎて、映画ファンを贅沢な悩みで困らせる9月がやってきた!

ポルトガル映画祭2010 マノエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち

2010. 08. 25 update

7月26日にアテネ・フランセで行われたプレイベント「ペドロ・コスタ×ポルトガル映画史」では、オリヴェイラ監督の長編第一作『アニキ・ボボ』が上映され、その後、ペドロ・コスタによるポルトガル映画史のレクチャーが行われた。当日は、立ち見客まで出る盛況で、満席の会場は暑い熱気に包まれた。
2000年の「パウロ・ブランコと90年代ポルトガル映画」以来、10年振りとなる今回のポルトガル映画祭2010では、ペドロ・コスタがポルトガル映画史上4人の最重要人物として挙げた内の、3人の作品をスクリーンで観ることができる。その3人とは、(もちろん)オリヴェイラ、そして、ジョン・セザール・モンテイロ、アントニオ・レイスなのだが、残るもうひとりは「ポルトガルにおける蓮實先生的存在」とペドロが語る映画評論家ジョアン・ベナール・ダ・コスタ。ペドロの言う通り、彼の著作は残念な事にほとんど日本語に翻訳されていないのが現状だが、僅かに訳出されている「マノエル・ド・オリヴェイラと現代ポルトガル映画」(エスクァイア マガジン ジャパン)のオリヴェイラ論には目を通して、大充実の映画祭に臨みたいところ。

ブリジット・バルドー生誕祭

2010. 08. 10 update

つい先日、久々にゴダールの『軽蔑』を観て衝撃を受けたばかりなのだが(何度観ても衝撃を受ける映画だ!)、彼らに同行して『パパラッツィ』と『バルドー/ゴダール』という短篇をものにしたジャック・ロジェも居合わせたに違いない、カプリ島のマラパルテ邸の屋上で、地中海の紺碧の空に惜しげもなくお尻を晒していたブリジット・バルドーの、何かの機会を祝うというよりは、彼女の存在自体を唐突に祝おうという大胆な特集上映が行われる。中でもロジェ・ヴァディム監督『素直な悪女』は、未見の方は必見!バルドーのワイルドな魅力が炸裂し、音楽やファッションにも南仏の官能が漲る、多くの女性に観て頂きたい傑作映画。そして、オムニバス映画『世にも怪奇な物語』は、ヴァディムがジェーン・フォンダを、ルイ・マルがアラン・ドロンとバルドーを耽美的かつエレガントに撮った、炎と血が妖しく輝くロマン(!)と頽廃の物語。フェディリコ・フェリーニの一遍『悪魔の首飾り』は、マジで怖いホラー~!

特集 ジガ・ヴェルトフとロシア・アヴァンギャルド映画

2010. 07. 15 update

今では"悪名高い"というべきかもしれない、ジャン=リュック・ゴダールとジャン=ピエール・ゴランらによって政治の季節に結成された「ジガ・ヴェルトフ集団」(1968~72年)のインスピレーションとなった映画作家ジガ・ヴェルトフと、共に活動をした撮影監督ミハイル・カウフマン、そして、ジャン・ヴィゴの『新学期・操行ゼロ』『アタラント号』に参加し、エリア・カザンの『波止場』で撮影監督を務めたボリス・カウフマンが、3兄弟であったことは有名な事実だが、このロシア革命を機に離散した兄弟が映画史に残した足跡はあまりにも大きい。アテネ・フランセで行なわれる本特集上映では、ロシア革命後もロシアに残り、映画の視覚表現の果敢な実験を試みたジガ・ヴェルトフ監督作品を中心に、ロシア・アヴァンギャルド映画を代表する11作品が特集上映される。この蒸し暑い東京の夏、極北の地のアヴァンギャルド映画に刺激を受けるのも悪くない。

ペドロ・コスタ監督特集2010 ~『何も変えてはならない』公開記念~

2010. 07. 08 update

現代フランス映画のミューズ、ジャンヌ・バリバールの音楽活動を類い稀なる美しい映像に捉えた新作『何も変えてはならない』のロードショー公開(7月31日)を記念して、ペドロ・コスタ監督作品の特集上映が行なわれる。東京における"コスタ祭り"は、つい先日行なわれた官能的な夜のライブ・パフォーマンスも記憶に新しい「ジャンヌ・バリバール特集」にして既に佳境に入った感するあるが、関連トークイベントも数多く予定されているこれから、更にクールにヒートアップしていくことだろう。そして、何よりも、スクリーンで見てこそ、その得難い体験を自分のものにできるペドロ・コスタ作品に流れる豊かな瞑想的な時間を、神話的世界への探求の旅を、臆面もない映画への愛を、是非ともこの機会に味わってほしい。

