2015.11.18 update |
上映プログラム 【コンペティション】 |
『わたしの坊や』(Bopem) カザフスタン / 2015 / 78分 監督:ジャンナ・イサバエヴァ 5歳で最愛の母を事故で失くし、14歳で手術しなければ余命数ヶ月の身体であることを告げられた少年。絶望した少年は恨みを持つ人々への復讐を決意する。ショッキングなストーリーの中に復讐することの意味を問うジャンナ・イサバエヴァ監督第5作。 11/23(祝・月)15:10(有楽町朝日ホール) 11/25(水)21:15(TOHOシネマズ 日劇 3) |
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『白い光の闇』(DARK IN THE WHITE LIGHT) スリランカ / 2015 / 82分 監督:ヴィムクティ・ジャヤスンダラ 若い仏教僧、極端な行動に走る学生、臓器売買のビジネスを行う男、そして昼と夜の顔を持つ外科医らを主人公に、複数の独立した物語から織り成される謎めいた作品。そこには現代社会の中での生と死についてのヴィムクティ・ジャヤスンダラの考察が反映されている。 11/24(火)12:30(有楽町朝日ホール) 11/27(金)21:15(TOHOシネマズ 日劇 3) |
『黒い雌鶏』(The Black Hen) ネパール、フランス、ドイツ / 2015 / 91分 監督:ミン・バハドゥル・バム 2001年、内戦下のネパール北部の小さな村。カーストの差を越えて友情を育んでいるプラカシュとキランは、姿を消した雌鶏を探すために旅に出る。だがそこで彼らが目にしたものは...。ミン・バハドゥル・バムの長編デビュー作。ヴェネチア映画祭批評家週間の最優秀賞を受賞。 11/22(日)21:15(TOHOシネマズ 日劇 3) 11/24(火)15:30(有楽町朝日ホール) |
『消失点』(Vanishing Point) タイ / 2015 / 100分 監督:ジャッカワーン・ニンタムロン 森で起こった殺人事件を追う若いジャーナリスト。家庭がありながら若い女との関係を続けている中年のモーテルのオーナー。二人の物語は微妙に交錯し、やがて思いがけない展開を迎える。ロッテルダム映画祭タイガー・アワードを受賞したニンタムロンの長編デビュー作。 11/23(祝・月)21:15(TOHOシネマズ 日劇 3) 11/25(水)15:00(有楽町朝日ホール) |
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『人質交換』(SWAP) フィリピン / 2015 / 97分 監督:レムトン・シエガ・ズアソラ マルコス大統領が追放されたエドゥサ革命を翌年に控えた1985年、一人の子供が誘拐される。子供を解放する条件は別の子供を人質として差し出すことだった。まだ記憶もない幼い頃に誘拐され、解放されたというレムトン・シエガ・ズアソラ自らの体験に基づいた衝撃的作品。 11/24(火)21:15(TOHOシネマズ 日劇 3) 11/27(金)10:50(有楽町朝日ホール) |
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『酔生夢死』(Thanatos, Drunk / 酔、生夢死) 台湾 / 2015 / 107分 監督:チャン・ツォーチ 米国から帰国したゲイのシャンホと、市場で野菜を売って生計を立てる弟のラット。『夏休みの宿題』から2年ぶりのチャン・ツォーチの新作は、彼が得意とする台北の裏社会を舞台とする群像ドラマ。社会の周縁でもがく若者たちを時にバイオレントに、時にリリカルに描く。 11/26(木)12:00(有楽町朝日ホール) 11/28(土)21:15(TOHOシネマズ 日劇 3) |
『タルロ』(Tharlo / 塔路)
中国 / 2015 / 123分 監督:ペマツェテン 『オールド・ドッグ』で第12回東京フィルメックスグランプリに輝いたペマツェテン監督の最新作。現代文明と伝統文化の相違に引き裂かれてゆくチベットの遊牧民をユーモアとほろ苦さを交えて描く。長回しの撮影と大胆な構図が強烈なインパクトを与える力作である。 11/25(水)11:20(有楽町朝日ホール) 11/26(木)21:15(TOHOシネマズ 日劇 3) |
『ベヒモス』Behemoth
中国 / 2015 / 91分 監督:チャオ・リャン 資源の豊富な内モンゴルでは中国各地から集まった出稼ぎ労働者たちが働いているが、同時に産業化に並行して起こる環境破壊が深刻な問題を引き起こしている。圧倒的な映像で、内モンゴル自治区の炭鉱や鉄鋼場で働く労働者たちの姿を描くチャオ・リャン監督のドキュメンタリー。 11/21(土)21:35(TOHOシネマズ 日劇 3) 11/26(木)15:20(有楽町朝日ホール) |
