
(上原輝樹) |
2014.6.24 update |
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ダリエル・ダリュー 抽象的なまでに艶かしく Danielle Darrieux, coquette métaphysique | ダニエル・ダリューは、フランスにおいて、純粋に映画的なる最初のスターである(シモーヌ・シニョレ、ミシェル・モルガンがその後に続くだろう)。その声は台詞のいかなる効果も強調せず、その発声法は演劇俳優にようにはっきり聞き取りやすいものではない。その逆に、その早口や不規則な動きによって、ときおり、言葉の意味を掴めないこともある。そしてとりわけその演技はある種の無頓着さや、非常に現代的な「underplaying」を留めている。あらゆる情動を減らし、穏やかなる悲しみやメランコリックな悦びをニュアンスとともに演じることができる。それはまさにキャメラのための演技であり、とりわけ寄りのショットのための演技と言えるだろう。そして彼女のもっとも直接的な後継者はカトリーヌ・ドヌーヴだろう。 ジャン=マルク・ラランヌ |
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![]() ©DR | 『たそがれの女心』(Madame de... de Max Ophuls) 1953年/95分/デジタルリマスター版・DCP/英語字幕・作品解説配布 監督:マックス・オフリュス 出演:ダリエル・ダリュー、シャルル・ボワイエ、ヴィットリオ・デ・シーカ 匿名の貴婦人マダム・ド...は浪費で借金をし、夫の将軍に貰ったダイヤの耳飾りを処分する。真相を知った夫はそれを買い戻し、情婦に与え、彼女が手放したそれがドナテイ男爵へ。パリで出会ったマダム・ド...に恋した彼は知らずそれを彼女に贈り...。女心を知り尽くした名匠オフュルスが艶やかに綴る逸品。撮影前にオフュルスはダリューにこう述べたという「あなたの仕事はとても難しいものです。冒頭で、あなたは、美しさと魅惑と優雅さによって、観客たちを誘惑しながらも、絶対的な空虚、無意味さを体現しなければなりません。」 |
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カトリーヌ・ドヌーヴ 花ではなく花瓶として Catherine Deneuve | フランソワ・トリュフォーは、カトリーヌ・ドヌーヴは花ではなく花瓶だと述べていた。アルノー・デプレシャンは彼女のことを、「生来がロックで、フランス版ボブ・ディランである」と称賛する。彼女ほど果敢に、生き生きと、その時代に生まれつつある映画とともに映画界を歩んできた女優はいないだろう。 ジャン=マルク・ラランヌ |
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![]() ©DR | 『私の好きな季節』(Ma saison préférée d'André Techiné) 1993年/125分/35mm/カラー/英語字幕 監督:アンドレ・テシネ 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ダニエル・オートゥイユ、キアラ・マストロヤンニ、クングリット・カーフェン エミリーは美貌、仕事での高い能力、安定した家庭を持ち、一見幸福な生活を送りながらも、どこか心の奥底で空虚さを感じていた。一方、独身の弟アントワーヌはエミリーに対して姉弟関係を超えた愛情を抱いていた...。ドヌーヴとオートゥイユのコンビが素晴らしい。 |
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![]() ©Why Not Productions - France 2 Cinema- Sixteen Films - Negativ | 『愛のあしあと』(Les Bien-aimés de Christophe Honoré) 2011年/139分/35mm/カラー/日本語字幕付 監督:クリストフ・オノレ 出演:キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーヴ、リュドヴィーヌ・セニエ 1960年代のパリ、街角で恋に落ち、プラハに渡る魅惑的なマドレーヌ。彼女の美しき娘ヴェラは、ロンドンで運命の男性とめぐり逢う。一方、マドレーヌは優しい夫と暮らしていたが、歳を経てもかつての恋人と長年の逢瀬を重ねる。生きている歓びと哀しみを歌いながら、時は過ぎ、人生は続く―。 「『ラブ・ソング』を観たとき、この作品がものすごく好きで、すでにこう思ったのです。クリスト・オノレはまさに俳優の映画作家だと。たしかに、彼は物語を語りたいと思っているわけですが、彼にとってそれは身体によって、彼が何かを共有したいと思う人たちと共に語られるのです。他の多くの監督の場合は、俳優が映画作家のヴィジョンに合わせなければなりません。」(カトリーヌ・ドヌーヴ) |
