フランス幻想怪奇映画特集 『ダゲレオタイプの女』公開記念
ヒッチコックからはじまる映画史 『ヒッチコック/トリュフォー』公開記念



黒沢清監督初の海外進出作品『ダゲレオタイプの女』の公開を祝して、映画史の"未知の鉱脈"を探る知的冒険「フランス幻想怪奇映画特集」が開催される。黒沢監督自らがセレクトした作品の上映とトークショーに加えて、映画批評家クリス・フジワラ、ステファン・デュ・メスニルドによるレクチャー(「フランス幻想映画史」)、フランスの俊英ベルトラン・マンディコ監督を迎えてのティーチインも予定されている。さらに、もうひとつの特集プログラム「ヒッチコックから始まる映画史」では、来る12月に待望の一般公開を迎える『ヒッチコック/トリュフォー』の監督、ニューヨーク映画祭のディレクター、批評家、脚本家としても知られるケント・ジョーンズ氏のティーチインも開催される。国境を超えて世界の第一線を走り続けるシネアストたちと共に、映画史が現在進行形で作られて行く、その瞬間に立ち会う希有な機会を逃す手はない。
(上原輝樹)
2016.9.23 update

「フランス映画には、イギリス映画やイタリア映画にあるような明快なホラーのジャンルが、これまで一度も確立していない。しかしそれはフランスにそのような種類の映画がないということではない。実際には、各方面の様々な監督たちが、ふとしたタイミングで、ひょいとそういう映画を撮っている。そして、その数は案外多いのである。しかも下手にジャンル化されていない分、流行や商業主義に左右されず、フランス映画のあらゆる時代にまんべんなくその手の作品が点在して いるように思う。しかしジャンルに縛られない"その手"とは何だろう...。ここに集められた作品群は、映画史の中でまだほとんど体系づけられたことのない未知の鉱脈なのだ」
黒沢清
9月24(土)~10月28日(金)
ゲスト:黒沢清/ケント・ジョーンズ
ベルトラン・マンディコ/クリス・フジワラ/ステファン・デュ・メスニルド
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
料金:一般1,200円/学生 800円/会員 500円
チケット販売時間:上映当日各回の1時間前から上映開始20分後まで。チケット販売時間内には、当日すべての回のチケットをご購入いただけます。全席自由。整理番号順での入場とさせていただきます。また、上映開始20分後以降の入場は、他のお客さまへの迷惑となりますので、固くお断りいたします。

公式サイト:http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1609241028/
上映スケジュール

9月24日(土)
15:00
美女と野獣
(96分)


17:30
世にも怪奇な物語
(121分)
9月25日(日)
12:00
世にも怪奇な物語
(121分)


15:00
美女と野獣
(96分)
17:30
まぼろし
(92分)
10月7日(金)
19:00
ガーゴイル
(100分)


10月8日(土)
12:00
まぼろし
(92分)


14:30
悪魔のような女
(114分)
17:30
偉大なるメリエス
(31分)
パリの廃兵院
(22分)
恋ざんげ
(44分)
10月9日(日)
15:30
チューブ博士の狂気
(14分)
アッシャー家の末裔
(57分)
17:30
悪魔のような女
(104分)
10月14日(金)
16:00
偉大なるメリエス
(31分)
パリの廃兵院
(22分)
恋ざんげ
(44分)
18:30
顔のない眼
(88分)

上映後、黒沢清監督によるティーチインあり(司会:クリス・フジワラ)

10月15日(土)
13:00
悪魔の呪い/悪魔の夜
(80分)




15:30
チューブ博士の狂気
(11分)
アッシャー家の末裔
(55分)



17:30
嵐が丘
(130分)
10月16日(日)
12:00
嵐が丘
(130分)




15:00
顔のない眼
(88分)





17:30
ホルモン
(49分)
10月26日(水)
17:00
ステファン・デュ・メスニルドによるレクチャー「フランス幻想映画史」
入場無料/16時より整理券配布
19:00
ホルモン
(49分)
上映後、ベルトラン・マンディコによるティーチインあり(司会:ステファン・デュ・メスニルド)
10月28日(金)
15:30
黒衣の花嫁
(107分)




