THE LAST BAUS〜さよならバウスシアター、最後の宴〜/第7回爆音映画祭

1984年4月、文化の薫りが色濃く漂う街<吉祥寺>に開館したバウスシアターが、2014年5月末をもって、30年に亘る歴史を閉じようとしている。boid主宰の樋口泰人氏が始めた「爆音上映」は、今や日本全国各地で行われるようになったが、「ああ、ここから爆音が始まったのだ、この音はほかのどこでも出せない」という樋口氏の言葉が、吉祥寺バウスシアターがその聖地として唯一無二の存在であり続けていたことを痛いほど伝えている。映画において、"音響"が作品の中に占める位置は、ゴダールの「ソニマージュ(SON + IMAGE)」以来、決定的に大きくなった。そうした変化に極めて自然に対応するように、映画の現在と最先端を並走してきた"爆音上映"の聖地が、今終焉を迎えようとしている。その終焉の先には、まだ何も見えていない。バウスシアターで映画を見てきた私たちに出来ることは、この"最後の宴"を思う存分楽しんで見せることだ。マーク・リボーやホドロフスキーが来日するから、スコリモフスキとゴダールをバウスの爆音で見る最後の機会だから、ということに殊更限定することもない。どのプログラムでもいい、ひとつでも多くの"爆音"を全身で受け止め、自らの体に記憶させることは、映画の現在を全身で受け止めることに他ならない。最強で、"最後の宴"の幕が今、切って落とされようとしている。
(上原輝樹)
2014.4.22 update
Aプログラム「バウスを巡る映画たち」4月26日(土)~5月16日(金)
Bプログラム「第7回爆音映画祭」4月26日(土)~5月31日(土)
Cプログラム「LAST BAUS/LAST LIVE」6月1日(日)~10日(火)
上映スケジュール
の枠内はAプログラム「バウスを巡る映画たち」
の枠内はBプログラム「爆音映画祭(爆音上映)」※一部Aプログラムの作品も含まれます。
の枠内はLIVE EVENT(爆音映画祭)
4月26日(土)
11:30
タカダワタル的
(65分)




13:05
注目すべき人々との出会い
(110分)
15:30
エル・トポ
(123分)
ホドロフスキー監督トーク



19:00
ゴダール・
ソシアリスム

(102分)


21:15
右側に気をつけろ
(82分)


4月27日(日)
11:20
THE LAST BAUS×
TERATOTERA
10×10

(100分)

参加作家&宮沢章夫トーク
14:00
鉄コン
筋クリート

(111分)

16:20
アイデン&
ティティ

(118分)





19:00
フォーエヴァー・
モーツアルト

(84分)

21:00
映画史特別編
選ばれた瞬間

(80分)


4月28日(月)
11:00
注目すべき人々との出会い
(110分)



13:20
グーグーだって猫である
(116分)

15:45
書を捨てよ町へ出よう
(138分)





18:30
映画史特別編
選ばれた瞬間

(80分)


20:20
ゴダール・
ソシアリスム

(102分)


4月29日(火・祝)
11:00
吉祥寺の
朝日奈くん

(91分)




13:00
鉄コン
筋クリート

(111分)

15:30
シド・アンド
・ナンシー

(113分)





18:00
オンリー・
ラヴァーズ・
レフト・
アライヴ

(123分)
20:30
ファイト・
クラブ

(139分)


4月30日(水)
11:30
グーグーだって猫である
(116分)




14:00
吉祥寺の
朝日奈くん

(91分)

16:00
あまっちょろいラブソング
(97分)





18:00
男として死ぬ
(133分)



20:45
オンリー・
ラヴァーズ・
レフト・
アライヴ

(123分)
5月1日(木)
11:00
シド・アンド
・ナンシー

(113分)




13:30
アイデン&
ティティ

(118分)

16:00
タカダワタル的
(65分)





18:30
アンナと過ごした4日間
(94分)


20:35
ライブテープ
(74分)



5月2日(金)
11:30
書を捨てよ町へ出よう
(138分)




14:20
あんてるさんの花
(93分)

16:40
the fighting
men's chronicle
エレファント
カシマシ
ディレクターズカット

(123分)
21:00
大友良英による大編成爆音ノイズ・プロジェクト「コア・アノード」ライヴ







5月3日(土・祝)
15:30
ゴジラ伝説 LIVE 2014
併映:わんぱく王子の大蛇退治

(85分)











19:00
右側に気をつけろ
(82分)


20:50
ニール・ヤング/
ジャーニーズ

(87分)


5月4日(日・祝)












15:00
マーク・
リボー
『キッド』
ライヴ

(68分)

17:30
シャウト
(87分)



21:00
マーク・
リボー
『紐育の波止場』
ライヴ

(90分)
5月5日(月・祝)












15:00
マーク・
リボー
『紐育の波止場』
ライヴ

(90分)
17:30
ロッキー・ホラー・ショー
(99分)


15:00
マーク・
リボー
『キッド』
ライヴ

(68分)


5月6日(火・祝)
13:20
<PFF>
突撃!博多愚連隊

(67分)
教訓Ⅰ
(35分)



15:35
わんぱく王子の大蛇退治
(85分)



17:30
フック
(142分)
黒沢清トーク


21:00
出発
(90分)




5月7日(水)
13:20
<PFF>
ピクニック

(70分)
UNK
(15分)
HIGH-SCHOOL-TERROR
(6分)









18:00
プラットホーム
(151分)


21:00
シャウト
(87分)




5月8日(木)
13:20
<PFF>
ハイウェイ61

(102分)
















19:00
シャッフル
(35分)
ノイバウテン半分人間
(48分)
21:00
BLUE ブルー
(75分)




5月9日(金)
13:20
<PFF>
ダーク・
スター

(83分)















18:30
リヴァイアサン
(87分)


21:00
牧野貴
『Phantom Nebula』
生演奏付上映

(約80分)


5月10日(土)
13:15
バットマン
(126分)

15:50
バットマン
リターンズ

(126分)

18:30
ブルーベルベット
(120分)


21:00
ファイト・
クラブ

(139分)




5月11日(日)
13:20
ブルース・
ブラザース

(133分)
16:15
ニール・ヤング/
ジャーニーズ

(87分)
18:15
グレイトフル
・デッド・
ムーヴィー

(131分)


21:00
ソウル・
パワー

(93分)





5月12日(月)
13:20
HOUSE 
ハウス

(88分)
15:20
バットマン
(126分)


18:00
バットマン
リターンズ

(126分)