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デルフィーヌ・セイリグ 著名なる、見知らぬ女 Delphine Seyring, inconnue célèbre | (...)しかし「彼女」、それは誰なのだろう?あの笑顔、眼差し、あの声の抑揚を描写するのには何頁必要となるだろうか?1000頁?私ができることは、デルフィーヌ・セイリグという名の女性を想像してみたいという欲望を抱かせるための導き手になることです。(...)非現実的とも言えるあの声、あらゆる規則に逆らった、まったく予知できないあの言葉の区切り方、それもまたデルフィーヌ・セイリングでした。 マスグリット・デュラス この世を去ってから24年という月日が経っても、デルフィーヌ・セイリグは、その類いまれな美しさ、そして豊かで、多様で、闘争心を忘れず、開かれている人物として私たちの記憶の中に鮮やかに存在し続けている。セイリグは、アラン・レネ、フランソワ・トリュフォー、マルグリット・デュラス、シャンタル・アケルマン、ルイス・ブニュエルの作品に出演し、現代映画のイコン的存在となる。 |
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![]() ©DR | 『インディア・ソング』(India Song de Margueriete Duras) 1974年/120分/35mm/カラー/日本語字幕付 監督:マルグリット・デュラス 出演:デルフィーヌ・セイリグ、マイケル・ロンズデイル、マチュー・カリエール、クロード・マン 大使夫人アンヌ=マリー・ストレッテルへの不可能な愛で狂気に陥る副領事の物語を描く。物語の外の語りや、発声源が見えない声が出来事(と、その記憶)を喚起、推測を巡らせる。映像と音響の関係の新たな境地を開いた作品。 |
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イザベル・ユペール サイコ Isabelle Huppert, psychoses | 「あなたはどの映画の中で生きたいですか?」という質問に、ユペールは『サイコ』と答えた。小高い丘にある古い小屋はベイツというモーテルを見おろしている。それこそ、この5、6年、イザベル・ユペールが演じてきた多くの映画を支配しているテーマであろう。たとえば『ホワイト・マテリアル』で、ユペールは絶えず動き回り、何かに突き動かされている。まるで、世界が解体していくのを自分の腕で受け止めて、阻止できるかのように。 ジャン=マルク・ラランヌ |
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![]() ©DR | 『ホワイト・マテリアル』(White Materiel de Claire Denis) フランス/2008年/102分/35ミリ/カラー/英語字幕 監督:クレール・ドゥニ 出演:イザベル・ユペール、イザック・ド・バンコレ、クリストフ・ランベール アフリカのとある地域、市民による戦争の真只中、マリアは、自分や家族に脅威が向けられているにも関わらず、収穫前のコーヒー農園から離れることを拒否する。場所への帰属/疎外、他者との共存の可能性/不可能性をテーマとしてきたクレール・ドゥニが、処女作『ショコラ』から22年後、再びアフリカの地で撮った秀作。ゴンクール賞を受賞するなど高い評価を受けているアフリカ系若手女流作家マリー・ンディアイと脚本を共同執筆。 |
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サンドリーヌ・ボネール 無邪気な女 Sandrine Bonnaire, l'innocente | サンドリーヌ・ボネールは防御すべき『イメージ』などを持っていない(その打ち破ろうとする抵抗)彼女はすぐに本質的なものへと至る。 パスカル・ボニーゼール |
