YIDFF 山形国際ドキュメンタリー映画祭2015

自らの死後に公開するようにと託けてシネマテークに預けられていた、マノエル・ド・オリヴェイラ監督が自らの人生を振り返る『訪問、あるいは記憶、そして告白』(82)がオープニング作品として上映される今年の山形国際ドキュメンタリー映画祭は、今まさに、国民主権の政治意識の高まりを経験しつつある私たちにとって、"政治"や"国家"に関して様々な視座を与えてくれる絶好の機会になりそうだ。

そうした意味で目につくのが、「インターナショナル・コンペティション」部門の、リスボンを舞台に老移民がかつて経験したカーネーション革命とその後の曲折を浮かび上がらせる『ホース・マネー』(14)、日本の尖閣諸島"占領"に怒る愛国青年が、"世界"に触れていくに従って"愛国心"の微妙な変化を経験する『青年★趙(チャオ)』(15)、「ラテンアメリカ――人々とその時間:記憶、情熱、労働と人生」部門の、社会変革への挑戦を映画で試みた「第三の映画/サード・シネマ」、及び、現代の映画群、そして、「アジア千波万波」部門の特別招待作品、香港と台湾の民主化運動を捉えた『革命まで』(15)、『太陽花(ひまわり)占拠』(14)といった作品群だ。

また、もうひとつのオリヴェイラ作品『ニース ― ジャン・ヴィゴについて』(83)、『消えた画 クメール・ルージュの真実』が記憶に新しいリティ・パンの『フランスは我が祖国』(14)、(アンスティチュ・フランセにおけるエミリー・コキー女史の講演でも語られた)アンドレ・S・ラバルトの『我等の時代の映画作家シリーズ ― ジョン・カサヴェテス』といった、現代映画へと連なるアクチュアルな映画史に触れる機会を与えてくる「Double Shadows/二重の影――映画が映画を映すとき」部門の上映も見流せない。

加えて、大充実のイベントの数々については、公式サイトのイベントページを参照されたい。
(上原輝樹)
2015.10.1 update
YIDFF 山形国際ドキュメンタリー映画祭2015
2015年10月8日(木)〜15日(木)@山形市中央公民館ほか
上映スケジュール
上映プログラム抜粋

【オープニング上映作品】

『訪問、あるいは記憶、そして告白』("Visita ou Memórias e Confissões")
1982/35mm/68分
監督:マノエル・ド・オリヴェイラ

映画製作の借金返済のために、幾年も過ごしたポルトの自宅を手放さざるを得なくなったオリヴェイラが、1982年に制作した自伝的なドキュメンタリー映画。撮影以後、自らの死後に発表するように言づけてポルトガルのシネマテークに預けられていたが、2015年5月、カンヌ国際映画祭で初めて上映された。自らの家、家族の歴史、人生を監督自身が振り返る。さまざまな記憶が、オリヴェイラの「家」そして「世界」を構築していく。本作は、妻のマリア・イザベルに捧げられている。

今回の上映にあたっては、監督のご遺族をはじめとして、シネマテーク・ポルトゲーザの館長ジョゼ・マヌエル・コスタ氏、在日ポルトガル大使館文化部の協力を仰いだ。

山形市中央公民館ホール(6F) 8日(木)18:00-20:08
【インターナショナル・コンペティション】

『いつもそこにあるもの』(Always and Again)
フランス/2015/79分
監督:クロエ・アンゲノー、ガスパル・スリタ

ナポリのサニタ地区、四世代からなる女ばかりの一家が暮らす部屋。窓と壁と簡素な家具しかない狭い室内で大半の時間を過ごす彼女たちは、食事の準備や床掃除といった家庭内の雑事をこなしながら、絶えず身のまわりのことがらを喋り続ける。家事労働への不満や娘たちの人間関係への不安を語るきわめて感情豊かな女性たちの声が、その場の外部に広がる世界を一切見せなくとも魅力あるひとつのドラマを形成する。平穏な日常そのものに向かい合うためのラディカルな方法の探求がここにある。

