
2010.8.25 update |
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料金: | 一般:1,300円 大学・高校生・シニア(65歳以上):1,100円 小・中学生:500円 障害者(付添者は原則1名まで):500円 キャンパスメンバーズ:学生900円/教職員1,000円 ●リピーター割引 本特集のチケット半券のご提示により入場料が割引(一般=1,100円、大学・高校生・シニア=1,000円)になります。 (1枚につき1名様、1回まで有効) |
発券: | 2階受付 ※チケットは当日、当該回のみ有効です。 ※発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切となります。 ※学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。 ※発券は各回1名につき1枚のみです。 |
定員: | 310名(各回入替制) ※やむをえない事情により作品及び上映時間が変更される場合がございます。 ※開映後の入場はできません。 |
お問合せ: | コミュニティシネマセンター TEL: 050-3535-1573 |
公式サイト: | http://www.jc3.jp/portugal2010/ |
主催: | 東京国立近代美術館フィルムセンター、一般社団法人コミュニティシネマセンター(シネマテーク・プロジェクト)、 ポルトガル大使館 |
特別協力: | カモンイス院、川崎市市民ミュージアム、シネマテッカ・ポルトゲーザ |
後援: | 社団法人日本ポルトガル協会、ポルトガル映画・映像院 |
協力: | アテネ・フランセ文化センター/岩波ホール/川喜多記念映画文化財団/シネマトリックス/ユーロスペース/ 特定非営利活動法人映画美学校 |
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上映プログラム |
![]() | 『アニキ・ボボ』 原題:Aniki Bóbó 1942年/71分/モノクロ 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 撮影:アントニオ・メンデス 出演:ナシメント・フェルナンデス、フェルナンダ・マトス、オラシオ・シルヴァ オリヴェイラの長篇デビュー作。陽光降り注ぐポルトの街を舞台に、躍動するアナーキーな少年少女たちを縦横無尽に活写してネオレアリズモの先駆的作品と見なされる。「アニキ・ボボ」とは警官・泥棒という遊びの名前。 幼い恋の冒険を「罪悪」と「友愛」の寓意へ変貌させる演出のスケール感はすでにして巨大。 |
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![]() | 『春の劇』 原題:Acto de Primavera 1963年/94分/カラー 監督・脚本・撮影:マノエル・ド・オリヴェイラ 出演:ニコラウ・ヌネス・ダ・シルヴァ、エルメリンダ・ピレシュ、マリア・マダレーナ 16世紀に書かれたテキストに基づいて山村クラリャで上演されるキリスト受難劇の記録。自ら「作品歴のターニングポイント」と述べる本作でオリヴェイラが発見したのは「上演=表象の映画」という極めて豊かな鉱脈だった。一見して不自然な「虚構」のドキュメントだけが喚起する謎と緊張。前人未踏の「映画を超えた映画」の始まり。 |
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![]() | 『過去と現在 昔の恋、今の恋』 原題:O Passado e o Presente 1972年/115分/カラー 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 撮影:アカシオ・ド・アルメイダ 出演:マリア・ド・サイセット、マヌエラ・ド・フレイタス、ペドロ・ピニェイロ 長篇劇映画第三作。ヴィンセンテ・サンチェスの同名戯曲を監督が自ら映画用に翻案。『フランシスカ』に至る「挫折した愛の四部作」の第一部にあたる。現在の夫に心を開かず、事故死した最初の夫への想いを募らせる妻ヴァンダを中心に、過去と現在、死者と生者の間を交差する奇妙な愛が描かれる。 |
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![]() | 『カニバイシュ』 原題:Os Canibais 1988年/91分/カラー 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 撮影:マリオ・バローゾ 出演:ルイス・ミゲル・シントラ、レオノール・シルヴェイラ、ディオゴ・ドリア 『過去と現在』から音楽を担当してきたジョアン・パエスとともに作られたオペラ・ブッファ映画。厳かに進行する貴族たちの晩餐会は、やがて、タイトルが予告する驚愕の食人場面へ。人間と動物、人間と機械、見せかけと本質・・・・・・ ヴァイオリンの調べに乗ってあらゆる境界が軽々と犯される。 |