ジャンヌ・バリバール特集 ~現代フランス映画のミューズとともに~

2010. 06. 16 update

現代フランス映画界のミューズ、ジャンヌ・バルバールのレトロスペクティブが東京日仏学院で開催される。本邦初公開と思われる『歌う悦び』(キム&サーストン共演)やマチュー監督作品『ウインブルドン・スタジアム』など、まだ見ぬ期待作から、リヴェット、デプレシャン、アサイヤス、ブノワ・ジャコらの名作まで、上映が楽しみな作品がズラリと並ぶ。6月26日@スーパーデラックスでのライブも見逃せない!

第三回爆音映画祭

2010. 05. 28 update

今年も"爆音映画祭"が行われる。なぜ今年は、"爆音映画祭2010"ではなく、"第三回爆音映画祭"という呼び方なのかよくわからないが、今年のラインナップも素晴らしい!!

イエジー・スコリモフスキ'60年代傑作選

2010. 05. 21 update

17ぶりの新作『アンナと過ごした4日間』の公開と観客の熱狂的な反応、東京国際映画祭TIFFでの「60年代傑作選」の上映、そして2度に渡る監督の来日は、2009年をスコリモフスキYEARとして映画ファンに強烈に印象づけた。 そして、今年、昨年のTIFFでチケットが即刻完売となり、スクリーンで見ることの難しかった「60年代傑作選」が2週間限定で再びスクリーンに甦る。

ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督作品特集2010

2010. 05. 13 update

シネマ・ノーヴォ以来現在に至るまでブラジル映画を牽引してきた、現役最重要映画作家ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督の特集上映がアテネ・フランセ文化センターで行われる。「ブラジル映画祭2000―ネルソン・ペレイラ・ドス・サントス特集」以来10年ぶりの日本での特集上映となる今回も、ドス・サントス監督御大が再来日、「ニュー・ブラジリアン・シネマ」の監修・監訳を務めた鈴木茂氏とのトークショーも予定されている。

スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド

2010. 04. 21 update

ラカン派精神分析家スラヴォイ・ジジェクの、俎上に挙げられた数々の映画に対する分析に納得出来るかどうかということよりも、精神分析の対象である"映画"そのもののフィクションの世界に、文字通り映像的な試みで、ジジュク自らが没入していく、その対象を溺愛する精神科医を自らを演じる姿があまりにも倒錯的で面白い快作!

岩波ホールセレクション Vol.2 マノエル・ド・オリヴェイラ
『ノン、あるいは支配の空しい栄光』『コロンブス 永遠の海』

2010. 04. 15 update

御年102歳を迎えた世界最高齢の映画作家マノエル・ド・オリヴェイラ監督の2007年製作作品『コロンブス 永遠の海』の公開を記念して、日本劇場未公開だった監督の代表作品『ノン、あるいは支配の空しい栄光』が、2週間限定上映される。「我々は難解なものを避け、単純明快であるべきだ。単純化は思考をより深めるのだから」と語る100歳を超える大作家の単純化へのあくなき探求はいまなお続いている。

イタリア映画祭 2010

2010. 04. 05 update

2001年の「日本におけるイタリア年」をきっかけに始まったイタリア映画祭は、毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデンウィーク恒例の映画祭に成長し、今回で10年目という節目の年を迎える。巨匠マルコ・ベロッキオ監督の最新作『勝利を』と2002年度作品『母の微笑み』をスクリーンで観ることができる実に貴重な機会となるだろう。

アラン・レネ全作上映 ~フランス映画祭2010関連企画~

2010. 03. 18 update

ヌーヴェル・ヴァーグ左岸派として知られ、1948年のデビュー以来、88歳の現在に到るまで精力的な活動を続けるアラン・レネの全作品(!)が、フランス映画祭2010関連企画として、東京日仏学院とユーロスペースで上映される。この春、東京は見るべきフランス映画で溢れかえっている!