20:40
ケミカル・
ブラザーズ
:DON'T THINK

(85分)


5月13日(火)






16:40
極悪レミー
(110分)


19:00
BELLRING
少女ハートの
6次元ギャラクシー

(70分)
21:00
アトムス・フォー・ピース
ライヴ・アット・スタジオ・コースト

(70分)
5月14日(水)






15:00
HOUSE 
ハウス

(88分)


17:00
ライブテープ
(74分)



19:00
ラスト・
ワルツ

(116分)




5月15日(木)






15:00
キャスト・
アウェイ

(143分)

18:00
ターミネーター
(108分)


20:20
シガー・ロス
INNI

(75分)




5月16日(金)
13:20
フック
(142分)

16:15
ブルース・
ブラザース

(133分)

19:00
ソウルメン
(100分)



21:10
ソウル・
パワー

(93分)






5月17日(土)
13:15
Hair
Stylistics
無声映画ライヴ


15:45
直枝政広ライヴ
併映:
喜劇 とんかつ一代

(94分)
19:30
湯浅湾ライヴ














5月18日(日)
12:00
アンダーグラウンド
(171分)


15:20
ポーラX
(134分)




18:05
ターミネーター
(108分)




20:30
ロッキー・ホラー・ショー
パフォーマンス付
(99分)


5月19日(月)
13:30
キャスト・
アウェイ

(143分)


16:30
ソウルメン
(100分)




18:45
シークレット







21:00
5windows
(40分)
シミラー バット ディファレント
(25分)
5月20日(火)
14:00
BLUE ブルー
(75分)



16:00
極悪レミー
(110分)




18:30
ドラキュラ
(127分)





21:10
クリスタル・
ボイジャー

(79分)



5月21日(水)
13:30
愛のむきだし
(237分)












18:00
少年メリケンサック
(125分)




20:45
グレイトフル・デッド・ムーヴィー
(131分)


5月22日(木)
14:00
ゆらゆら帝国
2009.04.26
LIVE@日比谷野外大音楽堂

(95分)
16:05
デス・プルーフ in グラインドハウス
(113分)


18:30
ドクター・
フィールグッド
オイル・シティ
・コンフィデンシャル

(104分)
20:45
GET ACTION!!
(99分)



5月23日(金)
14:00
77BOADRUM
(89分)



16:15
SAVE THE
CLUB NOON

(93分)



18:45
ビースティ・
ボーイズ
撮られっぱなし天国

(89分)


20:45
ケミカル・
ブラザーズ
:DON'T THINK

(85分)



5月24日(土)
12:00
シークレット
13:30
ミッシェル・ ガン・エレファント
"THEE MOVIE"-LAST HEAVEN 031011-

(119分)
16:00
ゆらゆら帝国
2009.04.26
LIVE @日比谷野外大音楽堂

(95分)




18:05
AKIRA 35mm版
(124分)




20:40
デス・プルーフ in グラインドハウス
(113分)

5月25日(日)
12:00
シークレット
13:30
愛のむきだし
(237分)



















18:15
ファントム・オブ・パラダイス
(94分)



20:30
ロッキー・ホラー・ショー
パフォーマンス付
(99分)
5月26日(月)



14:45
ビースティ・
ボーイズ
撮られっぱなし天国

(89分)




16:45
シガー・ロス
INNI

(75分)






18:45
アトムス・フォー・ピース
ライヴ・アット・スタジオ・コースト

(70分)
20:30
眠れる美女
(115分)



5月27日(火)



14:30
AKIRA
35mm版

(124分)






17:15
アンダーグラウンド
(171分)















20:45
77BOADRUM
(89分)



5月28日(水)



14:30
餌食
(80分)








16:30
ファントム・オブ・パラダイス
(94分)





18:45
ゼイリブ
(96分)





20:45
シャッフル
(35分)
ノイバウテン半分人間
(48分)
5月29日(木)



14:30
眠れる美女
(115分)







17:00
シークレット









18:30
ドラキュラ
(127分)





21:10
シークレット




5月30日(金)



14:00
シークレット









15:45
ミッシェル・ ガン・エレファント
"THEE MOVIE"-LAST HEAVEN 031011-

(119分)
18:45
ラスト・
ワルツ

(116分)




20:40
ポーラX
(134分)





5月31日(土)
11:10
シークレット
13:30
ブルーベルベット
(120分)
16:00
キャスト・
アウェイ

(143分)
19:00
クリスタル・
ボイジャー

(79分)
21:00
ラスト・
ワルツ

(116分)
ウィズネイルと僕
5/3(土・祝)〜5/31(土)ロードショー ※上映時間は劇場まで
 
さよならケーキとふしぎなランプ
4/26(土)〜5/9(金)ロードショー ※上映時間は劇場まで

の枠内はCプログラム「LAST BAUS/LAST LIVE」
6月1日(日)
18:00
〜Makoto Kubota Presents〜
BLACK WAXのライブと映画『スケッチオブミャーク』の上映




6月2日(月)
19:00
〜Makoto Kubota Presents〜
BLACK WAXのライブと映画『スケッチオブミャーク』の上映




6月3日(火)
19:30
NRQ、ホライズン山下宅配便









6月4日(水)
19:30
cero x VIDEOTAPE
MUSIC










6月5日(木)
19:30
石原洋with friends、テニスコーツ、柴田聡子








6月6日(金)
20:00
『山本精一のひとり爆音上映会』山本精一








6月7日(土)
16:00
『ラストショー』
佐藤GWAN博、高田漣、アーリー・タイムス・ストリングス・バンド、佐久間順平、倉沢桃子、ハチャトゥリアン楽団 etc

6月8日(日)
17:30
〜BoGumbo
Rosa Presents〜
『映画、ブルース、ライブ、演劇、お笑い、プロレス、どんと、生、無くして有り得ない、その場に居なくてごめんなさい。』
6月9日(月)
19:00
〜渋谷La.mama Presents〜『今宵、我らのギターは鳴り響く!Volume6〜9で。』





6月10日(火)
19:00
渋さ知らズオーケストラ
(with 梅津和時、白崎映美)








    

作品ラインナップ
Aプログラム

『the fighting men's chronicle エレファントカシマシ ディレクターズカット』
2013年/日本/123分/BD
協力:エムオン・エンタテインメント、フェイス ミュージックエンタテインメント、ユニバーサル ミュージック
監督:山下敦弘
出演:エレファントカシマシ ほか 