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![]() | 『神曲』 原題:A Divina Comédia 1991年/141分/カラー 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 撮影:イワン・コゼルカ 出演:マリア・ド・メデイロス、ミゲル・ギリェルメ、ルイス・ミゲル・シントラ 「精神を病める人々の家」の表札が掲げられた邸宅で、アダムとイブ、キリスト、ラスコリーニコフ、 ニーチェのアンチ・キリストら歴史的文学作品の登場人物たちが、信仰と理性と愛についての議論を戦わせる。西洋古典の深奥に分け入りながらも「まったく未知なものとして、絶対的な驚き」とともに再び映像として蘇らせるオリヴェイラ芸術の真骨頂。 |
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![]() | 『アブラハム渓谷』 原題:Vale Abraão 1993年/188分/カラー 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 原作:アグスティナ・ベッサ=ルイス 撮影:マリオ・バローゾ 出演:レオノール・シルヴェイラ、セシル・サンス・ド・アルバ、ルイス・ミゲル・シントラ フロベール『ボヴァリー夫人』をもとにポルトガル文学の巨匠アグスティナ・ベッサ=ルイスが原作を執筆。彫琢された言葉の響きとオリヴェイラの完璧な映像が火花を散らす"文芸映画"の最高峰。監督が追求し続ける女性美が、主人公エマを演じるレオノール・シルヴェイラと洗濯女を演じるイザベル・ルトの両極に具現する。 |
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![]() | 『階段通りの人々』 原題:A Caixa 1994年/96分/カラー 監督・脚本:マノエル・ド・オリヴェイラ 撮影:マリオ・バローゾ 出演:ルイス・ミゲル・シントラ、ベアトリス・バタルダ、フィリペ・コショフェル リスボンの街路を舞台にした群像劇。「すべての私の映画同様、『階段通りの人々』は人生から沸きだした特別な何かだ。それは貧しくて周縁にいる、ほとんど忘れられた人々の目を通した真の人間性のポートレイトだ。これは1920年代の映画、初期映画への回帰を示す映画なのだ」。 |
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![]() | 『黄色い家の記憶』 原題:Recordações da Casa Amarela 1989年/122分/カラー 監督・脚本:ジョアン・セーザル・モンテイロ 撮影:ジョアン・ペドロ・ベナール・ダ・コスタ 出演:ジョアン・セーザル・モンテイロ、マヌエラ・ド・フレイタシュ、ルイ・フルタド 強烈な存在感で見る者を魅了してやまない痩身の中年男デウス(神)をモンテイロが愉快に自作自演した「ジョアン・ド・デウス」シリーズの第一作。姦淫、盗みなどの悪行に身を任せる天衣無縫のデウスの足跡が、そのままモラリスト的人間考察へと転じる。サッシャ・ギトリやバスター・キートンと比肩する偉大な個性を世界に印象づけた傑作。 |
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![]() | 『ラスト・ダイビング』 原題:O Último Mergulho 1992年/88分/カラー 監督・脚本:ジョアン・セーザル・モンテイロ 撮影:ドミニク・シャピュイ 出演:ファビエンヌ・バブ、ディニス・ネト・ジョルジュ、エンリケ・カント・イ・カストロ 死を想い波止場で淋しげにたたずむ青年に、老人が声をかける。実は自分も人生に飽きている。最後に街に繰り出し存分に遊び、それから死ぬことにしようじゃないか......。ネオン煌めく夜のリスボンで繰り広げられる歌と踊り、酒と官能の宴。絶望と引き替えに許された、底抜けに大らかな人生賛歌。 |
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![]() | 『神の結婚』 原題:As Bodas de Deus 1999年/142分/カラー 監督・脚本:ジョアン・セーザル・モンテイロ 撮影:マリオ・バローゾ 出演:ジョアン・セーザル・モンテイロ、リタ・デュラン、ジョアナ・アゼヴェド 「ジョアン・ド・デウス」シリーズの最終作。「神の使い」から突如巨万の富を与えられたデウスは、それ幸いとばかりに自分の欲望を解禁する。実現した夢のような生活はしかし突如終息し、デウスは自分が破滅しているのを知る......。社会秩序の無効性を一方的に宣告するサド的な放縦さ。欲望と自由をめぐる孤高の省察。 |