ローラン・カンテ特集

2010. 03. 16 update

2008年カンヌでパルム・ドールを獲得した『パリ20区、僕たちのクラス』が6月に岩波ホールで公開される。この公開を記念し、フランスの重要な若手監督のひとりと評されるローラン・カンテ監督の過去の3作品が東京日仏学院で上映される。併せて、ローラン・カンテ監督とスペシャル・ゲストとの対談が予定されている。

第60回ベルリン国際映画祭:レポート(後編)

2010. 03. 10 update

第60回ベルリン国際映画祭のレポート。後編は、今年特に顕著だったイスラム世界に題を取った作品の充実ぶりを中心に、映画と政治、人々の実生活の問題(イデオロギーではなく)が複雑に交差する場としても存在している映画祭の姿をレポートする。

フランス映画祭2010

2010. 03. 08 update

「フランス映画祭」が、今年も六本木ヒルズで開催される。上映ラインナップは、『クリスマス・ストーリー』、『オーケストラ!』『あの夏の子供たち』など、秀作揃い。団長のジェーン・バーキンをはじめ、アルノー・デプレシャン、セシル・ド・フランス、ミア・ハンセン=ラブ、ローラン・カンテら来日代表団もフレッシュな顔ぶれが揃っている。

第60回ベルリン国際映画祭:レポート(前編)

2010. 03. 02 update

寺島しのぶの最優秀主演女優賞受賞に湧いた第60回ベルリン国際映画祭の模様をレポート。前編は、ベルリン国際映画祭の概要と日本の映画作家たちの活躍を中心にお届けする。

アラン・フレシェールとル・フレノワ国立現代アート・スタジオの軌跡

2010. 02. 19 update

映画作家、小説家、写真家として多彩な分野で活躍するアラン・フレシェールの作品と彼がディレクターを務めるラ・フレノワの若いクリエーターたちの作品、及び、ゴダール、ストローブ=ユイレ、ペドロ・コスタ、シャンタル・アケルマンら著名な映画作家たちの作品が上映される企画イベントが東京日仏学院で行なわれる。フレシェールとドミニク・パイーニを迎えての講演会と対談も予定されている、必見のイベント!!

アンドレイ・タルコフスキー映画祭2010

2010. 02. 09 update

ソ連当局から弾圧を受け、亡命先のパリで客死したタルコフスキーの苦悩の半生を知らなくとも、スクリーンでこそ見ておきたい美しい映像詩に彩られた名作の数々、大学時代の習作『殺し屋』から21世紀への予兆に満ちた遺作『サクリファイス』まで、タルコフスキー全作品を見ることができる"自由"を、今この機会に満喫すべき!

「未来の巨匠たち」瀬田なつき特集上映:イベントレポート

2010. 01. 25 update

1月23日(土)@シネマ・ジャック&ベティ

未来の巨匠たち

2010. 01. 12 update

日本の若き映画作家の俊英を一堂に会して、彼、彼女らの作品を一挙上映する新春に相応しいフレッシュな企画上映"未来の巨匠たち"が横浜のシネマ・ジャック&ベティで行なわれる。"未来の巨匠"たちが"この一本"として選んだホークスやフリッツ・ラング、クレール・デゥニの作品も上映され、トークショーも連日開催される。"未来の巨匠"を横浜の地から生み出すのだという熱い志が伝わって来る試み。

ジャック・ロジエのヴァカンス

2010. 01. 08 update

2010年度最初の"事件"発生!ヌーヴェル・ヴァーグの最も呪われたシネアスト、ジャック・ロジエの伝説の6作品『アデュー・フィリピーヌ』『オルエットの方へ』『メーヌ・オセアン』『ブルー・ジーンズ』『バルドー/ ゴダール』『パパラッツィ』が一挙上映される。これは、イーストウッドの新作『インヴィクタス』が2月5日に公開されるという"事件"に先んじて起こる今年最初の"事件"といっても大袈裟ではない。

アヴァンギャルド映画の女神、マヤ・デレン特集上映

2009. 12. 28 update

ジャン・コクトー、ルイス・ブニュエルと並び称される「アヴァンギャルド映画の女神」マヤ・デレン。彼女の数々の神話に包まれた人生を紐解く傑作ドキュメンタリー『鏡の中のマヤ・デレン』が公開される。同時に彼女の幻の映画作品全6作も同時上映!