エレカシは92年2月5daysライブやドキュメント映画「扉の向こう」を初上映したのがバウス。山下監督はデビュー作「どんてん生活」から「もらとりあむタマ子」まで数多く特集上映を行った監督のひとり。
『エルトポ』
1969年/メキシコ/123分/BD
提供:ハピネット
監督・脚本・音楽・出演:アレハンドロ・ホドロフスキー 

新作「リアリティのダンス」やドキュメンタリー映画「ホドロフスキーのDUNE」の日本公開が2014年初夏に控える同監督作品もバウスの定番。古くは1987年、近年は2013年に上映。
『"THE LAST BAUS × TERATOTERA 10×10 ~映画と映像と~"』
2014年/日本/100分/BD
協力:TERATOTERA/東京文化発信プロジェクト
参加作家:泉太郎、井出賢嗣、大木裕之、小鷹拓郎、鷺山啓輔、柴田祐輔、鈴木光、地主麻衣子、山本篤、和田昌宏 

現代美術家10名による映像とアートを巡る全て新作の短編集。中央線アートプロジェクトTERATOTERAとバウスのコラボレーションも3回目にしてこれで見納め。
『書を捨てよ町へ出よう』
1971年/日本/138分/35mm
提供:東宝
監督:寺山修司
出演:佐々木英明、斎藤正治、小林由起子、平泉征 

いつの時代も世代を問わず寺山修司の作品は受け入れられる、とはバウス社長の弁。番組編成に行き詰った際は"げんかつぎ"に寺山作品を多く上映したとか。
『ハイウェイ61』
1991年/カナダ/102分/35mm
監督:ブルース・マクドナルド
出演:ドン・マッケラー 

「ロードキル」や「ピクチャー・クレア」などで知られるカナダ出身のブルース・マクドナルド監督作品。ひょんなことから事件に巻き込まれた男女がニューオリンズを目指すロード・ムービー。
『突撃!博多愚連隊』
1978年/日本/67分/8mm→デジタル
監督:石井岳龍
出演:志水正義、八谷富夫 

1978年度PFF入選作品。劇場用長編映画『高校大パニック』を世に送り出した直後に完成。故郷・博多を舞台に石井監督が挑んだバイオレンス・アクション。泉谷しげるも出演。
『ダーク・スター』
1974年/アメリカ/83分/35mm
監督:ジョン・カーペンター
出演:ブライアン・ナレル、ドレ・バヒッチ 

鬼才カーペンター監督による元祖SFサーフィン映画。1981年にPFFにて配給、本邦初公開となった。監督自身による作曲で随所に挿入されるテーマソング「Benson Arizona」が涙を誘う。
『教訓Ⅰ』
1980年/日本/35分/8mm→デジタル
監督:利重剛
出演:鶴田雄次郎、加瀬文照、彦坂誠 

1981年度PFF入選作品。俳優・監督の利重剛が高校時代に制作した本作は大島渚の推薦を受けPFFに入選した。とある高校で突然徴兵制が敷かれ他校との戦争に発展する風刺ドラマ。
『UNK』
1979年/日本/15分/8mm→デジタル
監督:手塚眞
出演:山本奈津子、UFO 

1979年入選の「UNK」は8mm撮影ながら多重露光などを駆使したS F 。
『HIGH-SCHOOL-TERROR』
1981年/日本/6分/8mm→デジタル
監督:手塚眞
出演:吉岡妙子、坂井くみ子 

81年入選の「HIGH-SCHOOL-TERROR」はホラー映画ごっこがやがて本当のホラー映画になる構造をもつ秀作。
『ピクニック』
1993年/日本/70分/8mm→デジタル
監督:奥原浩志
出演:桜井理子、近藤太郎、奥原浩志 

1993年度PFF入選作品。ミュージシャンを目指しながら気楽に過ごす兄弟の元に、突如現れた若い女性が巻き起こすドラマ。奥原監督はバウスシアターの映写技師として勤務していた時代もある。
『BLUE ブルー』
1993年/イギリス・日本/75分/35mm
提供:アップリンク
監督:デレク・ジャーマン
ナレーション:ジョン・クエンティン、ナイジェル・テリー、ティルダ・スウィントン

デレク・ジャーマン監督「エンジェリック・カンバセーション」(アップリンク配給)を本邦初公開したのがバウス。同監督の特集上映の際には主演女優としてティルダ・スウィントンが来館したことも。
『シド・アンド・ナンシー』
1986年/イギリス/113分/35mm
提供:アダンソニア
監督:アレックス・コックス
出演:ゲイリー・オールドマン、クロエ・ウェッブ 

これまでアレックス・コックスの作品はすべて上映してきたバウスシアター。08年には「サーチャーズ2.0」を引っ提げ来日した監督と俳優・田口トモロヲのトークイベントも開催した。
『アイデン&ティティ』
2003年/日本/118分/35mm
提供:東北新社
監督:田口トモロヲ
原作:みうらじゅん
出演:峯田和伸、麻生久美子、中村獅童、大森南朋、マギー 

2003年12月20日公開作品。中央線沿線のユースカルチャーを象徴する1本。初日の舞台挨拶付き上映の切符を求める長蛇の行列を整理するためバウスの屋上を開放したことも。
『吉祥寺の朝日奈くん』
2011年/日本/91分/BD
提供:スローラーナー
監督:加藤章一
原作:中田永一
出演:桐山漣、星野真里、要潤

原作は小説家・中田永一。2011年3月の震災直後、静まり返った吉祥寺を中心に撮影された。バウスでもロケが行われ従業員もエキストラ出演した1本。
『あまっちょろいラブソング』
2010年/日本/97分/BD
提供:武蔵野映画社
監督:宮田宗吉
出演:下石奈緒美、山中崇、小林且弥、久住昌之 

2010年9月4日公開作品。宮田宗吉監督の商業映画デビュー作「バカバカンス」を上映したのがきっかけで本作の製作がスタート。インディペンデントながらもバウスで独占公開した。
『あんてるさんの花』
2012年/日本/93分/BD
提供:武蔵野映画社
監督:宝来忠昭
出演:小木茂光、徳山秀典、佐藤めぐみ、田中美里 

「吉祥寺で映画を撮ろう」をスローガンにした映画製作会社・武蔵野映画社による地ムービー第三弾。バウススタッフも武蔵野市や市内商業施設など積極的にアプローチし町興しに貢献。。
『タカダワタル的』
2003年/日本/65分/35mm
提供:アルタミラピクチャーズ
監督:タナダユキ
出演:高田渡、柄本明、松田幸一、中川イサト 

