
(上原輝樹) |
2014.8.12 update |
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![]() ©BELFILM | 『出発』(Le départ) 1967年/ベルギー/91分 脚本:イエジー・スコリモフスキ、アンジェイ・コステンコ 撮影:ウィリー・クラン 編集:ボブ・ウェイド 音楽:クシシュトフ・コメダ 出演:ジャン=ピエール・レオー、カトリーヌ=イザベル・デュポール、 ジャクリーヌ・ビル、ヨーン・ドブリニーネ ゴダール『男性・女性』(66)の主演俳優ジャン=ピ エール・レオーとカトリーヌ=イザベル・デュポール、同作の撮影監督ウィリー・クラントを迎えて製作された、ほろ苦く切ない青春映画。疾走するスポーツカーとクシシュトフ・コメダのメロディアスなジャズ、ブリュッセルの街並みと瑞々しくとらえた画面と若い男女の間に芽生える淡い恋心。ポーランド人監督の手になるベルギー製"ヌーヴェル・ヴァーグ"映画とでも呼ぶべき一編。 |
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![]() ©1978 Carlton Film Distributors Limited. All Rights Reserved. Licensed by ITV Studios Global Entertainment Limited and Distributed by Park Circus Limited | 『シャウト』(Tne Shout) 1978年/イギリス/86分 原作:ロバート・グレイヴズ 脚本:マイケル・オースティン、イエジー・スコリモフスキ 撮影:マイク・モロイ 編集:サイモン・ホランド 音楽:アンソニー・バンクス、マイケル・ラザーフォード、ルパート・ハイン 出演:アラン・ベイツ、スザンナ・ヨーク、ジョン・ハート、ティム・カリー オーストラリア先住民から人を叫び殺す呪術の能力を授けられた男が音楽家夫婦の日常に闖入し、彼らの平穏な生活をかき乱し始める......ロバート・グレイヴズの短編小説に基づいて作り上げられた幻想映 画の怪作。逸早くドルビーシステムが本格的に採用された映画の一本としても知られる。アラン・ベイツ、スザンナ・ヨーク、ジョン・ハートら英国実力派俳優の競演、編集のマジックを駆使して練り上げられた特異な叙述構造にも注目。 |
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![]() ©1982 MICHAEL WHITE LTD. | 『ムーンライティング』(Moonlighting) 1982年/イギリス/97分 脚本:イエジー・スコリモフスキ 撮影:トニー・ピアース・ロバーツ 編集:バリー・ヴィンス 音楽:スタンリー・マイヤーズ、ハンス・ジマー 出演:ジェレミー・アイアンズ、ユージーン・リビンスキ、 イジー・スタニスラフ、エウゲニウシュ・ハチュキェヴィチ 独立自由労組"連帯"の勢力拡大を弾圧するべく、1981年12月にポーランド全土に戒厳令が敷かれた事件にインスパイアされ、急遽作り上げられたサスペンスフルな傑作。ロンドンに不法滞在しながらとあるフラットのリフォーム作業に明け暮れる四人のポーランド人を描いた物語には、当時ロンドンに本格的に移住したばかりだったスコリモフスキの実体験が色濃く投影されている。ジェレミー・アイアンズにとって最初期の映画主演作。 |
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![]() ©Alfama Films, Skopia Films | 『アンナと過ごした4日間』(Cztery noce z Anna) 2008年/フランス=ポーランド/87分 脚本:エヴァ・ビャスコフスカ、イエジー・スコリモフスキ 撮影:アダム・シコラ 編集:ツェザリ・グゼシュク 音楽:ミハウ・ロレンツ 出演:アルトゥル・ステランコ、キンガ・ブレイス、 イエジー・フェドロヴィチ、レドバト・クリンストラ、ヤクプ・スタノフスキ 1991年以来約17年のブランクを経て久々に作り上 げられた監督作。偶然レイプの現場を目撃したばかりに加害者の嫌疑をかけられ収監された内向的な中年男レオンが、出所後に自宅の向かいに建つ看護婦寮の部屋を覗き始める。そこにはレイプの犠牲者アンナが住んでいた。やがてレオンの行動は徐々にエスカレートしてゆき......時系列を錯綜させる入り組んだ語り口を通じて浮かび上がる、なぜか観る者の胸を打つ奇妙奇天烈な「愛」の物語。 |
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![]() ©Skopia Film, Cylinder Production, Element Pictures, Mythberg Films, Syrena Films, Canal+ Poland. All rights reserved. | 『エッセンシャル・キリング』(Essential Killing) 2010年/ポーランド=ノルウェー=アイルランド=ハンガリー/83分 脚本:エヴァ・ピャスコフスカ、イエジー・スコリモフスキ 撮影:アダム・シコラ 編集:レーカ・レムヘニュイ 音楽:パヴェウ・ミキェティン 出演:ヴィンセント・ギャロ、エマニュエル・セニエ、ザック・コーエン 三人の米兵を殺害したタリバン構成員が、米軍の追跡をかわしつつ必死の逃走を続ける姿をひたすら見つめることに徹したシンプル極まりない異色作。主演は、スコリモフスキと同じく自作自演映画の製作で知られるマルチアーティストのヴィンセント・ギャロ。共演は、監督の長年の友人ロマン・ポランスキーの夫人エマニュエル・セニエ。台詞をほぼ全面的に排除した大胆な作劇と、氷点下の雪原におけるギャロの捨て身のアクションは圧巻。 |
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