山形市中央公民館大ホール 9日(金)16:15-17:34
山形市中央公民館ホール(6F) 12日(月・祝)10:00-11:19
『ドリームキャッチャー』(Dreamcatcher)
イギリス/2015/98分
監督:キム・ロンジノット

『イラン式離婚狂想曲』(YIDFF '99)などで強く生きる女性を撮り続けてきたキム・ロンジノットが新たな被写体に選んだのは、シカゴで性暴力の被害女性たちを支援する団体「ドリームキャッチャー・ファウンデーション」のブレンダ。問題を抱えた娼婦や性暴力の記憶に悩む少女らの話に耳を傾け、献身的に活動するブレンダ自身、娼婦であった過去に薬物中毒にかかり、性的暴行を受けた経験があった。弱者としての女性に冷淡なアメリカ社会の現実に立ち向かいながら、ブレンダの慈悲と熱意が彼女たちの傷を癒やし、明日を生きる力を与えている。

山形市中央公民館大ホール 10日(土)13:00-14:38
山形市中央公民館ホール(6F) 11日(日)10:00-11:38
『6月の取引』(Future June)
ブラジル/2015/95分
監督:マリア・アウグスタ・ラモス

2014年6月、サッカー・ワールドカップ開催を間近に控えたサンパウロ。この一大イベントを前に、政府の矛盾に満ちた経済・福祉政策や公共投資のあり方に不満を抱く市民によりデモやストライキが頻発する。グローバル市場経済とその歪み、底辺の地域社会が直面する理不尽なその影響。この町で働き、愛する家族や恋人と日々の暮らしを営む4人の男たちの姿を通して、その相克を立体的かつ雄弁に描き出す。変わりゆくブラジル社会の実相を、揺るぎない目と卓越した映像感覚で記録し続ける、『私の言いたいことは...』(YIDFF '95 アジア百花繚乱)、『ジャスティス』(YIDFF 2005 インターナショナル・コンペティション)のマリア・アウグスタ・ラモス監督最新作。

山形市中央公民館ホール(6F) 9日(金)15:15-16:49
山形市中央公民館大ホール 11日(日)10:30-12:05
『河北台北』(Hebei Taipei)
台湾/2015/91分
監督:李念修(リ・ニェンシウ)

1927年に中国河北省で生まれ、幼い時に父親を殺された後は故郷の村を逃れて各地を転々とした李忠孝。国共内戦では国民党に参加して激戦をくぐり抜け、敗戦後は共産党に転身し、援軍として送り込まれた朝鮮戦争では捕虜となる。その後台湾へ渡った後は一度も故郷に戻っていない。波乱の人生を生き抜いた李の過去を、娘である監督が丹念に聴き取り、その記憶を頼りに父の足跡を辿る。口が悪く傍若無人だがどこか憎めない、一人の男の回想記。

山形市中央公民館ホール(6F) 10日(土)12:45-14:13
山形市中央公民館大ホール 13日(火)10:30-11:58
『祖国 ― イラク零年』(Homeland (Iraq Year Zero))
イラク、フランス/2015/334分
監督:アッバース・ファーディル

2003年のイラク・バグダッド。イラク戦争前夜のある大家族の日常は、来る戦争の予感を漂わせながらもおだやかに過ぎて行く。そして有志連合軍による侵攻後、爆撃の跡が生々しく残る街に疎開先から戻った家族を待ち受けていたのは、常に死を意識しつつ生きざるをえない毎日だった。戦争は劇的に起こるのではなく日常の延長にいつのまにか始まり、親しい人の死と喪失はあっけなくやってくるということを、私たちはこの2年にわたる家族の記録を通してまざまざと知ることになるだろう。

山形市中央公民館ホール(6F) 11日(日)13:30-19:25
山形市中央公民館大ホール 12日(月・祝)14:00-19:55
『ホース・マネー(英語題)』(Horse Money)
ポルトガル/2014/104分
監督:ペドロ・コスタ