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『コインロッカーの女』(Coin Locker Girl)
韓国 / 2015 / 111分 監督:ハン・ジュニ チャイナタウンで闇貸金業を営む"母(オモニ)"に育てられたイリョン。彼女は生まれた直後にコインロッカーに置き去りにされた女性だった。ハン・ジュニの監督デビュー作である本作は、仁川の暗黒街を舞台に二人の女性の愛憎関係を描いたパワフルな作品である。 11/25(水)18:20(有楽町朝日ホール) |
『クズとブスとゲス』(THE DORK, THE GIRL AND THE DOUCHEBAG)
日本 / 2015 / 141分 監督:奥田庸介 妻子ある男と水商売の女が駆け落ちを試みるが、男は約束の待ち合わせ場所に現れない。女は男が来ないと知りながらも待ち続けていた......。デビュー作『東京プレイボーイクラブ』(11)で第12回東京フィルメックスコンペティションに選ばれた奥田庸介の3年ぶりの新作。 11/22(日)17:40(有楽町朝日ホール) |
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オープニング作品 『ひそひそ星』(The Whispering Star) 日本 / 2015 / 100分 監督・脚本:園子温 ロボットが8割、人類が2割になった未来の宇宙を舞台に、様々な星を巡って人間たちに荷物を届ける宇宙宅配便の配達アンドロイド、鈴木洋子を主人公にした物語。壮大な宇宙を旅しながら、3・11の傷跡残る福島を舞台とする、ユニークでリリカルなSF映画の傑作。 11/21(土)18:50(TOHOシネマズ 日劇 1) |
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クロージング作品 『山河故人(原題)』(Mountain May Depart) 中国、日本、フランス / 2015 / 125分 監督:ジャ・ジャンクー 急激に発展する中国社会で翻弄されながらも力強く生きる一人の女性の半生を、過去・現在・そして未来と26年にわたる壮大なスケールで描いた傑作。野心的な実業家との間に、結婚、出産、離婚を経験したタオは、父親の葬儀で離れて暮らす息子と再会するが......。 11/28(土)17:20(有楽町朝日ホール) |
『タクシー』(Taxi) イラン / 2015 / 82分 監督:ジャファル・パナヒ 公式には映画製作活動をいまだに禁止されているジャファル・パナヒの最新作。テヘランの街を走るタクシー運転手に扮したパナヒと乗客たちの会話から、現在のテヘランに生きる人々の様々な姿が照射される。今年のベルリン映画祭で金熊賞を受賞した。 11/22(日)15:00(有楽町朝日ホール) 11/29(日)21:15(TOHOシネマズ 日劇 3) |
『念念』(Murmur of the Hearts) 台湾、香港 / 2015 / 119分 監督:シルヴィア・チャン 台東の沖にある美しい島、緑島で生まれ育つも両親の離婚で離ればなれになった兄妹ナンとメイ。シルヴィア・チャンの監督としての最新作『念念』は、成長した兄妹に、メイの恋人シァンを絡め、3人の若者たちの心の葛藤を繊細かつ大胆に描いた力作である。 11/27(金)18:20(有楽町朝日ホール) 11/29(日)17:00(有楽町朝日ホール) |
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『最愛の子』(Dearest) 中国、香港 / 2014 / 130分 監督:ピーター・チャン 3歳で誘拐され、3年後に発見された男の子。だが彼は、実の親を覚えておらず、誘拐犯の妻を母親と慕って別れを嘆き悲しむ。2014年のヴェネチア映画祭で好評を博したピーター・チャン監督最新作。香港電影金像奨ではヴィッキー・チャオが主演女優賞を受賞した。 11/23(祝・月)18:00(有楽町朝日ホール) |
『華麗上班族』(Office) 中国、香港 / 2015 / 118分 監督:ジョニー・トー シルヴィア・チャンが脚本・演出を手がけてきた舞台をミュージカル映画化。本作でチョウ・ユンファ、シルヴィア、ジョニー・トーの香港映画80年代黄金トリオが奇跡的に復活した。ウォン・カーウァイ作品で知られるウィリアム・チャンによるゴージャスな美術も見所。 11/23(祝・月)9:40(有楽町朝日ホール) 11/26(木)18:20(有楽町朝日ホール) |
