DotDash企画第一弾!「ジョアン・ペドロ・ロドリゲス・レトロスペクティブ」開催にあたって



映画批評家大寺眞輔氏が主宰する、世界最先端の映画を日本に届けるプロジェクト<DotDash>が、その第一弾として「ジョアン・ペドロ・ロドリゲス・レトロスペクティヴ」開催の企画を進めている。 

ポルトガルの新星ジョアン・ペドロ・ロドリゲスの作品は、新作が発表されるたびに、フランスの「リベラシオン」や「カイエ・デュ・シネマ」「レ・ザンロキュプティーブル」などで大きく取り上げられ、2010年にはハーバード大学、2012年にはリオデジャネイロ国際映画祭でレトロスペクティヴが開催されており、ジャン・ジュネやファスビンダーらの系譜を受け継ぐ、現代映画における最も重要な映画作家のひとりであるという。(プレスリリースより抜粋、要約) 

そうした重要な映画作家の作品が、世知辛い今の日本では輸入して上映することが難しいという状況になっていくのであれば、日本は世界の映画の最先端からとりのこされてしまう、という危機感が、<DotDash>主宰大寺氏をアクションに駆り立てたという。そして、この国で一映画批評家がこうした形で声を上げるのは大変勇気がいることだと思うのだが、今回の「ジョアン・ペドロ・ロドリゲス・レトロスペクティブ」開催にあたって、<DotDash>はクラウドファンディングを活用した活動資金の支援を呼びかけている(締め切り間近!) 。クラウドファンディングという観客に開かれたプラットフォームを、上映活動の一環に組込もうというソーシャルな試みは映画の制作プロセスと上映システムにおけるデジタル化が進行する流れの中では、当然検討されて然るべきアイディアのひとつに違いない。 

https://readyfor.jp/projects/dotdashfilm

この企画が成功した暁には、さらなる野心的な企画の用意があるとのこと。<DotDash>の活動を楽しみにしつつ、懐に余裕のある方は、是非とも活動支援に一役を!
(上原輝樹)
2012.11.28 update
開催概要
2013年3月末
主催:DotDash、アテネ・フランセ文化センターほか
会場:アテネ・フランセ文化センター 
千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
TEL 03-3291-4339 (13:00-20:00)
JR/地下鉄 お茶の水・水道橋駅徒歩7分

DotDashの詳細についてはこちら:DotDash HP
上映予定作品
『ファンタズマ』O Fantasma
2000年/カラー/90分

『オデット』Odete
2005年/カラー/98分

『男の死』Morrer Como Um Homem
2009年/カラー/133分

『追憶のマカオ』A Ultima Vez Que Vi Macau
2012年/カラー/82分

その他
短編作品・ドキュメンタリー作品
ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督フィルモグラフィ

1988
『O Pastor』短編
1997
『Parabéns!』短編
1998
『Viagem à Expo』短編
2000
『ファンタズマ』 O Fantasma
2005
『オデット』 Odete
2007
『China China』短編
2009
『男の死』 Morrer Como Um Homem
2011
『Manhã de Santo António』短編
『Alvorada Vermelha』短編
2012
『追憶のマカオ』 A Última Vez Que Vi Macau



大寺眞輔(おおでら しんすけ)氏プロフィール
映画批評家
早稲田大学教育学部講師。元東京都立短期大学講師
横浜日仏学院シネクラブ講師
「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」でデビュー後、「文學界」「BRUTUS」「TITLe」「美術の窓」「映画芸術」「TVナビ」「fader」など、さまざまな媒体で批評を執筆。


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