『コロッサル・ユース』に続き、リスボン郊外のスラム街フォンタイーニャス地区に暮らした老移民者ヴェントゥーラの記憶とその苦しみを、清冽な眼差しのもとに描き出すペドロ・コスタ最新作。カーボ・ヴェルデから19歳で出稼ぎに出た彼が経験した1974年カーネーション革命とその後の曲折。廃虚と化した工場、監獄のごとき病院。過去と現在、そして未来へと亡霊的な時空間を彷徨い歩くヴェントゥーラの魂の軌跡が、高純度の人間愛と圧倒的な映画表現の中に立ち現れる。事実とフィクションの狭間で「映画」という装置がいかにして人間の「生」を解放するのか。映画表現の極北を見つめつづける孤高の作家による到達点。

山形市中央公民館大ホール 10日(土)18:30-20:14
山形市中央公民館ホール(6F) 12日(月・祝)16:00-17:44
『わたしはここにいる』(I Still Being (Kachkaniraqmi))
ペルー、スペイン/2013/120分
監督:ハビエル・コルクエラ

ペルーを形成する3つの地域――高地のアヤクーチョ、アマゾン川流域のアマソナス、そしてリマが位置する海岸部をめぐり、そこに住む人々のさまざまなことばと歌声に耳を傾けた、音楽風土記。未だ紹介されたことのなかったペルーの辺境に旅して、人々の多種多様さを知り、彼らが奏でる豊饒な音楽に惹きこまれる。切り取られる風景の圧倒的な美しさと並行して、時代に翻弄される庶民の姿が浮き彫りになる構成だ。監督ハビエル・コルクエラは本作で多彩な人種が文化を継承する祖国ペルーのアイデンティティを称えている。

山形市中央公民館大ホール 9日(金)10:30-12:30
山形市中央公民館ホール(6F) 13日(火)10:00-12:00
『ラスト・タンゴ』(Our Last Tango)
ドイツ、アルゼンチン/2015/85分
監督:ヘルマン・クラル

アルゼンチン・タンゴの魅力を世界に知らしめたダンスペア、マリア・ニエベス・レゴとホアン・カルロス・コペスの軌跡をたどったドキュメンタリー。現在のふたりの証言から、彼らの歩んだ愛と葛藤の歴史をタンゴ・ダンスで再現する。マリアと、彼女を演じる若きダンサーたちとの会話を挿入しつつ、官能的にして情感に満ちたタンゴ・ダンスの魅力が映像に焼き付けられる。1999年に『不在の心象』でYIDFF大賞に輝いたヘルマン・クラルは記録映像も折り込みながら、卓抜した映像感性を披露する。

山形市中央公民館ホール(6F) 10日(土)10:00-11:25
山形市中央公民館大ホール 13日(火)13:30-14:55
『パラグアイ、記憶の断片』(Paraguay Remembered)
フランス/2015/89分
監督:ドミニク・デュボスク

あるひとりの記録映画作家が40年ぶりにパラグアイを訪れた。旅の途中、忘れていた記憶が断片的によみがえる。彼が映画作家となる道を見いだしたパラグアイの記憶は、アルゼンチンで出会った女性との恋愛の記憶へとつながっていく。さらに、個人的な記憶は独裁政権下の抑圧の記憶と絡み合い、過去は現在の風景と鏡のように反射し合う。不完全な記憶について、モノクロームを基調とした映像と内省的なナレーションで綴った私的映像詩。

山形市中央公民館ホール(6F) 10日(土)18:30-19:59
山形市中央公民館大ホール 11日(日)19:00-20:29
『真珠のボタン』(The Pearl Button)
フランス、チリ、スペイン/2015/82分
監督:パトリシオ・グスマン

チリ南部に位置する西パタゴニアは無数の島や岩礁、フィヨルドが存在する世界最大の群島と海洋線が広がり、かつて水と星を生命の象徴として崇めた先住民が住んでいた。そこで発見されたボタンが植民者によるこの地に住む先住民大量虐殺とピノチェト独裁政権下で海に投げられた犠牲者たちの歴史を繋ぐ。『光、ノスタルジア』(YIDFF 2011 山形市長賞)から連なる本作も、海洋と天空に流れる悠久の時間に対峙するような圧倒的な映像美とグスマン監督のたおやかな語り口が、水に沈む記憶と数々の声を想起させる。