『昼も夜も』(Lifeline) 日本 / 2014 / 69分 『約束』(Promise) 日本 / 2011 / 15分 監督:塩田明彦 塩田明彦監督がウェブサイトのために監督した2本の短編『約束』『昼も夜も』をスクリーンで上映。塩田は両作品を作るにあたり、ラフな脚本を元に少しづつ肉付けしてゆくという自主映画時代の方法論を適用したという。その意味では原点回帰とも言える両作品である。 11/24(火)18:40(有楽町朝日ホール) |
© Homegreen Films, 2014
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『あの日の午後』(Afternoon / 那日下午) 台湾 / 2015 / 137分 監督:ツァイ・ミンリャン ツァイ・ミンリャンの最新作は、フィックスされたカメラでツァイと彼の全ての映画の主演俳優リー・カンションとの対話を記録した感動的な作品である。ツァイの近作に通じる魔術的な時間の中で、観客は、二人が過ごす親密な時を共有するという貴重な体験を得る。 11/28(土)9:50(有楽町朝日ホール) 12/2(水)18:20(有楽町スバル座) |
『ヨーヨー』(Yoyo) 1965年 / 96分 監督:ピエール・エテックス 大恐慌で財産を失った大富豪とサーカス団の女曲馬師、その6歳の息子が地方巡業で暮らしを立てている。やがてサーカス界で大成功を収めた息子は、かつて父が暮らした大邸宅を買い取るが...。サイレント喜劇とサーカスへのオマージュに満ちたメランコリックな名作。 11/28(土)13:20(有楽町朝日ホール) |
『大恋愛』(Le Grand Amour) 1969年 / 85分 監督:ピエール・エテックス 義父の工場で管理職を務め、夫婦仲も問題なく、何不自由ないが単調な日々を過ごす平凡な男。ある日、若い女性秘書が職場に現れ、恋い焦がれた彼の生活は一変するが...。男の夢想で繰り広げられる恋の身もだえが目にも楽しい傑作コメディ。エテックス初のカラー長編映画。 11/23(月・祝)12:30(有楽町朝日ホール) |
『風櫃(フンクイ)の少年』(The Boys from Fengkuei / 風櫃來的人) 台湾 / 1983 / 102分 監督:侯孝賢 フランスのナント三大陸映画祭で最優秀作品賞を受賞し、ホウ・シャオシェンの名が海外で広まるきっかけとなった記念碑的作品。台湾海峡上にある澎湖島の漁村・風櫃に育った3人の若者たちを主人公とする青春映画の傑作。現在は気鋭の監督としても活躍するニウ・ツェンザーが主演。 11/29(日)10:00(有楽町朝日ホール) |
提供:ぴあ株式会社
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『悲情城市』(A City of Sadness / 悲情城市) 台湾 / 1989 / 160分 監督:侯孝賢 1989年ヴェネチア映画祭で中国語圏映画では史上初の金獅子賞を受賞したホウ・シャオシェンの代表作。戦後台湾史上の大事件であった「2・28事件」を背景に、台湾北部の港町・基隆に暮らす一つの大家族の変遷を描いた大作。トニー・レオンが聴覚障がい者の主人公を好演。 11/27(金)14:00(有楽町朝日ホール) |
『戯夢人生』(The Puppetmaster / 戯夢人生) 台湾 / 1993 / 142分 監督:侯孝賢 日本占領下の台湾を舞台に、ホウ・シャオシェン作品の常連俳優でもあった人間国宝的人形使いリー・ティエンルーの半生を詩情豊かに描いた作品。リー本人も語り手として登場する。カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した。日本では長らく上映の機会が途絶えていた幻の傑作。 11/29(日)13:20(有楽町朝日ホール) |
『青春神話』(Rebels of the Neon God / 青少年哪吒) 台湾 / 1992 / 106分 監督:ツァイ・ミンリャン 夜の台北を舞台に、刹那的に生きる若者たちを描いた青春群像劇。街で見かけたリー・カンションを主人公の予備校生に起用し、映画史に残るコラボレーションの始まりとなった長編デビュー作。東京国際映画祭ヤングシネマ部門ブロンズ賞、トリノ映画祭最優秀新人監督賞を受賞。 11/28(土)14:30(有楽町スバル座) 12/1(火)14:30(有楽町スバル座) 12/3(木)14:30(有楽町スバル座) |