爆音ソクーロフVol.1 ~亡霊たちの声

2009. 12. 07 update

優れた映画作家が、"音"に対して極めて意識的であるのは、ことロシアに関して言えば、エイゼンシュタイン以来の創造的な伝統のひとつであると言って良いだろう。現代ロシアにおいて、エイゼンシュタインの最も正当な後継者と目されているのがアレクサンドル・ソクーロフ。緻密な音響設計で知られるソクーロフの映画の霧の向こうから一体どのような"音"のモンタージュが"爆音"で浮かび上がってくるのか、ぜひ体験しておきたい。

伊藤高志映画回顧展

2009. 11. 20 update

実験映画作家、伊藤高志の回顧展が行なわれ、主要な20作品が一挙上映される。CGの特殊効果を使わずに、驚異的なコマ撮りやバルブ撮影といった、映画のアナログな特殊撮影技術にこだわった伊藤高志の80年代、90年代の映像には、その時代の空気が図らずもドキュメントされているように見える。アヴァンギャルド映画作家の巨匠松本俊夫や若手アーティスト「トーチカ」と伊藤高志のトークイベントも開催される。

ジャン=ピエール・メルヴィル特集 ~コードネームはメルヴィル~

2009. 11. 13 update

独自の審美眼から生み出された一連のフィルム・ノワール作品で知られるジャンーピエール・メルヴィルは、ヌーヴェル・ヴァーグの映画作家たちの精神的支柱であっただけでなく、現在に至るまで、タランティーノ、ジョニー・トー、北野武ら、世界中の映画作家たちに多大なる影響を与え続け、リメイク作品も後を絶たない。そんなメルヴィル作品の日本初の本格的特集上映が、東京フィルメックスと東京日仏学院の共催で行われる。

ヴィターリー・カネフスキー特集上映

2009. 11. 05 update

あのカネフスキーの荒々しい伝説の映画『動くな、死ね、蘇れ!』が、今、後続の二作品とともに三部作として、15年ぶりにスクリーンに蘇る。『動くな、死ね、蘇れ!』というタイトルの意味も、監督の「僕は、自分の子ども時代を蘇らすため現在というときの流れを止めた。そして止めることは死を物語る。さらにそれをフィルムの中に起こすため、僕はもう一度蘇ったんだ。」という言葉を知らなければ、映画を見ただけでは意味がわからない。そんな映画作家の作家性と分ちがたく結びついた荒ぶる魂の三部作を、今スクリーンで一気に体験するチャンスを逃してはいけない!

<Node of Cinema vol.1>「オルタナティブ・シネマ宣言」~ゲリラ映画時代をいかに生きぬくか~

2009. 10. 22 update

『行旅死亡人』(井土紀州)、『TOCHKA』(松村浩行)、『谷中暮色』(舩橋淳)という、製作から配給宣伝までを自らおこなう話題作・意欲作が、相次いで劇場一般公開される。これら「オルタナティブ・シネマ」をめぐって、映画作家の対話と、初期作品上映を通して、来るべき映画の未来像を探る試みが秘かに行われる。日本のインディペンデント映画の最先端を走る映画作家たちによる刺激的な「宣言=マニフェスト」に注目したい。

映画に(反)対して ギー・ドゥボール特集

2009. 10. 06 update

ジャン=ポール・サルトルに学び、68年5月革命を予見した書物『スペクタクルの社会』を著した、フランスの映画作家・革命思想家ギー・ドゥボールの映画全6作品が日本で初めて特集上映される。スペクタクル(見せ物)的な社会に成り果てた消費社会の批判を基に、革新的な国際同盟(シチュアシオニスト・インターナショナル)を組織し、書物、映画、コラージュ作品、そして路上で思考を展開したドゥボールの思想は、21世紀という不透明な現代に生きる私たちにとって、ますます共感しやすいものになってきている。

エル・ジャポン創刊20周年特別企画 ELLE LOVES CINEMA『映画で歩くパリ』

2009. 10. 02 update

エル・ジャポン創刊20周年を記念して、エルがセレクトしたパリを舞台にした名作10本が『映画で歩くパリ』と題され特別上映される。同名の鈴木布美子さんの著書との関係はいざ知らず、"フランス映画好き"を自認するものとしては、観ていませんとは言い辛いラインナップがずらりと並ぶが、実はDVDでしか観ていない人も多いのでは?ルノワールの『フレンチ・カンカン』、ゴダールの『女は女である』をはじめ、未だ瑞々しい名作の数々をぜひこの機会にスクリーンで観ておきたい!