山形市中央公民館ホール(6F) 9日(金)10:00-11:22
山形市中央公民館大ホール 10日(土)16:00-17:22
『銀の水 ― シリア・セルフポートレート』(Silvered Water, Syria Self-portrait)
フランス、シリア/2014/92分
監督:オサーマ・モハンメド、ウィアーム・シマヴ・ベデルカーン

亡命先のフランスで、故郷シリアの人々の置かれた凄惨な実状に、疎外感と無力感を抱きながらも苦悩し続けていた監督。苛烈を極める紛争の最前線で繰り返される殺戮の様子は、日々YouTubeにアップされ、ネット上は殺される者、殺す者双方の記録で溢れかえり、彼はただただそれを繋ぎ合わせることしかできない。そんな彼にSNSを通じて知り合ったホムス在住のクルド人女性監督は問いかける。「もしあなたのカメラがここにあったら、何を撮る?」――その瞬間から二人の「映画」が始まった。女性監督は彼の耳目となり、カメラを廻す。「映画」に約束された二人の出会いの物語。

山形市中央公民館大ホール 9日(金)19:00-20:32
山形市中央公民館ホール(6F) 12日(月・祝)19:15-20:47
『トトと二人の姉』(Toto and His Sisters)
ルーマニア/2014/93分
監督:アレクサンダー・ナナウ

ルーマニアで暮らす10歳の少年トトにとっては1日を無事に過ごすことさえ奇跡だ。なぜなら父は不在で母は刑務所に収監中。17歳の長女は麻薬絡みで警察に捕まってしまった。本来は安全な場所のはずの自宅も保護者不在で不良たちの巣窟と化した。心の平静を保つことさえ困難なこの逆境から、彼は15歳の次女アナとともに未来を拓こうとする。穢れなき子供の魂を見いだす一方で、いまも世界の何処かにいる大人になれない大人に人生を翻弄される彼ら少年少女の悲しい現実を突きつける一作。

山形市中央公民館ホール(6F) 9日(金)12:30-14:03
山形市中央公民館大ホール 10日(土)10:30-12:03
『女たち、彼女たち』(Us women . Them women)
アルゼンチン/2015/65分
監督:フリア・ペッシェ

年齢も様々な一族の女性9人が集う家。先祖から彼女たちの身体へ脈々と引き継がれてきたなにかが、古い館の中に満ちている。年老いた者はゆっくりと死を迎え、若い肉体は新しい命を宿す。お互いがお互いの分身であるかのように生命が受け渡されていくさまを、フリア・ペッシェは繊細かつ大胆に描ききる。そこでは、男性の姿は遠くはかなげで、女性たちの世界だけが神話のように立ち顕れてくるのだ。

山形市中央公民館ホール(6F) 10日(土)16:00-17:05
山形市中央公民館大ホール 11日(日)17:00-18:05
『戦場(いくさば)ぬ止(とぅどぅ)み』(We Shall Overcome)
日本/2015/129分
監督:三上智恵

日本にあるアメリカ軍基地の74%が密集する沖縄。辺野古の海を埋め立て最新のアメリカ軍基地が作られようとしている中、保革を越えた島ぐるみ闘争で新基地建設反対を掲げた翁長新知事が2014年11月に誕生する。新基地建設の抗議運動に参加する沖縄戦体験者の85歳の文子おばあは、工事トラックへ身を投げ出す。監督は文子おばあの胸中に耳を傾け、基地と折り合って生きざるを得なかった沖縄の人々の複雑な思いと、大切に育まれた豊かな文化と暮らし、運動の中で絶えることのない唄やユーモアにも目を向け、"いくさ"に終止符を打ちたいと願う切なる思いを、世界に問う。『標的の村』の三上智恵監督。

山形市中央公民館ホール(6F) 9日(金)18:15-20:24
山形市中央公民館大ホール 11日(日)13:30-15:39
『青年★趙(チャオ)』(A Young Patriot)
中国、フランス、アメリカ/2015/106分
監督:杜海濱(ドゥ・ハイビン)