『愛情萬歳』(Vive L'Amour / 愛情萬歳) 台湾 / 1994 / 118分 監督:ツァイ・ミンリャン 孤独を抱えた3人の男女が、とある高級マンションの一室で奇妙な出会いを果たし、やがてすれ違っていく。前作よりもさらにセリフや音楽を削ぎ落とし、独自の演出スタイルを確立させた。ヴェネチア映画祭で金獅子賞を受賞し、世界にツァイ・ミンリャンの名を知らしめた作品。 11/28(土)18:20(有楽町スバル座) 12/2(水)14:30(有楽町スバル座) |
『河』(The River / 河流) 台湾 / 1997 / 115分 監督:ツァイ・ミンリャン 首が曲がったままになるという息子の奇病をきっかけに、それぞれに秘密を抱えていた家族が絆を取り戻すかに見えたが...。チェン・シャンチー、ミャオ・ティエン、ヤン・クイメイなど、ツァイ作品の常連俳優が顔を揃える。ベルリン映画祭銀熊賞(審査員特別賞)受賞。 11/29(日)14:30(有楽町スバル座) |
『楽日』(Goodbye, Dragon Inn / 不散) 台湾/ 2003 / 82分 監督:ツァイ・ミンリャン 閉館の日を迎えた古い映画館では『血闘竜門の宿』(67)が上映されていた。主演しているミャオ・ティエンとシー・チュンの姿もまばらな客席に見える。受付係の女の思慕は、映写技師の男に届かない...。ツァイの映画愛が散文のように綴られる。ヴェネチア映画祭でFIPRESCI賞を受賞。 11/29(日)18:20(有楽町スバル座) 12/4(金)14:30(有楽町スバル座) |
『ふたつの時、ふたりの時間』(What Time Is It There? / 你那邊幾點) 台湾、フランス / 2001 / 116分 監督:ツァイ・ミンリャン 時計を扱う露天商の男が、パリに旅立つ直前の女と出会う。彼女とのささやかな思い出にとらわれた男は、台北中の時計をパリ時刻に合わせていく。一方,女は異郷で孤独な生活を送る。女がパリの公園のベンチで出会う男として、ジャン・ピエール・レオーが出演している。 11/30(月)18:20(有楽町スバル座) |
『ヴィザージュ』(Face / Visage / 臉) フランス、台湾、ベルギー、オランダ / 2009 / 141分 監督:ツァイ・ミンリャン フランスで「サロメ」をモチーフに映画を撮ろうとする監督をめぐる夢幻的な世界。ルーブル美術館を舞台にして、ジャン=ピエール・レオ、ファニー・アルダン、ジャンヌ・モローも出演。第10回東京フィルメックスのオープニングで上映された。日本での劇場未公開作品。 11/30(月)14:30(有楽町スバル座) 12/4(金)18:20(有楽町スバル座) |
『無色』(No Form / 無色) 台湾 / 2012 / 20分 監督:ツァイ・ミンリャン "行者(Walker)"シリーズの記念すべき第1作。托鉢僧に扮したリー・カンションが超スローモーションで台湾の群衆の中を歩く。マルセイユ映画祭でワールド・プレミア上映された。 12/1(火)18:20(有楽町スバル座) 12/3(木)18:20(有楽町スバル座) |
『行者』(Walker / 行者) 香港 / 2012 / 27分 監督:ツァイ・ミンリャン "行者(Walker)"シリーズの第2作。香港の様々な街角をリー・カンションが超スローモーションで歩く。『無無眠』と同様、香港映画祭のオムニバス企画『美好2012』の一編として製作され、その後カンヌ映画祭批評家週間でも上映された。 12/1(火)18:20(有楽町スバル座) 12/3(木)18:20(有楽町スバル座) |
『無無眠』(No No Sleep / 無無眠) 台湾、香港 / 2015 / 34分 監督:ツァイ・ミンリャン 全編が東京で撮影された"行者(Walker)"シリーズの最新作。リー・カンションが渋谷駅近くの歩道橋を超スローモーションで歩くシーンに始まり、サウナでの日本人青年との出会いが描かれる。サウナ客の役で安藤政信が出演。香港映画祭が4人の映画作家に短編製作を委嘱するオムニバス企画『美好2015』の一編。 12/1(火)18:20(有楽町スバル座) 12/3(木)18:20(有楽町スバル座) |
『秋日』(Autumn Days / 秋日) 台湾 / 2015 / 24分 監督:ツァイ・ミンリャン 黒澤明監督作品のスクリプターを長く務めた野上照代をとらえたドキュメンタリー。昨年11月、東京フィルメックスにツァイ・ミンリャンとリー・カンションが来日した際に東宝スタジオなどで撮影された。今回の上映が世界初上映となる。 12/1(火)18:20(有楽町スバル座) 12/3(木)18:20(有楽町スバル座) |
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