2005年4月30日公開作品。かつて吉祥寺の顔と言えばこの人だった。惜しくもバウスシアターの公開初日の4日前に高田渡が逝去。
『グーグーだって猫である』
2008年/日本/116分/35mm
提供:アスミック・エース
監督:犬童一心
原作:大島弓子
出演:小泉今日子、上野樹里、加瀬亮 

2008年9月6日公開作品。井の頭公園、サトウのメンチカツ、ハーモニカ横丁から楳図かずおまで、これでもか!というくらい吉祥寺の名所が登場。
『鉄コン筋クリート』
2006年/日本/111分/35mm
提供:アスミック・エース
監督:マイケル・アリアス
原作:松本大洋
声の出演:二宮和也、蒼井優、伊勢谷友介 

2006年12月23日公開作品。吉祥寺に本社を構えるアニメーション会社スタジオ4℃が製作。バウスでは他の4℃作品『アリーテ姫』『マインド・ゲーム』『Genius Party』なども上映した。
『ライブテープ』
2009年/日本/74分/DV-CAM
提供:SPOTTED PRODUCTIONS
監督:松江哲明
音楽:前野健太
出演:前野健太、長澤つぐみ 

2009年12月26日公開作品。2008年末にバウスで開催した「ホットファズ」公開記念のトークショーゲストで来館した監督が帰り道に本作を想起した、バウスなくしては誕生しなかったかもしれない作品。
『注目すべき人々との出会い』
1979年/イギリス・アメリカ/110分/35mm
提供:アダンソニア
監督:ピーター・ブルック
原作:G.I.グルジェフ
出演:ドラガン・マクシモヴィッチ、テレンス・スタンプ、ウォーレン・ミッチェル 

1984年6月公開作品。原作者グルジェフの神秘思想を国内外多くの文化人・ミュージシャンが支持したことも相まって異色作ながらも大ヒットを記録。その後の上映機会が少ない幻の1品。
『ウィズネイルと僕』
1987年/イギリス/107分/35mm
提供:日本出版販売
監督:ブルース・ロビンソン
製作総指揮:ジョージ・ハリスン
出演:リチャード・E・グラント、ポール・マッギャン  

映画ファンの間ではカルト的人気を誇るものの、1991年にバウスシアターで限定的に上映されたのみ。ビデオやDVDも未発売となっていた本作が、製作から27年/日本初公開から23年の時を経て、遂にスクリーンに甦る。プロデューサーはジョージ・ハリスン。「イズ・イット・ヘヴン・イェット?」(84)に続き、バウスシアターが配給を手がけた作品で、近年でも「もう観ることはできないのか?」と劇場へリクエストが寄せられることが多かった。
Bプログラム

『バットマン』
1989年/アメリカ/126分/BD
提供:ワーナー・ブラザース映画
監督:ティム・バートン
出演:マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン、キム・ベイシンガー 

バートン版バットマン第1作。痛快さとはほど遠い、ダークで淀んだ空気の中、ゴッサムシティを見下ろす屋上にひとり立つ、バットマンの孤独が画面を覆う。そのディープな画面とプリンスの音楽を!
『バットマン リターンズ』
1992年/アメリカ/126分/BD
提供:ワーナー・ブラザース映画
監督:ティム・バートン
出演:マイケル・キートン、ダニー・デヴィート、ミシェル・ファイファー 

止めどなく破壊へと向かう世界が、物語まで壊し始める。何かを語るのではなく、この壊れ行く世界こそが物語なのだと、映画は高らかに宣言する。そんな世界の壊れる音を爆音で聴かずにはおれない。。
『5windows』
2012年/日本/40分/BD
提供:boid
監督:瀬田なつき 
出演:中村ゆりか、斉藤陽一郎、長尾寧音、染谷将太 

それぞれの時空を生きる4人の男女が不意にすれ違う。たったそれだけのアクションから紡ぎ出される、かくも瑞々しい夏のドラマ。蓮沼執太による玩具箱をひっくり返したような音楽もベリーナイス。
『5windows Mountain Mouth』
2013年/日本/8分/BD
提供:山口情報芸術センター
監督:瀬田なつき
出演:中村ゆりか
協力:山口情報芸術センター[YCAM] 

山口情報芸術センター主催「架空の映画音楽のための映像コンペティション」のために作られた『5windows』の"山=mountain、口=mouth"編。山口市内の風景を儚なげに彩るのは青葉市子のハミング。
『シミラー バット ディファレント』
2013年/日本/25分/BD
提供:MIXVOXXXX
監督:染谷将太
脚本:瀬田なつき
音楽:渡邊琢磨
出演:平野鈴、染谷将太、bim 

恋人たちの微妙な心のすれ違いを繊細に綴った心理劇。監督を務めたのは人気若手俳優の染谷将太。渡邊琢磨による静謐なラテン音楽が、この無声映画的な味わいの作品にミステリアスな花を添える。
『ポーラX』
1999年/フランス・ドイツ・スイス・日本/134分/35mm
提供:ユーロスペース
監督:レオス・カラックス
音楽:スコット・ウォーカー
出演:ギョーム・ドパルデュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、エカテリーナ・ゴルベワ、デルフィーヌ・シュイヨー 

カラックスがここで拘泥するのは疾走の果ての転倒、転倒による垂直運動。その運動により穿たれた穴へ堕ちてゆく者たちを、衝突と反発を繰り返し混沌へなだれ込むS・ウォーカーの歪音が待ち受ける。
『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
2013年/アメリカ・イギリス・ドイツ/123分/DCP
提供:ロングライド
監督:ジム・ジャームッシュ
出演:ティルダ・スウィントン、トム・ヒドルストン、ミア・ワシコウスカ、アントン・イェルチン 

現代でひっそりと生きる吸血鬼たちの物語。奥ゆかしいドローンメタルが流れる中、地球の回転とレコードの回転が重なり合うファーストシーンから凄まじい。そう、地球とは1枚のレコードなのだ。
『シャウト』
1978年/イギリス/87分/DCP
提供:マーメイドフィルム
監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:アラン・ベイツ、スザンナ・ヨーク、ジョン・ハート 

中原昌也セレクトで一度だけ爆音上映され、観客を唖然とさせた怪作が再登場。いち早くドルビー・システムを採用したスコリモフスキが神経を刺激するノイズと音のない爆音で生み出した"幻響"映画。
『アンナと過ごした4日間』
2008年/ポーランド・フランス/94分/35mm
提供:紀伊國屋書店=マーメイドフィルム
監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:アルトゥール・ステランコ、キンガ・プレイス 