18:00
マーニー
(130分)
上映後、ケント・ジョーンズとティーチインあり(司会・松井宏)

作品ラインナップ

黒沢清 セレクション

©DR
『恋ざんげ』(Le Rideau cramoisi)
フランス/1953年/44分/モノクロ/35ミリ/英語版・無字幕・作品解説配布
監督:アレクサンドル・アストリュック
出演:アヌク・エーメ、ジャン=クロード・パスカル、イヴ・フュレ、ジム・ジェラルド

青年将校が田舎の駐屯地で、老夫婦の住む屋敷に滞在し、そこで美しい一人娘アルベルティーヌと恋に落ち、ふたりは夜ごと愛を交わすようになる。しかしある晩、娘は何の前触れもなく青年の腕の中で息を引き取ってしまう......。"カメラ=万年筆"論で有名なアストリュックの処女作で、台詞はいっさい排され、ナレーションだけで展開する。ヌーヴェルヴァーグの先駆的作品とされる。音楽はジャン・ルノワールの作品での作曲でも有名なジョセフ・コスマ。
©DR
『悪魔のような女』(Les Diaboliques)
フランス/1955年/114分/モノクロ/35mm/日本語字幕付
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
出演:シモーヌ・シニョレ、ヴェラ・クルーゾー、ポール・ムーリス

パリ近郊にある寄宿学校。校長のミシェルは妻のクリスティナの財産の上に今の地位を築いたが、その横暴ぶりにクリスティナは心身ともに苦しんでいる。それを見かねたミシェルの愛人である女教師ニコルは、ふたりで結託し彼を殺害する。しかし隠しておいたミシェルの遺体が消えてしまい...。フランスのヒッチコックと評されるクルーゾーによる傑作怪奇サスペンス。最初と最後以外は、音楽をいっさい廃され、台詞と効果音のみでじわじわと緊張感、恐怖が高まっていく。
※本作は、経年劣化のため一部見づらい部分があります。ご了承の上ご覧いただけますようお願いいたします。
©DR
『悪魔の呪い/悪魔の夜』(The Curse of the Demon/Night of the Demon)
イギリス=アメリカ/1957年/80分/モノクロ/16ミリ/日本語字幕付
監督:ジャック・ターナー
出演:ダナ・アンドリュース、ペギー・カミンズ、ナイアル・マクギニス

アメリカ人心理学者のホールデンは、カースウェル教授率いる悪魔崇拝の邪教のインチキを暴く学会に出席するために、ロンドンにやってくる。ホールデンは、協力者のハリントン教授に会おうするが、彼は謎の死を遂げていた......。40年代ハリウッドで数々の傑作怪奇映画を生み出したフランス系映画監督ジャック・ターナーがイギリスで撮った作品。「疑惑、恐怖、幻想についての偉大なる傑作の一本」(クリス・フジワラ)
©DR
『顔のない眼』(Les Yeux sans visage)
フランス、イタリア/1960年/88分/モロクロ/デジタル上映/日本語字幕付
監督:ジョルジュ・フランジュ
出演:エディット・スコブ、ピエール・ブラッスール、アリダ・ヴァリ

ジェネシェ博士は、交通事故で美しい顔を失ってしまった娘のクリスティアーヌの元の顔を取り戻そうと研究を重ねている。しかし、それは、他の若い女性の顔の皮膚を剥ぎ取って移植する事に他ならなかった...。「ミもフタもない非人間的な描写の数々に、我々は露骨な嫌悪を感じつつ、 なぜかたえなる美と官能に包まれて最高の映画的幸福を味わう。フレンチ恐怖映画の金字塔という範疇をはるかに超えて、こんな映画はたぶん映画史上これしかない。」(黒沢清)
©DR
『まぼろし』(Sous le sable)
フランス/2000年/92分/35ミリ/カラー/日本語字幕付
監督:フランソワ・オゾン
出演:シャーロット・ランプリング、ブリュノ・クレメール