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![]() ©1983 GAUMONT | 『愛の記念に』(A nos amours de Maurice Pialat) 1983年/100分/デジタル/カラー/日本語字幕付 監督:モーリス・ピアラ 出演:サンドリーヌ・ボネール、エヴリーヌ・ケール、モーリス・ピアラ、ドミニク・ベズネアール、シリル・コラール 「あなたは分かっていません。女があなたを抱くために、別の男とキスすることを」。15歳のシュザンヌは夏の林間学校のために芝居の台詞を練習している。恋人がいるものの、他の男たちとも奔放に付き合っている。ある夜、遅く帰り、父親にしかられるが、そこで初めてちゃんと向き合って話しをしたことで父と娘の間に親しみ、ある種の共犯関係が生まれていく。1983年ルイ・デュリュック賞受賞、1984年セザール賞作品賞、有望若手女優賞。 「サンドリーヌはビデオテストの時から、驚くべき女優であることがはっきり見えた。彼女の存在は私たちに恩恵をもたらした。彼女は文字通り私たちを魅了し、導いたのだ。誰がそんなことを想像できただろう?まったくの素人が我々にインスピレーションを与えたのだ。もちろん彼女には技術的なことを教えたが、彼女が決定的な原動力の役を担っていたことは明らかだ。彼女は私たちを引っぱってくれた。」モーリス・ピアラ |
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パスカル・オジェ 映画のエルフ Pascale Ogier, un elfe du cinéma | パスカル・オジェは『聖杯伝説』におけるコーラス隊の脇役や、舞台『ハイブロンのケートヒェン』(クライスト原作)に主演し、これでエリック・ロメールとの三回目のコラボレーションとなる。ロメールは彼女とまた仕事をすることをかねてから望んでいたが、焦らず、絶好の機会を伺っていた。パスカル・オジェはここで特殊な立ち位置にある。なぜなら彼女はこの作品の美術も担当しているからだ。パリでの散歩、ブティック観賞、オブジェの配置、布地や色彩など。パスカル・オジェがこれらのことを提案した後に、ロメールは彼女に映画の美術を手伝ってくれるよう持ち掛ける。ロメールは彼女がこの映画の主要な目的のひとつを達成するのを手伝ってくれるべき人物だと感じたのだ。つまり80年代という時代を見せるという目的を。 アラン・フィリポン、「カイエ・デュ・シネマ」第364号 |
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![]() ©DR | 『満月の夜』(Les Nuits de la pleine lune d'Eric Rohmer) 1984年/102分/35mm/カラー/日本語字幕付 監督:エリック・ロメール 出演:パスカル・オジエ、 チェッキー・カリョ、 ファブリス・ルキーニ、 ヴィルジニー・テヴネ、 クリスチャン・ヴァディム ロメールによる連作「喜劇と格言劇集」第四弾。インテリア・デザイナーのルイーズは、マルヌ=ラ=ヴァレの現代的な集合住宅で、建築家のレミと同棲している。しかし、彼女はパリにも自分専用のステュディオを持とうとしている。妻子のあるジャーナリストのオクターヴは、彼女に言い寄るが、彼女は彼を拒む。一方、レミの心は次第にルイーズから離れていく・・・。 パスカル・オジエは『満月の夜』の演技で、ヴェネツィア映画祭主演女優賞に輝いたが、1984年10月25日に25歳の若さで急死する。 |
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エマニュエル・ベアール モデル=女 Emmanuelle Béart, femme modèle | 私は他者の世界に入っていきたいという欲望を持っています。私は好奇心に溢れていて。自信を持って主張できる唯一の才能は、周りに適応できるところだと思います。そして、私は...、なんと言えばいいのか、そこに存在できる、という才能もあります。五感を研ぎ澄まし、感性を目覚めさせ、感覚的欲望、官能性を持つこと、そして女優という仕事への悦び、これらが私の行っていることを要約するすべてです。 エマニュエル・ベアール |
