三大映画祭週間2012

世界の三大映画祭といわれるカンヌ、ベルリン、ヴェネチアで上映され好評を博した作品ばかりを選りすぐって上映する「三大映画祭週間」が、昨年の第1回に続いて今年も開催される。ショーン・ペン主演『きっと ここが帰る場所』が評判のパオロ・ソレンティーノの前作『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-』を筆頭に、少年院から脱走を図ろうとする少年たちを描き、ベルリンで審査員特別賞に輝いた『俺の笛を聞け』や、去年のTIFFワールドシネマで上映され評判を得た『ミヒャエル』、フランソワ・オゾンの日本未公開作品『ムースの隠遁』など、注目作品がずらりと並ぶ。開催期間が三週間あるというのも嬉しい。
2012年8月4日(土)〜24日(金)限定3週間ロードショー
上映スケジュール
カンヌ国際映画祭
| 『ミヒャエル』2011年/オーストリア/96分 監督:マルクス・シュラインツァー 出演:ミヒャエル・フイト、ダヴィド・ラウヘンベルガー 35歳の男ミヒャエルは10歳の少年を誘拐し、彼の自宅に軟禁する。彼と少年の間に芽生える奇妙でゆがんだ関係を描く共同生活の最後の5ヶ月間。  |
| 『我らの生活』2010年/イタリア/98分 監督:ダニエレ・ルケッティ 出演:エリオ・ジェルマーノ、ラウル・ボヴァ 建設現場で働くクラウディオは、2人の子供と愛する妻に囲まれて、幸せな毎日を送っていた。しかし、ある日突然、妻が亡くなり、彼は二人の子供を守り抜こうと奮闘する。  |
| 『フィッシュ・タンク』 2009年/イギリス、オランダ/123分 監督:アンドレア・アーノルド 出演:ケイティ・ジャーヴィス、マイケル・ファスベンダー
学校からは放校処分を受け、友達からも相手にされない15歳の少女、ミア。ある日、母親が連れてきた男が親子二人の人生を愛に満ちたものに変えてみせると約束する。 |
| 『イル・ディーヴォ-魔王と呼ばれた男-』 2008年/イタリア、フランス/110分 監督:パオロ・ソレンティーノ 出演:トニ・セルヴィッロ、フラヴィオ・ブッチ
魔王と呼ばれたイタリア首相アンドレオッティ。彼は権力に君臨し、多くの犯罪や汚職に手を染めながら、決して裁かれることはない。カンヌを驚愕させた政治ドラマ。 |
ベルリン国際映画祭
| 『俺の笛を聞け』 2010年/ルーマニア、スウェーデン、ドイツ/94分 監督:フローリン・サーバン 出演:ジョルジェ・ピステラーヌ、アーデ・コンデスク
少年院の刑期をあと5日に控えたシルヴィウ。しかし、出奔していた母親が突然現れ、ここまで大事に育ててきた弟を連れ去ろうとする。心の中に吹き荒れる葛藤が、彼を突き動かす。 |
ヴェネツィア国際映画祭
| 『時の重なる女』 2009年/イタリア/95分 監督:ジュゼッペ・カポトンディ 出演:クセニア・ラパポルト、フィリッポ・ティーミ
ソニアとグイドは出会うと、すぐに互いに惹かれあい、愛し合うようになる。ある日、グイドが警備員として働く邸宅に招かれたソニアだが、そこで二人は強盗団に襲われ撃たれてしまう。次第に明らかになる真相の行方は? |
| 『気狂いピエロの決闘』 2010年/スペイン、フランス/107分 監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア 出演:カルロス・アレセス、アントニオ・デ・ラ・トレ
サーカスで'泣き虫ピエロ'として働き始めたハビエル。そこにはもう一人、'怒りのピエロ'セルジオがいる。サーカス団の美女を巡って始まった二人の戦いは常軌を逸した市街戦へと展開してゆく。 |
特別上映作品
| 『ムースの隠遁』 2009年/フランス/88分 監督:フランソワ・オゾン 出演:イサベル・カレ、ルイ=ロナン・ショワジー
ムースとルイは何不自由なく暮らす幸せなカップルだったが、ドラッグが二人を蝕んでいた。ある日、ルイが死に、ムースは自分が妊娠していることに気づく。彼女は途方に暮れて、パリから遠く離れた町へと逃げだすが... |
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