毎夏、南フランスにヴァカンスに出かけていたジャンとマリーの夫婦。しかしその夏、マリーが砂浜で寝ている間に、ジャンは忽然と姿を消してしまう。マリーは喪失感から夫の「まぼろし」を作り出す。「不可能な喪の物語である『まぼろし』は、その美しさをわめき散らす代わりに、観客の耳元にささやきかけてくる。自らの夢を見るように、映画が自らを見つめ、最小限の効果を用いて尽きる事のない謎をかきたてる。」(フレデリック・ボノー、「レザンロキュプティーブル」)
(C)FRANCOISE HUGUIER/ RAPHO
『ガーゴイル』(Trouble Every Day)
フランス/2001年/100分/35ミリ/カラー/日本語字幕付
監督:クレール・ドゥニ
出演:ベアトリス・ダル、ヴィンセント・ギャロ、トリシア・ヴェッセイ

パリにハネムーンにやって来たアメリカ人研究者のシェーン、パリ郊外の屋敷で夫に監禁されて暮らすフランス人女性コレ。彼らはもはや抑え難い衝動を肉体と精神に抱えていた。「本作は、一瞬悲劇に見えるが、私にはハッピーエンドに見えた。物語の中には2つの対立がある。男と女、人間とモンスター、夜と昼、アメリカとフランス、現実と非現実......。どちらかが勝って、どちらかが負けるということはない。全てが融合して新しいものを産み出している。」(黒沢清)
その他の作品

©DR
『チューブ博士の狂気』(La Folie du Docteur Tube)
フランス/1915年/14分/35ミリ/モノクロ/サイレント/日本語字幕付
監督:アベル・ガンス
出演:アルベール・デュドネ
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

マッド・サイエンティスト、チューブ博士が偶然発明した薬を飲むと、幻覚が見え始め、世界が歪み始める。想像力豊かで、遊び心のあるアベル・ガンスのB級幻想映画。「歪曲した鏡を使って、観客が喜んでくれるだろうと想像できるすべてのことを技術的に試してみたのだが、出来上がった作品を会社の社長や人々に見せたところ、『こいつは狂っている、一銭も渡しちゃいかん、破産させられるからな』と言われてしまった。」(アベル・ガンス)
©DR
『アッシャー家の末裔』(La Chute de la maison Usher)
フランス/1928年/57分/モノクロ/35ミリ/サイレント・日本語字幕付
監督:ジャン・エプシュテイン
出演:マルグリート・ガンス、ジャン・ドビュクール、シャルル・ラミー
東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

ある老紳士が馬車で妖気漂う沼地を抜け、友人であるロデリック・アッシャー邸を目指す。ロデリックは取り憑かれたように美しい妻マデリーンの肖像を描き続けている。画が生気を帯びるほど妻は衰弱していく。そして絵の完成とともに妻はこの世のものではなくなっていた......。エドガー・アラン・ポーによる複数の小説を下敷きに、スローモーションや多重露光、移動撮影など「フォトジェニック」な技法を駆使して映画の詩的表現を極めたエプシュテインの代表作。
©DR
『美女と野獣』(La Belle et la Bête)
1946年/フランス・リュクサンブルク/96分/モノクロ/35mm/日本語字幕付
監督:ジャン・コクトー
出演:ジャン・マレ、ジョゼット・デイ、ミシェル・オークレール

末娘のベルのため、三姉妹の父は、野獣が守っている庭園のバラをそうとは知らずに摘んでしまう。愛する父の命を救うため、ベルは野獣の城で暮らすことに。 「魔法が支配している城に入り込んでいく美女は、時間の流れ、そして映画史を遡っていく。彼女はサイレント映画の中に入り込み、パンとタイムのような動きをして、リリアン・ギッシュやメアリー・ピックフォードになる」。(ジャン=マルク・ラランヌ&フィリップ・アズーリ)
©DR
『パリ廃兵院』(Hôtel des Invalides)
フランス/1951年/22分/35ミリ/モノクロ/英語字幕付
監督:ジョルジュ・フランジュ
ナレーション:ミシェル・シモン、音楽:モーリス・ジャール