アヴィ・モグラビ監督特集

2009. 09. 28 update

イスラエルの映画作家アヴィ・モグラビの最新作『Z32』が山形国際ドキュメンタリー映画祭のコンペ部門に選ばれたのを記念し、東京日仏学院で特集上映が行われる。近日公開されるイスラエル映画『戦場でワルツを』は確かに創造性豊かな素晴らしい映画だが、監督のアリ・フォルマン自らが語っている通り、『戦場でワルツを』は侵略者である元イスラエル兵士の視点から描かれた映画であり、アラブ人の視点は一切描かれない。その点について疑問を抱く観客も多いと思う。恐らく、モグラビ作品の場合は、イスラエル社会の"捩じれ"と真っ向から対話を試みた映画の新しい実験とも言うべきもので、アリ・フォルマンの映画に接する態度とは明白に異なる批評性で、イスラエルのリアリティを伝えてくれるものに違いない。

アニエス・ヴァルダ特集『アニエス・ヴァルダの世界』

2009. 08. 28 update

最新作『アニエスの浜辺』の公開に合わせて、アニエス・ヴァルダの特集上映が東京日仏学院と岩波ホールで開催される。日本未公開の処女作品『ポワント・クールト』から、代表作『5時から7時までのクレオ』、『幸福~しあわせ~』、近年の『落穂拾い』まで18作品が一挙上映される。併せて、彼女の生涯のパートナー、ジャック・ドゥミとカトリーヌ・ドヌーヴの代表作3作品も上映、ぜひこの機会にフランス映画の至宝をスクリーンで体験しておきたい。

爆音映画祭2009

2009. 05. 20 update

boidの樋口泰人氏が主催する「爆音映画祭2009」が吉祥寺バウスシアターで開催される。『アイム・ノット・ゼア』、ゴダールの『映画史』、『地獄の黙示録』などのラインナップが並び、黒沢清と青山真治の対談も予定されている。鼓膜が破れるほどではないので、この機会にぜひ"爆音上映"を体感してほしい。

オリヴィエ・アサイヤス特集

2009. 05. 07 update

最新作『夏時間の庭』が大ヒット公開中のオリヴィエ・アサイヤス監督、5月には日仏学院とboidによる特集上映が行なわれ、6月には『レディ・アサシン』『デーモンラヴァー』『冷たい水』が爆音上映された。7月には『NOISE』、8月には『クリーン』といった日本未公開作品も続々と公開され、現代フランスを代表する映画作家の全貌が今ようやく明らかになりつつある。

カンヌ映画祭 「監督週間」の40年をふりかえって

2009. 04. 13 update

現在、東京日仏学院では「カンヌ映画祭「監督週間」の40年をふりかえって」と銘打って、カンヌの「監督週間」40周年を記念した特集上映を行なっている。日本では中々スクリーンで目にすることができないレアな傑作が目白押し。映画リテラシー向上のための絶好の機会!

フランス映画祭2009

2009. 02. 02 update

「OUTSIDE IN TOKYO」は、フランス映画祭のために来日した、コスタ・ガヴラス監督『西のエデン』、クリストフ・オノレ監督『美しい人』、ピエール・ショレール監督『ベルサイユの子』、ジャン=ステファン・ソヴェール監督『ジョニー・マッド・ドッグ』のインタヴューを敢行。

アレクサンドル・ソクーロフ監督作品『チェチェンへ アレクサンドラの旅』公開記念スペシャルイベント дорога ダローガ -- 道 --

2008. 11. 25 update

映画の舞台となっている「チェチェン」の問題や「現代の戦争」について、ジャーナリスティックな視点から読み解く。ソクーロフ監督の反"戦争映画"『チェチェンへ アレクサンドラの旅』をより深く理解し、感応するための絶好の機会。ゲストには重信メイ、若木康輔らが参加。

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