シャオ・チャオは山西省の小村に暮らす高校生。日本の尖閣諸島"占領"に怒り、人民服に身を包み国旗を掲げ愛国を叫んで人気者になる。一方、大学受験に失敗、バイトではいったホテルで、日本人旅行者の礼儀正しさに思わず感心。大学では、共産党学生連合広報部で活躍し、少数民族の子供に北京官話を教えるボランティアにも参加するが、故郷の祖父母の家が再開発のために破壊されたり、地元有力者の腐敗を目の当たりにしたりするうち、愛国の思いにも微妙な変化が生じる。変貌する現代中国の姿を、若き愛国青年の目を通して描く。『線路沿い』の杜海濱(ドゥ・ハイビン)監督。

山形市中央公民館大ホール 9日(金)13:30-15:16
山形市中央公民館ホール(6F) 12日(月・祝)12:45-14:31
【アジア千波万波 特別招待作品】

『革命まで』(Almost a Revolution)
香港/2015/174分
監督:郭達俊(クォック・タッチュン)、江瓊珠(コン・キンチュー)

2013年、民主的な選挙を求めて市民的不服従を呼びかけたベニー・タイ教授を起点に、いわゆる雨傘革命に至る過程とその現場を、渦中にいた7人の活動家たちを通して刻々と記録する。

フォーラム3 12日(月・祝)16:40-19:34
フォーラム3 13日(火)12:30-17:34
『太陽花(ひまわり)占拠』(Sunflower Occupation)
台湾/2014/120分
監督:太陽花運動映像記録プロジェクト

2014年3月18日、中台サービス貿易協定の撤回を求め、学生らが台湾立法院に突入。24日間に渡って議場を占拠した。多くの独立映像製作者が参加し、様々な角度から占拠を包括的に捉える。

フォーラム3 12日(月・祝)13:30-15:30
フォーラム3 13日(火)12:30-17:34
【ラテンアメリカ――人々とその時間:記憶、情熱、労働と人生】


『ティレ・ディエ』(Tire Dié)
アルゼンチン/1960/スペイン語/モノクロ/35mm/33分
監督:フェルナンド・ビリ、サンタフェ・リトラル国立大学映画研究所の学生

『感性』(La sensibilidad)
アルゼンチン/2012/スペイン語/カラー、モノクロ/Blu-ray/60分
監督、脚本、撮影:ヘルマン・シェールソ

山形市民会館小ホール 9日(金)10:00-11:40
『叫び』(El Grito)
メキシコ/1968/スペイン語/モノクロ/16mm/101分
監督:レオバルド・ロペス・アレチェ

山形市民会館小ホール 9日(金)13:00-14:41
『侵攻』(Invasión)
パナマ、アルゼンチン/2014/スペイン語/カラー/Blu-ray/94分
監督、製作:アブネル・ベナイム

『プロパガンダ』
チリ/2014/スペイン語/カラー/Blu-ray/61分
監督:クリストファー・ムライ ほか

山形市民会館小ホール 9日(金)15:30-17:04、17:45-18:46
『生意気でだらしのない奴ら』(Descomedidos y Chascones)
チリ/1973/スペイン語/モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/75分
監督、脚本:カルロス・フローレス・デルピノ

山形市民会館小ホール 9日(金)19:30-20:47
※上映後、監督による質疑応答あり
『樹』(El árbol)
アルゼンチン/2006/スペイン語/カラー/35mm/62分
監督、脚本:グスタボ・フォンタン

山形市民会館小ホール 10日(土)10:00-11:02
※上映後、監督による質疑応答あり
『孤独な少年のクロニクル』(Crónica de un niño solo)
アルゼンチン/1965/スペイン語/モノクロ/35mm/70分
監督:レオナルド・ファビオ

山形市民会館小ホール 10日(土)12:30-13:49
『燃えたぎる時』(La Hora de los Hornos)
アルゼンチン /1968/スペイン語/モノクロ/35mm/260分
監督、脚本:オクタビオ・ヘティノ、フェルナンド・ソラナス
第一部 新植民地主義と暴力
第二部 解放への行動
第三部 暴力と解放