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![]() ©DR | 『感傷的な運命』(Les Destinées sentimentales d'Olivier Assayas) 2000年/180分/35ミリ/カラー/日本語字幕付 監督:オリヴィエ・アサイヤス 出演:シャルル・ベルリング、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペール 20世紀初頭、陶器作りの名家に生まれながら牧師の道を選んだジャンは、ナタリーとの間に一人娘がいるが、夫婦仲が上手くいかず、離婚する。ジャンは舞踏会で20歳の娘、ポリーヌと出会う。周囲の目に逆らい、彼らは運命的に結ばれ、ジャンは、家業の陶器工場の経営を引き継ぐ。第一次世界大戦の傷が癒えないながら、世界はいやがおうにも変化し、価値観も変わっていくが、そこには変わらないものもあった。「私の心をつねに揺さぶってきたのは、時の移ろい、その中で人間関係がどのように生まれ、壊れるのか、そしてどのように世界が変化していくのか、そしてそこにいる者たちがどのように変化し、物事が消滅していくのかということだ。それがもっとも深く私の心を感動させることであり、この小説の中にほとんど思いがけず、理想的な、完璧なる方法でそれを見出すことができた。(...)エマニュエルは僕がずっと尊敬していた人物だったけど、『感傷的な運命』では、映画の核心である、ポリーヌという人物像は彼女なしに存在し得ないことはまったく明らかだった。」オリヴィエ・アサイヤス |
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ベアトリス・ダル 女優、そして殉教者 Béatrice Dalle, comédienne et martyre, | 僕はベアトリ・ダルの人生についてたいしたことは知らない。幾つかの受賞経験、新聞に掲載された写真、なにかの会話の折に彼女が明かしてくれた逸話以外は。僕が分かることは、人生は彼女に匹敵しないということ。その逆に、彼女の出演した映画はすべて知っている。『ベティー・ブルー/愛と激情の日々』、『シメール』から『クリーン』まで、それに『女の復讐』、『ブラックアウト』、『パリ、18区、夜。』、『H Story』も...。そしてこれらの映画から僕が分かるのは、映画は彼女に比肩しうるということだ。映画は人生の残忍さに復讐し、その代わりに、身代金も代価も求めず、彼女を人質として奪った。ベアトリス・ダルのフィルモグラフィーは、彼女ほど人気のある女優には例のない、完璧なものだと言えるだろう。彼女は大胆で、要求が高く、繊細なる映画の領域を作り上げている。 クリストフ・オノレ「ラ・ロッシェル映画祭 ベアトリス・ダル特集に寄せて」 |
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![]() ©DR | 『侵入者』(L'Intrus de Claire Denis) 2004年/130分/35mm/カラー/英語字幕付 監督:クレール・ドゥニ 出演:ミシェル・シュボール、ベアトリス・ダル、グレドワール・コラン、カテリーナ・ゴルベワ 心臓移植を行った翌日、心臓病を煩った男は孤独に暮らしていたジュラ山脈を去り、ある過去、そして失楽園を求めて韓国、オセアニアの島々へと旅立つ。 |
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ジュリエット・ベルト 不思議な国のジュリエット Juliet Berto, Au Pays des Merveilles de Juliette | ジュエリット・ベルトは旅そのものであり、無機質な身体から放出される星のような存在であり、その姿を最もよくとらえたのがリヴェットだったろう(『セリーヌとジュリーは舟でゆく』)。しかしその身体には血が流れており、あらゆる痛み、反抗、この世界の叫びを受け止めながら、過激な闘士や、凝り固まったディスクールを語る活動家になることはなかった。彼女において顕著だったのは、耳を傾ける能力、日常聞こえてくる言葉を詩的なものに変えるその力、野生のエネルギー、自分自身の中に「叫び」を押し殺すアイロニーだった。 セルジュ・トゥビアナ 歌手で小説家のイヴ・シモンは70年代に彼女に捧げる歌、『不思議な国のジュリエット』を発表した。 |
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![]() ©DR | 『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(Céline et Julie vont en bateau de Jacques Rivette) 1974年/185分/35mm/カラー/英語字幕付 監督:ジャック・リヴェット 出演:ジュエリット・ベルト、ドミニク・ラブリエ、マリー=フランス・ピジェ、ビュル・オジエ、バルベ・シュローデル ひとりは空間をねじ曲げる魔術師、もうひとりは時間を司る記憶の万人。女性ふたりの分身が交わり、幻想的で遊びに満ちた冒険が始まる。多くが即興演出から導き出されたという描写のひつとひとつが生き生きとして、見る者を快く惑わせる。70年代リヴェッとの最高傑作。 |