パリの廃兵院の中の軍事博物館についてのジョルジュ・フランジュによる詩的かつアイロニー溢れるドキュメンタリー。ナレーションは名優ミッシェル・シモン。本作で初めて映画音楽を手がけたモーリス・ジャールは、フランジュの代表作『顔のない眼』にも参加。後にハリウッドでも多くの業績を残した。
©DR
『偉大なるメリエス』(Le Grand Méliès)
フランス/1952年/31分/16ミリ/モノクロ/無字幕・作品解説配布
監督:ジョルジュ・フランジュ
出演:アンドレ・メリエス、ユージェニ・メリエス

幾つかの寸劇で構成された本作は、ジョルジュ・フランジュによる「映画の魔術師」ジョルジュ・メリエスへのオマージュ。メリエスの実の息子、アンドレ・メリエスが父の役を演じ、メリエスの長年の愛人で、晩年に結婚した女優のジョアンヌ・ダルシーが自分の役を演じている。
©DR
『世にも怪奇な物語』(Histoires extraordinaires)
フランス=イタリア/1968年/121分/カラー/35ミリ/日本語字幕付
監督:ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ
出演:ジェーン・フォンダ、アラン・ドロン、ブリジット・バルドー、テレンス・スタンプ

エドガー・アラン・ポーの幻想怪奇小説をヨーロッパの巨匠たちが映画化したオムニバス映画。伯爵家の令嬢フレデリックのゆがんだ愛が引き起こす悲劇を描くロジェ・ヴァディムによる「黒馬の哭く館」。ルイ・マルによる「影を殺した男」では、外見はうりふたつだが、性格は正反対のドッペルゲンガーをアラン・ドロンが演じる。ラストの 「悪魔の首飾り」はフェデリコ・フェリーニが監督。悪魔の象徴として、毬を手にした美少女が時折出現する。
©DR
『嵐が丘』(Hurlevent)
フランス/1985年/130分/カラー/35mm/日本語字幕付
監督:ジャック・リヴェット
出演:ファビエンヌ・バーブ、リュカ・ベルヴォー、オリヴィエ・クリュヴェイエ
原作:エミリー・ブランテ

エミリー・ブロンテの同名小説を、30年代のフランスに舞台を移してジャック・リヴェットが映画化。愛を誓い合った義理の兄妹が、運命の様々な波に翻弄される様を描く。フランスの南西部の荒野、その地形が、原作の世界を見事に再現していて、ファビエンヌ・バーブやリュカ・ベルヴォーたち新人俳優がその地と溶け合いながら、荒々しく、情熱的に愛し合い、ぶつかり合う恋人達を演じている。冒頭の父の亡霊を初め、全体的に怪奇的雰囲気が漂っている。
©DR
『ホルモン』(Hormona)
フランス/49分/カラー/デジタル/日本語字幕付
監督:ベルトラン・マンディコ
出演:エリナ・ローヴェンソン、ナタリー・リシャール

「ベルトラン・マンディコの映画はどのジャンルにも属さない。彼は、20歳から独自のジャンルを忍耐強く構築してきた。マンディコの映画における幻想的なるものは自然の中に存在している。彼がカメラを置くのは、草木が繁茂し、官能的で突然変異する場所だ。『ホルモン』はマンディコの3本の中篇集であり、フランス映画でこれまでに存在しないような作品だ。」ステファン・デュ・メスニルド

『ダゲレオタイプの女』(Le Secret de la chambre noire)
フランス=ベルギー=日本/2016年/131分/PG-12
提供:LFDLPA Japan Film Partners(ビターズ・エンド、バップ、WOWOW)
配給:ビターズ・エンド

ダゲレオタイプの写真家ステファンのアシスタントに偶然なったジャン。その撮影方法の不思議さに惹かれ、ダゲレオタイプのモデルを務めるステファンの娘マリーに恋心を募らせる。しかし、その撮影は「愛」だけではなく苦痛を伴うものだった......。これまでにないクラシカルで端正なホラー・ラブロマンスが誕生した。

10月15日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国公開!