山形市民会館小ホール 10日(土)15:30-20:25
『聞いてよ、見てよ』(OIGA VEA)
コロンビア/1972/スペイン語/モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/27分
監督:ルイス・オスピナ、カルロス・マヨロ

『貧しさを吸いとる者たち』(Agarrando pueblo)
コロンビア/1978/スペイン語/モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/28分
監督、脚本、製作:ルイス・オスピナ、カルロス・マヨロ

山形市民会館小ホール 11日(日)10:00-10:58
※上映後、監督による質疑応答あり
1960-70年代チリ短編映画集

『ヴァルパライソにて...』(. . . A Valparaíso)
チリ、フランス/1963/スペイン語、フランス語/カラー、モノクロ/Blu-ray(原版:35mm)/28分
監督:ヨリス・イヴェンス、脚本:クリス・マルケル

『栄養失調の子どもたち』(Desnutrición Infantil)
チリ/1969/スペイン語/モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/13分
監督、脚本、編集、録音:アルバロ・ラミレス

『チリからの伝言』(Recado de Chile)
チリ/1970/スペイン語/モノクロ/ Blu-ray(原版:16mm)/20分
監督:ホセ・ロマン、ディエゴ・ボナシナ

『スーツケース』(La Maleta)
チリ/1963/スペイン語/モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/21分
監督:ラウル・ルイス

『誰のものでもない地』(Por la tierra ajena)
チリ/1965/スペイン語/モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/7分
監督:ミゲル・リティン

『勝利をわれらに』(Venceremos)
チリ/1970/スペイン語/モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/17分
監督:ペドロ・チャスケル、エクトル・リオス

山形市民会館小ホール 11日(日)12:30-14:16
※上映後、カルロス・フローレス・デルピノ氏による質疑応答あり
『大地、記憶と未来への私たちの声』(Nuestra Voz de Tierra, Memoria, y Futuro)
コロンビア/1981/スペイン語/モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/110分
監督:マルタ・ロドリゲス、ホルヘ・シルバ

山形市民会館小ホール 11日(日)16:00-17:40
※上映後、監督とカルロス・ゴメス氏による質疑応答あり
『マリア・サビーナ 女の霊』(María Sabina, mujer espíritu)
メキシコ/1979/スペイン語/カラー/DVD(原版:16mm)/80分
監督:ニコラス・エチェバリア

山形市民会館小ホール 11日(日)19:15-20:45
※監督による質疑応答あり
『チリの闘い ― 武器なき民の闘争 三部作』(La batalla de Chile 1, 2, 3)
チリ/1975-1978/スペイン語/モノクロ/デジベータ(原版:16mm)/263分
監督、製作:パトリシオ・グスマン
第一部:ブルジョアジーの暴動(1975/96分)
第二部:反乱(1976/88分)
第三部:民衆の力(1978/79分)

山形市民会館小ホール 12日(月・祝)10:00-15:28
※上映後、カルロス・フローレス・デルピノ氏による質疑応答あり
『ローシャの飛礫(つぶて)』(Rocha que voa)
ブラジル/2002/ポルトガル語、スペイン語/カラー/Blu-ray/94分
監督:エリック・ローシャ

山形市民会館小ホール 12日(月・祝)17:00-18:34
『メキシコ:凍結した革命』(México, la revolución congelada)
アルゼンチン/1973/スペイン語/カラー/Blu-ray(原版:16mm)/65分
監督、脚本:ライムンド・グレイサー

『チルカレス』(Chircales)
コロンビア/1972 /スペイン語 /モノクロ/Blu-ray(原版:16mm)/42分
監督:マルタ・ロドリゲス、ホルヘ・シルバ

山形市民会館小ホール 13日(火)10:00-11:48
※上映後、監督による質疑応答あり
『サンティアゴ』(Santiago)
ブラジル/2007/スペイン語、ポルトガル語/Blu-ray/80分
監督:ジョアン・モレイラ・サレス