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レア・セドゥ あまりにも美しき人 Léa Seydoux, une si belle personne | 『美しき人』(クリストフ・オノレ)で、黒髪の、おごそかで、奥深い、まるでアンナ・カリーナを思い出させる美しさでレア・セドゥを発見してから、彼女はフランス映画界の新たなミューズとなり、そしてハリウッドへも進出し、世界的に注目される女優となる。レベッカ・ズロトヴスキの真にその力を感じる処女作『美しき刺』では、はりつめ、悲しみに沈んだティーンエイジャーの少女を心揺さぶる演技で体現している。 |
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![]() ©DR | 『美しき棘』(Belle Épine de Rebecca Zlotowski) 2010年/80分/35mm/カラー/日本語字幕付 監督:レベッカ・ズロトヴスキ 出演:レア・セドゥ、アナイス・ドゥムスティエ、アガト・シュレンカー、ジョアン・リヴェロー 東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 主人公は母を亡くしたばかりの17歳の少女プリューデンス。父は海外勤務で不在、姉は家にほとんどいつかないため、プリューデンスはガランとした家の中で一人暮らしている。偶然出会った同年代の不良少女マリレーヌに導かれ、パリ郊外の小都市ランジスで危険な違法バイク・レースに興じる若者たちのグループと知り合う。カンヌ映画祭批評家週間上映作品、2010年ルイ・デリュック新人賞受賞。 「レベッカ・ズロトヴスキの処女作『美しき棘』は切迫感と必要性に貫かれ、B級映画を思わせるストーリーへと我々を導く。」 イザベル・ズリビ「カイエ・デュ・シネマ」 |
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エレヌ・スジェール&ソニア・サヴィアンジュ Hélène Surgère et Sonia Saviange | 今日観てみると、『女たち、女たち』は1973年〜1975年の幾つかの傑作となんらかの形で、秘かに呼応し合っているのは明らかだろう。柔らかなモノクロによる饒舌な閉鎖空間は『ママと娼婦』(ユスターシュ、1973)を、演劇にとらわれた人生と、女性の二人組がたちまちファンタジーへと発展するのは、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(リヴェット、1974)を、そして家庭環境における女性の精神的叙事詩という題材は『ジャンヌ・ディールマン』(シャンタル・アケルマン、1975)を思わせる(そこでは二人の女優が長い時間をかけて芋の皮を剥がすのも見られる)。現代映画の指標となる作品群と完全に時代を共にしていた『女たち、女たち』は特に彼にとって、傑作の永遠性さを兼ね備えている。 ジャン=マルク・ラランヌ |
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![]() ©DR | 『女たち、女たち』(Femmes, femmes de Paul Vecchiali) 1974年/120分/35mm/モノクロ/無字幕(作品解説配布) 監督:ポール・ヴェキアリ 出演:エレーヌ・シュルジェール、ソニア・サヴィアンジュ、ノエル・シムソロミシェル・ドラーエ 「今日観てみると、『女たち、女たち』は1973年〜1975年の幾つかの傑作となんらかの形で、秘かに呼応し合っているのは明らかだろう。柔らかなモノクロによる饒舌な閉鎖空間は『ママと娼婦』(ユスターシュ、1973)を、演劇にとらわれた人生と、女性の二人組がたちまちファンタジーへと発展するのは、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(リヴェット、1974)を、そして家庭環境における女性の精神的叙事詩という題材は『ジャンヌ・ディールマン』(シャンタル・アケルマン、1975)を思わせる(そこでは二人の女優が長い時間をかけて芋の皮を剥がすのも見られる)。現代映画の指標となる作品群と完全に時代を共にしていた『女たち、女たち』は特に彼にとって、傑作の永遠性さを兼ね備えている。」ジャン=マルク・ラランヌ |
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