ひとりの男が恋する女の家に忍び込む様を映し出すだけの、シンプルな作品。だが、彼女が眠る小さな部屋で多彩な音が聞こえるのと同じように、我々観客の多様な感情を引き出す磁力を持った映画。
『出発』
1967年/ベルギー/90分/DCP
提供:マーメイドフィルム
監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:ジャン=ピエール・レオ、カトリーヌ・イザベル・デュポール 

カーレースに憧れる青年と彼に振り回される恋人が繰り広げる都会的な恋物語。全編に流れるジャズとポルシェのエンジン音は相性抜群。ちなみに、ヘルマンの『断絶』は本作の精神的なリメイクだ。
『リヴァイアサン』
2012年/アメリカ・フランス・イギリス/87分/DCP
提供:東風
監督:ルーシァン・キャステーヌ=テイラー、ヴェレナ・パラヴェル 

ハーバード大の感覚人類学研究所に所属する監督たちによる、漁船漁業の様子を極小カメラで複眼的に捉えた全く新しいドキュメンタリー。波、機械、そして労働者たちが奏でるヘヴィな"音楽"を聴け!
『男として死ぬ』
2009年/フランス・ポルトガル/133分/BD
提供:DotDash, FILMS BOUTIQUE
監督:ジョアン・ペドロ・ロドリゲス
出演:フェルナンド・サントス、アレクサンデル・ダヴィッド 

リスボンに住む中年ドラァグ・クイーンが、薬物依存症の恋人や同性愛嫌悪の息子に翻弄されながら"男として死ぬ"までを静謐に描く。ファスビンダーの『13回の新月のある年に』などを想起させる怪作。
『プラットホーム』
2000年/香港・日本・フランス/151分/35mm
提供:ビターズ・エンド
監督:ジャ・ジャンクー
音楽:半野喜弘
出演:ワン・ホンウェイ、チャオ・タオ、リャン・チントン、ヤン・ティェンイー 

激動の80年代中国を生きる、幼なじみ4人のほろ苦い成長譚。『プラットホーム』とはこの時代に中国で大ヒットした歌謡曲のタイトル。「ぼくたちは待っている」という歌詞が映画を爽やかに彩る。
『キャスト・アウェイ』
2000年/アメリカ/143分/BD
提供:boid
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス、ヘレン・ハント、クリストファー・ノース 

無人島にたったひとり漂着した男のサバイバル生活とその後を描く"現代のロビンソン・クルーソー"。本作をサーフィン映画として見ることが、爆音の使命である。どういう意味かは見てのお楽しみ!
『眠れる美女』
2012年/イタリア・フランス/115分/35mm
提供:エスパース・サロウ
監督:マルコ・ベロッキオ
出演:トニ・セルヴィッロ、イザベル・ユペール、マヤ・サンサ、ピエール・ジョルジョ・ベロッキオ、アルバ・ロルヴァケル 

"こちら"と"あちら"の隔たりに執拗にこだわり続けるベロッキオは、「尊厳死」という生と死の狭間に横たわる身体の有り様をどのような映像と音響で捉えたのか?「 倫理とはカメラ位置の問題だ」。
『喜劇とんかつ一代』
1963年/日本/94分/35mm
提供:東宝
監督:川島雄三
出演:森繁久彌、淡島千景、加東大介 

高級洋食店と庶民的なとんかつ屋の確執を森繁久彌が歌う「とんかつの唄」などユーモラスな音楽とともに描いたコメディ。かえる目、ソギー・チェリオスが歌にまでしたその魅力を是非ここで確認あれ。
『わんぱく王子の大蛇退治』
1963年/日本/85分/35mm
提供:東映、東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
監督:芹川有吾
音楽:伊福部昭
声の出演:住田知仁、岡田由紀子、久里千春
協力:東京国立近代美術館フィルセンター 

王子スサノオとお供のウサギが、亡き母がいるという"黄泉の国"を目指して旅する冒険アニメ。音楽は伊福部昭。"アメノウズメの舞"のシーンは、まるでスクリーン全体がダンスを踊っているかのよう!
『キッド』
1921年/アメリカ/68分
提供:KADOKAWA
監督:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン、ジャッキー・クーガン 

爆音映画祭恒例の「無声映画ライヴ」。バウスシアターでの最後となる本年はそのスペシャル・ヴァージョンとして、NYからマーク・リボーを迎える。自身のバンド「マーク・リボーと偽キューバ楽団」やエルヴィス・コステロなどとの活動でも知られるリボーは、本国ではチャップリンなどの無声映画に音をつける「無声映画ライヴ」を時々行っていたのである。今回は、そのバウス篇。本国では定番のチャップリン『キッド』の他、本人からの希望でジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の名作『紐育の波止場』を上演。1日2公演で2日間。この無声映画ライヴのためだけの来日です。お見逃しなく!
bakuon2014_92.jpg
『ニースについて』
1930年/フランス/22分/35mm
監督:ジャン・ヴィゴ
協力:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
『ゆらゆら帝国 2009.04.26 LIVE@日比谷野外大音楽堂』
2010年/日本/95分
提供:ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
監督:大根仁
出演:ゆらゆら帝国 

ゆらゆら帝国結成20周年記念ライヴ。緩やかに大らかに、激しく空気を揺らす、ディスクに収まりきるはずもない彼らの音楽。東京の空と街に向かって演奏されるそれは、さらにその先へと視界を広げる。
『愛のむきだし』
2008年/日本/237分/35mm/R-15+
提供:ファントム・フィルム
監督:園子温
出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ 

馬鹿馬鹿しくも目が離せない、愛の4時間。主人公の心臓の鼓動と地鳴りのような重低音。その反復のうねりと、ゆらゆら帝国の楽曲の愛の空洞に木霊する、むきだしの叫びのアンサンブルは必聴です。
『紐育の波止場』
1928年/アメリカ/90分
監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ
出演:ジョージ・バンクロフト、ベティ・カンプソン 

爆音映画祭恒例の「無声映画ライヴ」。バウスシアターでの最後となる本年はそのスペシャル・ヴァージョンとして、NYからマーク・リボーを迎える。自身のバンド「マーク・リボーと偽キューバ楽団」やエルヴィス・コステロなどとの活動でも知られるリボーは、本国ではチャップリンなどの無声映画に音をつける「無声映画ライヴ」を時々行っていたのである。今回は、そのバウス篇。本国では定番のチャップリン『キッド』の他、本人からの希望でジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の名作『紐育の波止場』を上演。1日2公演で2日間。この無声映画ライヴのためだけの来日です。お見逃しなく!
『アンダーグラウンド』
1995年/フランス・ドイツ・ハンガリー/171分/BD
提供:紀伊國屋書店=マーメイドフィルム
監督:エミール・クストリッツァ
出演:ミキ・マイノロヴィチ、ラザル・リフトフスキー、ミリャナ・ヤコヴィチ 