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![]() | 『青い年』 原題:Os Verdes Anos 1963年/87分/モノクロ 監督:パウロ・ローシャ 脚本:ヌーノ・ブラガンサ、パウロ・ローシャ 撮影:リュック・ミロ 出演:ルイ・ゴメス、イザベル・ルト、パウロ・レナート パリで映画を学び帰国したパウロ・ローシャの監督第一作。田舎からリスボンへ移り住み新生活を始めた若者ジュリオの恋心と孤独を清冽に描く。ロケーション撮影、省略と飛躍が印象的な、「ノヴォ・シネマ」(新しい映画)の嚆矢となる重要作。ポルトガルを代表する美人女優イザベル・ルトの初々しい佇まいが魅力的。 |
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![]() | 『新しい人生』 原題:Mudar de Vida 1966年/94分/モノクロ 監督・脚本:パウロ・ローシャ 台詞:アントニオ・レイス 撮影:エルソ・ロク 出演:ジェラルド・デル・レイ、マリア・バローゾ、イザベル・ルト ローシャの監督第二作。ポルトガルの漁村を舞台に、兵役から戻った主人公が挫折を経て、人生を再出発させるまでの軌跡を描く。村民たちの漁の様子、麦わらや砂集めなどの労働が、モノトーンの映像で丹念に積み重ねられる。従来の劇映画のストーリーテリングとは一線を画す、偏心的構成が斬新な佳作。 |
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![]() | 『恋の浮島』 原題:A Ilha dos Amores 1982年/169分/カラー 監督・脚本:パウロ・ローシャ 撮影:岡崎宏三、アカシオ・ド・アルメイダ、エルソ・ロク 出演:ルイス・ミゲル・シントラ、クララ・ジュアナ、三田佳子 14年の歳月をかけて作られた日本―ポルトガル合作映画。日本で暮らした作家ヴェンセスラオ・ド・モラエス(1854~1929)の波瀾の生涯を描く。ポルトガルと日本、中国の古典文学を換骨奪胎し、東洋と西洋ふたつの精神が交差する。ローシャの奔放な想像力が生み出した過剰なる問題作。 |
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![]() | 『トラス・オス・モンテス』 原題:Trás-os-Montes 1976年/108分/カラー、モノクロ 監督・脚本:アントニオ・レイス、マルガリーダ・コルデイロ 撮影:アカシオ・ド・アルメイダ 出演:トラス・オス・モンテスの住民たち ポルトガル現代詩を代表するアントニオ・レイスが、マルガリーダ・コルデイロと共に作った初長篇。川遊びなどにうち興じる子供たちの姿を中心に、遠い山奥のきらきらと輝く宝石のような日々を夢幻的な時間構成により浮かび上がらせる。公開当時、フランスの批評家たちを驚嘆させ、後にペドロ・コスタ監督にも影響を与えたという伝説的フィルム。 |
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![]() | 『骨』 原題:Ossos 1997年/94分/カラー 監督・脚本:ペドロ・コスタ 撮影:エマヌエル・マシュエル 出演:ヴァンダ・ドゥアルテ、ヌーノ・ヴァス、マリア・リプキナ 現代映画の最前線をひた走るペドロ・コスタの長篇第三作。リスボン近郊のスラム街フォンタイーニャス地区を舞台に、貧困と無気力にうちひしがれる若者たちの生を透徹した眼差しで描く。劇映画の枠組みを多分に残して作られたコスタ最後のフィルムであり、物語を食い破るように突出するショットの残酷な輝きが際立つ。 |
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![]() | 『トランス』 原題:Transe 2006年/126分/カラー 監督・脚本:テレーザ・ヴィラヴェルデ 撮影:ジョアン・リベイロ 出演:アナ・モレイラ、ヴィクトル・ラコフ、ロビンソン・ステヴニン サントペテルブルグで暮らしていたソーニャは、より良い暮らしを求めて西ヨーロッパへ向かうが、旅の途中で過酷な現実に直面する。人間の尊厳を奪われる絶望的な状況の中で、奇妙にも、耽美的な夢世界への通路が開かれる。いまポルトガルでもっとも期待される才能のひとりヴィラヴェルデの代表作。 |
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![]() | 『私たちの好きな八月』 原題:Aquele Querido Mês de Agosto 2008年/147分/カラー 監督:ミゲル・ゴメス 脚本:ミゲル・ゴメス、マリアナ・リカルド、テルモ・チューロ 撮影:ルイ・ポカ 出演:ソニア・バンデイラ、 ファビオ・オリヴェイラ、ホアキン・カルヴァロ 新鋭ミゲル・ゴメスの長篇第二作。ヴァカンス期のポルトガル山間部を舞台に、地元の村人、映画製作チーム、音楽フェスティバルの様子をドキュメンタリー的に描く前半部が、やがていつの間にか、途切れることなく、美しい少年と少女のメロドラマを綴る後半部へと移行する。真夏の夜の夢のような脱ジャンル的秀作。 |
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