オフィシャルHP:http://www.bitters.co.jp/dagereo/
ヒッチコックからはじまる映画史〜『ヒッチコック/トリュフォー(原題)』公開記念~

©1964 Geoffrey Stanley, Inc. All Rights Reserved.
『マーニー』(Marnie)
アメリカ/1964年/131分/デジタル/カラー/日本語字幕付
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ショーン・コネリー、ティッピ・ヘドレン、マーティン・ガベル、ダイアン・ベイカー

幼少期のトラウマから盗みを重ねるようになった美貌の女と彼女を救おうとする夫との心理的葛藤をサスペンス仕立てに描いたヒッチコックの隠れた名作。同監督の「鳥」でミステリアスな女性を演じたティッピ・ヘドレンが少女と大人の二面性を持つエキセントリックなヒロインを熱演。彼女の登場場面の素晴らしさは必見だ。「『マーニー』はわたしの大好きなヒッチコック映画です。(...)マーニーが悪夢にうなされる夜のシーンは映画のなかでも最もすばらしいシーンのひとつです。」(フランソワ・トリュフォー、『定本 ヒッチコック映画術・トリュフォー』)
©Marilu Parolini
『黒衣の花嫁』(La Mariée était en noir)
フランス・イタリア/1968年/107分/デジタル/カラー/日本語字幕付
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:ジャンヌ・モロー、ジャン=クロード・ブリアリ、ミシェル・ブーケ、ミシェル・ロンズデール、シャルル・デネ

アメリカの推理小説作家コーネル・ウールリッチ(別名ウィリアム・アイリッシュ)の同名小説を映画化して、トリュフォーがヒッチコックに挑んだサスペンス。ジュリーは挙式での指輪交換の直前、最愛の人を何者かに撃たれ殺されたジュリーは、純白のウェディングドレスを脱ぎ、喪服姿となる。ジュリーは復讐を誓い、5年の歳月をかけて5人の男たちの居場所を突きとめていく......。クールな表情で復讐を遂げていく主演J・モローの鬼気迫る名演が光る。音楽はヒッチコック映画を数多く手がけたバーナード・ハーマン。衣裳をピエール・カルダンが手がけている。

『ヒッチコック/トリュフォー』
2015年カンヌ国際映画祭 クラシック部門上映

アメリカ=フランス/2015年/80分/カラー/日本語字幕:山田宏一
監督:ケント・ジョーンズ
脚本:ケント・ジョーンズ、セルジュ・トゥビアナ
出演:マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、アルノー・デプレシャン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジェームズ・グレイ、オリヴィエ・アサイヤス、リチャード・リンクレイター、ピーター・ボグダノヴィッチ、ポール・シュレイダー
提供:ギャガ、ロングライド
配給:ロングライド

1962年、若き映画作家であり、「カイエ・デュ・シネマ」の批評家であったフランソワ・トリュフォーは、敬愛するアルフレッド・ヒッチコックにインタビューをさせてほしいと長い手紙を送る。そしてヒッチコックはトリュフォーに返事する。「あなたの手紙を読んで私は涙が出ました。あなたからの敬意ある申し出を喜んでお受けします」。この対談によって、一冊の伝説の本「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」が生まれる。『ヒッチコック/トリュフォー』は、ふたりの重要な音声テープと、彼らを慕う現在、世界で映画界を牽引する10人のフィルムメーカーたちの貴重なインタビューを交え、ヒッチコックの時代を超えた映画術を、新鮮な視線で現代に蘇らせるドキュメンタリーである。

Photos by Philippe Halsman/Magnum Photos © COHEN MEDIA GROUP/ARTLINE FILMS/ARTE FRANCE 2015 ALL RIGHTS RESERVED.

12月10日(土)より新宿シネマカリテ、12月17日(土)よりシネマジャック&ベティほか全国順次公開




フランス幻想怪奇映画特集 『ダゲレオタイプの女』公開記念
ヒッチコックからはじまる映画史 『ヒッチコック/トリュフォー』公開記念について、皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
なお、ご投稿頂いたものを掲載するか否かの判断については、
OUTSIDE IN TOKYO 編集部の判断に一任頂きますので、ご了承ください。





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