公開17年後のリバイバル上映で思わぬ大ヒット。革命の物語が約3時間、ジプシー・ミュージックの狂騒と共に語られる。絶え間なく流れる音楽とその音楽とともにある、叫びとささやきの響宴は絶品。
『AKIRA 35mm版』
1988年/日本/124分/35mm
提供:東宝
監督:大友克洋
音楽:芸能山城組
声の出演:岩田光央、佐々木望、小山茉美 

1988年に公開されたとは思えない新しさと強烈なインパクト。無国籍都市ネオ東京の過剰な爛熟感、バイクと主人公たちの鼓動とが、爆音とともに降り注ぐ。世界の崩壊と誕生の音の洪水を全身で感じてほしい。
『ラスト・ワルツ』
1978年/アメリカ/116分/35mm
提供:アダンソニア
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ザ・バンド、ボブ・ディラン、ニール・ヤング 

ザ・バンドの解散ライヴの模様。ザ・バンドと音楽への愛が込められたドキュメント。豪華ゲストを迎えての最後の饗宴は、ロックの時代の大きな変化を映し出す。バウスの最後はこの映画とともに。
『少年メリケンサック』
2009年/日本/125分/35mm
提供:東映
監督:宮藤官九郎
音楽:向井秀徳
出演:宮崎あおい、木村祐一、勝地涼、田口トモロヲ、三宅弘城 

親父パンクバンドを担当することになった、女性マネージャーの災難をコミカルに描く宮藤官九郎監督作。宮藤が詞を、向井秀徳が曲を手がけた劇中歌は、劇場を出たら思わず口ずさみたくなる。
『Get Action!』
2014年/日本/99分/BD
提供:日本出版販売
監督:近藤順也
撮影・編集:川口潤
出演:TEENNGENERATE 

1993年から2年間だけ活動した伝説のバンド、TEENGENERATE。海外での人気が半端ない彼らの足跡を、当時の映像を織り交ぜながら辿る。まだこの音を知らないって人こそ観てほしい「その後」の映画。
『ソウル・パワー』
2008年/アメリカ/93分/35mm
提供:アップリンク
監督:ジェフリー・レヴィ=ヒント
出演:ジェームズ・ブラウン、B・B・キング、ビル・ウィザース、スピナーズ、セリア・クルース 

1974年、アリ対フォアマンの伝説の一戦に先駆け、興行師ドン・キングが仕込んだのは世界最大のブラックミュージックの祭典だった。34年間お蔵入りしていた奇跡の記録、世界最強のライヴが甦る。
『ドクター・フィールグッド/オイル・シティ・コンフィデンシャル』
2009年/イギリス/104分/DVD
提供:ポニーキャニオン
監督:ジュリアン・テンプル
出演:ドクター・フィールグッド 

70年代初頭"オイルシティ"と呼ばれる町で誕生し、UKパブロックシーンを牽引したドクター・フィールグッドの歴史。末期がん宣言後もライヴ継続中のウィルコの鋭いカッティングがバウスに響き渡る!
『餌食』
1979年/日本/80分/35mm
提供:東映
監督:若松孝二
音楽:ピーター・トッシュ
出演:内田裕也、多々良純、水島彩子 

内田裕也主演×若松孝二監督コンビによる、バイオレンス作。とはいえ音楽はレゲエ。当時、内田裕也がレゲエにぞっこんだったのだ。P・トッシュの「soon come」とともに空港に降り立つ主人公のシーンに鳥肌。
『ゼイリブ』
1989年/アメリカ/96分/35mm
提供:boid、東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
監督:ジョン・カーペンター
出演:ロディ・パイパー、メグ・フォスター、キース・デヴィッド
協力:東京国立近代美術館フィルセンター 

人知れず侵略されようとしているこの地球を、誰がどうやって救うのか? 誰が敵で誰が味方なのか? 不透明な現実を切り裂く孤独な戦いと連帯の記録は、まさに今この日本の物語として観ることができる。
『ミッシェル・ガン・エレファント "THEE MOVIE" -LAST HEAVEN 031011-』
2009年/日本/119分/BD
提供:日活
監督:番場秀一
出演:ミッシェル・ガン・エレファント 

「世界の終わりはそこで待ってる」、でも、ミッシェルの音は鳴り止まない。第3回爆音映画祭で多くのリクエストによって上映されたもうひとつの"ラスト・ワルツ"をラスト・バウスでもう一度。
『BELLRING少女ハートの6次元ギャラクシー』
2014年/日本/70分/BD
提供:TRASH-UP!!
監督:継田淳
出演:BELLRING少女ハート 

爆音でもお馴染みの雑誌「TRASH-UP!!」の初プロデュース作品。美少女アイドルBELLRING少女ハートを主演に迎え、殺人鬼、宇宙人、モンスターが入り乱れるカオスな世界はファンならずとも必見。
『HOUSE ハウス』
1977年/日本/88分/35mm
提供:東宝
監督:大林宣彦
出演:池上季実子、大場久美子、神保美喜 

夢とファンタジー溢れる少女映画の傑作にしてショッキングなホラー映画。全盛期のゴダイゴの音楽にのって少女らが"ハウス"に次々と食べられていく姿は、爆音上映によってこそ、輝きを増すだろう。
『ケミカル・ブラザーズ:DON'T THINK-』
2011年/日本・イギリス/85分/DCP
提供:カルチャヴィル
監督:アダム・スミス
出演:ケミカル・ブラザーズ 

来場者全員がひとつの映画を作り上げ、映画自身になってしまったかのような、どこにもない映画体験。ここはもはや映画館ではない。ぜひ参加して、満員の客席とともに映画を作り映画となってほしい。
『アトムス・フォー・ピース、ライヴ・アット・スタジオ・コースト』
2014年/日本/70(予定)分/BD
提供:Hostess Entertainment
編集:Shige Hamada (Open Stance)
出演:アトムス・フォー・ピース 