山形市民会館小ホール 13日(火)13:00-14:20
『地名学』(Toponimia)
アルゼンチン/2015/スペイン語/カラー/Blu-ray/82分
監督:ジョナサン・ペレル

山形市民会館小ホール 13日(火)15:00-16:22
EICTV短編映画集

『開放弦』(Cuerda al aire)
キューバ/2011/Blu-ray/33分
監督:マルセル・ベルトラン

『大きな館』(La Casona)
キューバ/2013/Blu-ray/24分
監督:ジュリエット・トゥアン

『ABC's』(ABECE)
キューバ/2013/Blu-ray/15分
監督、撮影、編集、製作:ディアナ・モンテロ

『木』(Derakht)
キューバ、イラン/2014/Blu-ray/14分
監督、脚本:ローヤ・エシュラギ

山形市民会館小ホール 13日(火)17:30-18:56
『新しき人』(EL HOMBRE NUEVO)
ウルグアイ、チリ/2015/スペイン語/カラー/Blu-ray/79分
監督:アルド・ガライ

山形市民会館小ホール 13日(火)19:40-21:09
『主人 ― コパカバーナのある建物』(Edifício Master)
ブラジル/2002/ポルトガル語/カラー/DVCAM/110分
監督:エドゥアルド・コウチーニョ

山形市民会館小ホール 14日(水)13:20-15:10
※上映後、関係者による質疑応答あり
 
【Double Shadows/二重の影――映画が映画を映すとき】

『映画が時代を写す時 ― 侯孝賢とエドワード・ヤン』
1993/47分(参考上映)【入場無料】
監督:是枝裕和
上映後トーク:秋山珠子(立教大学、中国文化研究者、字幕翻訳家)、阿部マーク・ノーネス(ミシガン大学)

『瞬く光の陰で』
2013/155分
監督:ハフィズ・ランチャジャリ

『ロサンゼルスによるロサンゼルス』
2003/170分
監督:トム・アンダーセン

山形美術館2 9日(金)10:30-11:17、13:00-15:35、18:00-21:00
『フランスは我等が故国』
2014/75分
監督:リティ・パン

フォーラム5 10日(土)10:30-11:45
『東洋のイメージ ― 野蛮なるツーリズム』
2001/62分
監督:イェレヴァント・ジャニキアン、アンジェラ・リッチ・ルッキ

『ニース ― ジャン・ヴィゴについて』
1983/58分
監督:マノエル・ド・オリヴェイラ

『ジャン=リュック・ゴダール、さらけ出された無秩序』
2012/65分
監督:オリヴィエ・ボレール、セリーヌ・ガイユール

『リメイク、リミックス、リップ・オフ』
2014/96分
監督:ジェム・カヤ

山形美術館2 10日(土)13:00-15:00、16:00-17:05、19:00-20:36
『僕と兄』
1969/91分
監督:ロバート・フランク

『ナイトレート・フレームス』
2014/61分
監督:ミルコ・ストパー

『赤い灰』
2013/60分
監督:アドリアーノ・アプラ、アウグスト・コンテント

『エマク・バキアを探して』
2012/84分
監督:オスカー・アレグリア

『我等の時代の映画作家シリーズ ― ジョン・カサヴェテス』
1969/49分
監督:アンドレ・S・ラバルト、ユベール・クナップ

『映画』
1971/31分
監督:森田芳光

山形美術館2 11日(日)10:30-12:01、13:00-15:01、16:30-17:54、19:30-20:50
『すべては終わりから始まる』
2015/208分
監督:ルイス・オスピナ

『オリジナル/コピー』
2015/95分
監督:フロリアン・ハインツェン=ツィオープ、ゲオルグ・ハインツェン

山形美術館2 12日(月・祝)13:00-16:43、19:00-20:35
『映像の発見=松本俊夫の時代』
2015/700分
監督:筒井武文
第I部 記録映画篇(137分)
第II部 拡張映画篇(153分)
第III部 劇映画篇(140分)
第IV部 実験映画篇(109分)
第V部 映画運動篇(161分)

フォーラム4 13日(火)13:00-18:03、19:00-23:29
山形美術館1 14日(水)10:30-13:11




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