昨年の東京公演の模様を爆音上映のために再編集したプレミアム版。トム・ヨークのファルセットボイスは勿論、フリーやジョーイ・ワロンカーら最強のリズム隊が響かせる低音を体感できる貴重な機会。
『ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国』
2006年/アメリカ/89分/35mm
提供:アスミック・エース
監督:ナサニエル・ホーンブロウワー
出演:ビースティ・ボーイズ 

2004年10月4日のビースティ・ボーイズのライヴ中、50人の観客は渡されたビデオカメラでの撮影を許可される。その臨場感あふれるアマチュアの映像は、1年間の編集期間を経て見事に「作品」となった。
『デス・プルーフ in グラインドハウス』
2007年/アメリカ/113分/35mm/R-15+
提供:ブロードメディア・スタジオ
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン、ゾーイ・ベル

過去の爆音上映のなかでも、とりわけ観客が燃えた一作。 モーター音を響かせながら殺気立つ不気味な男に迎え撃つガールズ達の雄叫び。そして強烈な激突音。まさに爆音上映のために作られた映画。
『Save The Club Noon』
2013年/日本/93分/BD
提供:「SAVE THE CLUB NOON」製作委員会
監督:宮本杜朗
出演:ハナレグミ、七尾旅人、いとうせいこう、ILL-BOSTINO(THA BLUE HERB)、中納良恵(EGO-WRAPPIN') 

2012年4月に風営法違反で摘発された大阪のクラブ「NOON」。この老舗クラブを救うべく開催されたイヴェント「SAVE THE NOON」を撮るその眼差しは、まさに"Fight for your right to party"の実践。
『極悪レミー』
2010年/アメリカ/110分/BD
提供:キングレコード
監督:グレッグ・オリヴァー、ウェス・オーショスキー
出演:レミー・キルミスター、モーターヘッド 

ホークウインドからモーターヘッドへ、サイケからメタルへとギアチェンジして走り続けてきたレミーの爆笑人生。速くてでかくて切れる。そんな音楽とともにあることの清々しさを詰め込んだ約2時間。
『ファイト・クラブ』
1999年/アメリカ/139分/BD/PG-12
提供:boid
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:エドワード・ノートン、ブラッド・ピット、ヘレナ・ボナム=カーター 

拳を打ち合うべく結成された「ファイトクラブ」。いつしかテロリスト集団と化した彼らは、資本主義の撹乱を目指すようになるが...。バウスの終わりと共に、このクールな世界の終わりを目撃せよ。
『クリスタル・ボイジャー』
1972年/オーストラリア・アメリカ/79分/35mm
提供:レイドバック・コーポレーション
監督:デヴィッド・エルフィック
出演:ジョージ・グリノー、ナット・ヤング、リッチー・ウェスト 

カメラを背負ったサーファーがとらえた波と空にピンクフロイドの「エコーズ」が鳴り響き、宇宙の果てまでサーフする、サーフィン映画の伝説。過去の爆音でも繰り返し上映された爆音殿堂入り作品。
『シガー・ロス INNI』
2011年/イギリス/75分/DVD
提供:Hostess Entertainment
監督:ヴィンセント・モリセット
出演:シガー・ロス 

過去の爆音上映がすべてソールドアウトとなったシガー・ロスのライヴ作品が、待望の再上映!彼らが紡ぎ出す暗闇をゆらめく光のような音の響きが、粒子の荒いモノクロの映像によって際立つ一作。
『フック』
1991年/アメリカ/142分/BD
提供:boid
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ロビン・ウィリアムズ、ダスティン・ホフマン、ジュリア・ロバーツ 

大人になったピーターパンが再びフック船長と戦う、今やスピルバーグの旗印となった「孤児」の主題が、初めて全面展開された記念碑的作品。そこで描かれるふたつの世界を貫く音に耳を澄ませたとき、この映画の世界が開けるはず。
『ニール・ヤング/ジャーニー』
2011年/アメリカ/87分/BD
提供:boid
監督:ジョナサン・デミ
出演:ニール・ヤング 

2011年に行われたワールド・ソロ・ツアー最後の2日間を収めたライブ・ドキュメンタリー。舞台であるトロントのマッセイ・ホールが、時空を越えてバウスと一体化してしまう感触をぜひ体験してほしい。
『ブルース・ブラザース』
1980年/アメリカ/133分/BD
提供:カルチャヴィル
監督:ジョン・ランディス
出演:ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド 

出演者を見るだけで黒人音楽ファンは涙腺が緩むはず。イケイケのJBやアレサ、キャブ・キャロウェイ、レイ・チャールズ、チャカ・カーン! そのご機嫌なサウンドをブラザースと一緒にお楽しみあれ。
『ゴダール・ソシアリスム』
2010年/スイス・フランス/102分/35mm
提供:フランス映画社
監督:ジャン=リュック・ゴダール
サウンド:フランソワ・ミュジー
出演:カトリーヌ・タンヴィエ、クリスチャン・シニジェ、パティ・スミス 

映写機が壊れたかと勘違いするような、暴力的な波と海風。そしてそこに立ち現れるゴダールの"ヨーロッパ"。生きる場所すべてにワイルドサイドが広がっていることを、この映画の音が教えてくれる。
『ドラキュラ』
1992年/アメリカ/127分/BD
提供:boid
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーブス 

コッポラ作品の中でもひときわ異彩を放ち、それゆえ闇に葬られたままのドラキュラ映画。しかしもちろん、音量を上げれば尋常ならぬ音響世界が闇の中から出現する。爆音でこそ再発見されるべき怪作。
『ソウルメン』
2008年/アメリカ/100分/DVD
提供:カルチュア・パブリッシャーズ
監督:マルコム・D・リー
出演:サミュエル・L・ジャクソン、バーニー・マック、アイザック・ヘイズ、シャロン・リール、ジョン・レジェンド 

引退したふたりの中年シンガーが復活するまでを、涙と笑いと歌と暴力と愛とで一気に語る。完成を前に突然死したバーニー・マックの遺作。「ソウルマン」と言えばサム&デイヴ。ファン必見の物語。
『フォーエヴァー・モーツアルト』
1996年/フランス・スイス・ドイツ/84分/BD
提供:マーメイドフィルム
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ヴィッキー・メシカ、マドレーヌ・アサス、ガーリア・ラクロワ 

アナログ・ドルビーの時代を経て、ドルビー・デジタル時代へと突入したゴダールの音の探究。クリアな音の分離がもたらす「戦場」の音響は忘れがたい記憶の手ごたえとして、私たちの身体を揺さぶる。
『映画史特別編 選ばれた瞬間』
2005年/フランス/80分/35mm
提供:フランス映画社
監督・編集:ジャン=リュック・ゴダール 

映画の20世紀を引用とコラージュで作り上げた大作『映画史』の再編集版。ゴダールが仕掛ける音の遊びが数々の物語=歴史を貫き通す。本気と冗談、厳密さといい加減さが渦を巻く人類の壮大な歴史。
『右側に気をつけろ』
1987年/フランス・スイス/82分/BD
提供:マーメイドフィルム
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:レ・リタ・ミツコ、ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・ペリエ 

ゴダール&フランソワ・ミュジーが行った映画音響に関するさまざまな試みのひとつの到達点であり、透明で狂気すれすれの音響が生まれる秘密の場所を探究する運動の記録。爆音の頂点に君臨する爆音王者。
『77BOADRUM』
2008年/日本・アメリカ/89分/DVCAM
提供:KATHMANDU TRIO PRODUCTION、BORETRONIX 
監督:川口潤
出演:77BOADRUM(V∞REDOMS,Hisham、Akira Bharoocha、David Nuss、Brian Chippendale、Jaiiko Suzuki、Andrew W.K、David Grubbs、and more) 

NYで行われたボアダムス発案のイヴェントの記録。グルグルと渦を巻くように置かれた77台のドラムから音の渦は、周囲のさまざまな音を巻き込み、その空間と大地の記憶をも音の源にする。
『ロッキー・ホラー・ショー』
1975年/イギリス/99分/DCP
提供:SUMOMO
監督:ジム・シャーマン
出演:ティム・カリー、バリー・ボストウィック、スーザン・サランドン 

言わずと知れたB級ホラーミュージカルの金字塔。かつてバウスで上映したときは客がロビーに溢れ、コンクリートの壁にひびが入るほど(!)盛り上がったというが、さて今回はどうなるだろうか。
『ブルーベルベット』
1986年/アメリカ/120分/BD
提供:boid
監督:デヴィッド・リンチ
出演:カイル・マクラクラン、イザベラ・ロッセリーニ、デニス・ホッパー 

切断された耳を拾ったことから始まるリンチ流不条理劇。この耳はバウスなのではないか。そして、その穴の中に迷い込む主人公は我々なのではないか。そんな妄想を掻き立ててくれるのもバウスの力。
『シャッフル』
1981年/日本/35分/35mm
提供:Dragon Mountain
監督:石井岳龍
原作:大友克洋
出演:中島陽典、森達也、室井滋 

大友克洋の短編漫画「RUN」の映画化。裏切った女を殺したチンピラと、彼を追う刑事がひたすら全力疾走する姿を映し続ける。加速するスピードと壮絶なエネルギーとともにクライマックスへと突き進む。
『ノイバウテン 半分人間』
1985年/日本/48分/DV-CAM
提供:Dragon Mountain
監督:石井岳龍
出演:アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン 

観客のいない廃墟でのノイバウテンのパフォーマンスは、80年代のパンクスを驚喜させた。ベルリンが生んだインダストリアル・サウンドを映像化した本作は、我々を廃墟の先の薄明の地へと導くだろう。
『ファントム・オブ・パラダイス』
1974年/アメリカ/94分/BD
提供:boid
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ポール・ウィリアムズ、ウィリアム・フィンレイ、ジェシカ・ハーパー、ジョージ・メモリー、ゲリット・グレアム 

ロック界の帝王に、顔と恋人と曲を奪われた作曲家がファントムとなり復讐する。「オペラ座の怪人」がロックミュージカルとして蘇り、ホラー、ファンタジーと融合したカルトの傑作。念願の爆音上映。切り取ってみせるあたりにチミノの職人技が光る。それにしても、全編にみなぎるこの無償のエロさはなんなのだろうか......?
『ターミネーター』
1984年/アメリカ/108分/DCP
提供:カルチャヴィル
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン 

説明不要のシュワちゃんの出世作。何も考えずバウスのど真ん中に座って、ひっきりなしに続くハチャメチャな攻防戦と爆撃音に体を預ければよし。これぞ爆音の醍醐味。別れの言葉は、"I'll be back"で!
『グレイトフル・デッド・ムーヴィー』
1977年/アメリカ/131分/BD
提供:boid
監督:ジェリー・ガルシア
出演:ザ・グレイトフル・デッド 

ライヴバンドの金字塔、グレイトフル・デッドの74年のコンサート。あの恐るべき巨大音響システムから繰り出されるシャープかつスウィートなサウンドが、身体の細部にまで染み渡る、至福の爆音。
Cプログラム

〜Makoto Kubota Presents〜BLACK WAXのライブと映画『スケッチオブミャーク』の上映
トーク:久保田麻琴
6/1(日) 開場17:30|開演18:00
トークゲスト:細野晴臣
6/2(月) 開場18:30|開演19:00
トークゲスト:ピーター・バラカン
NRQ、ホライズン山下宅配便
6/3(火) 開場18:30|開演19:30
cero x VIDEOTAPEMUSIC
6/4(水) 開場19:00|開演19:30
石原洋with friends、テニスコーツ、柴田聡子
(石原洋+田畑満+北田智裕+山本達久) Guest:テニスコーツ、柴田聡子
6/5(木) 開場18:30|開演19:30
『山本精一のひとり爆音上映会』山本精一
山本精一
6/6(金) 開場19:00|開演20:00
『ラストショー』
佐藤GWAN博、高田漣、アーリー・タイムス・ストリングス・バンド、佐久間順平、倉沢桃子、ハチャトゥリアン楽団 etc
6/7(土) 開場15:30|開演16:00
〜BoGumboRosa Presents〜『映画、ブルース、ライブ、演劇、お笑い、プロレス、どんと、生、無くして有り得ない、その場に居なくてごめんなさい。』
Dr.KyOn、玉城宏志、黒川修、小関純匡、岡地曙裕、長見順、吾妻光良、うつみようこ
6/8(日) 開場17:00|開演17:30
〜渋谷La.mama Presents〜『今宵、我らのギターは鳴り響く!Volume6〜9で。』
Controversial Spark、GRANDFATHERS、オワリカラ
6/9(月) 開場18:30|開演19:00
渋さ知らズオーケストラ
(with 梅津和時、白崎映美)
6/10(火) 開場18:30|開演19:00


THE LAST BAUS〜さよならバウスシアター、最後の宴〜/第7回爆音映画祭について、皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
なお、ご投稿頂いたものを掲載するか否かの判断については、
OUTSIDE IN TOKYO 編集部の判断に一任頂きますので、ご了承ください。





Comment(0)

印刷