TIFF 第25回東京国際映画祭
【特別招待作品】【日本映画・ある視点】【natural TIFF】【TIFF in 日本橋】

上映スケジュール
上映プログラム
【特別招待作品】

©2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved. ©2012 PARAMOUNT PICTURES AND CIRQUE DU SOLEIL BURLESCO,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.
『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』*公式オープニング作品 3D上映
97分/英語/Color/2012年 アメリカ/配給:パラマウント・ジャパン合同会社
監督/製作/脚本:アンドリュー・アダムソン
製作総指揮:ジェームズ・キャメロン  製作総指揮:ジャック・メテ  製作総指揮:ケイリー・グラナット  製作総指揮:エド・ジョーンズ  3D製作総指揮:ヴィンセント・ペース  製作:マーティン・ボルデュク  製作:アーロン・ワーナー  編集:シム・エヴァン=ジョーンズ  編集:ダーク・ウェスターヴェルト
出演:エリカ・リンツ、 イゴール・ザリポフ
 

世界の体験者、1億人。日本の体験者、1200万人。6つの大陸の300都市で、団員1200人が見る者を熱狂させ続ける、世界最高峰のエンタテインメント集団――太陽のサーカス――"シルク・ドゥ・ソレイユ"。今、『タイタニック』『アバター』の"ジェームズ・キャメロン"による、新たなシルク・ドゥ・ソレイユが誕生する。見たことのない撮影アングル、最先端技術による究極の臨場感、それは新しい3Dの可能性――。それらがスクリーンに映し出される上映開始1分、あなたはもうシルク・ドゥ・ソレイユの中にいる。魅惑的な物語で綴る、未体験のワンダーランドへようこそ! 

10/20(土) 16:30 10/20(土) 20:30
© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
『人生の特等席』*公式クロージング作品
111分/英語/Color/2012年/アメリカ/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督/製作:ロバート・ロレンツ
脚本:ランディ・ブラウン  製作:クリント・イーストウッド  製作:ミシェル・ワイズラー  製作総指揮:ティム・ムーア  撮影監督:トム・スターン
出演:クリント・イーストウッド、 エイミー・アダムス、 ジャスティン・ティンバーレイク、 ジョン・グッドマン、 ロバート・パトリック、 マシュー・リラード、 スコット・イーストウッド、 ジョー・マッシンギル
 

家庭を顧みず、メジャーリーグ・スカウトマンとして生きてきた父。視力が衰え、目がかすみ始めた彼の最後のスカウトの旅に手を貸したのは、父との間にわだかまりを感じ続けてきたひとり娘のミッキー。妻を亡くし、男手ひとつで育てようとして育てられなかった父娘の旅の最後にそれぞれが見つけた人生の特等席とは。稀代の名優の見納めと思われた『グラン・トリノ』以来、クリント・イーストウッド4年ぶりの主演作である本作を監督するのは、20年近く彼のもとで共に映画を作り続け、生涯でただひとりの弟子と認められた、イーストウッドDNAの継承者ロバート・ロレンツ。見る人を心の底から幸せにする、父と娘のハートウォーミング・ストーリー。 

10/28(日) 14:00 10/28(日) 14:00 10/28(日) 20:00
© 2012 FUJI TELEVISION NETWORK, INC., JAPAN IN A DAY FILMS LTD.
『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]』*特別オープニング作品
92分/日本語、英語/Color/2012年/日本=イギリス/配給:ギャガ株式会社
製作総指揮:リドリー・スコット  エグゼクティブ・プロデューサー:亀山千広  企画:早川敬之  プロデューサー:リザ・マーシャル  編集:クリスティーナ・ヘザーリントン  音楽:ニティン・サウニー  監督:フィリップ・マーティン  監督:成田 岳  プロデューサー補:ジャック・アルバスノット  制作進行:瀬川ネリ  制作進行:河端由梨子  ライン・プロデューサー:サラ・パルフィット 


2012年3月11日。日本が、そして世界が自然の脅威に晒された"あの日"から1年。人々はどんな24時間を過ごしたのだろうか。それを記録に残すことが、あの日を忘れないということ、あの日を心に刻むということ。そんな想いのもと、リドリー・スコット率いるスコット・フリーとフジテレビの共同プロジェクト『JAPAN IN A DAY』が動き出した。その日に撮影され集められた8000本もの動画が、感動的なドラマを紡ぎだす。ありふれた日常が、なぜこんなにも愛おしいのか――、ありふれた日常に、なぜこんなにも涙するのか――。これは、その日を生きた人々の姿。そして、いまを生きる、私たちの物語。 

10/20(土) 11:15
©2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
『アルゴ』
120分/英語/Color/2011年/アメリカ/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督/製作:ベン・アフレック
脚本:クリス・テリオ  製作:ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロヴ  製作総指揮:クリス・ブリガム、グレアム・キング、ティム・ヘディントン、シェイ・カーター、ニーナ・ウォラースキー
出演:ベン・アフレック、 アラン・アーキン、 ジョン・グッドマン、 ブライアン・クランストン 


1979年11月。イランの過激派が米国大使館を襲撃、大使館員を人質にとる。彼らの要求は、米国に逃げた前国王の引き渡しだった。混乱の中、裏口から6人が脱出、カナダ大使の家に身を隠すが、見つかれば公開処刑は間違いない。絶望的な状況を打破するため、CIAの人質奪還のプロ、トニー・メンデスが呼ばれた。トニーの案は、ウソの映画を企画し、6人をロケハンに来た撮影スタッフに仕立て上げ、出国させるという作戦。アカデミー賞に輝いた特殊メイクの第一人者も協力、プロデューサーと脚本が用意され、SFファンタジー「アルゴ」の盛大な記者発表が行われた。タイムリミット72時間のハリウッド作戦が始まった! 

10/22(月) 20:10
©2012 GMT PRODUCTIONS - LES FILMS DU LENDEMAIN - MORENA FILMS - FRANCE 3 CINEMA - EURO MEDIA FRANCE - INVEST IMAGE
『マリー・アントワネットに別れをつげて』
100分/フランス語/Color/2011年/フランス=スペイン/配給:ギャガ株式会社
監督/脚本:ブノワ・ジャコー
脚本:ジル・トーラン  音楽:ブリュノ・クーレ  撮影監督:ローマ・ウィンディング  編集:リュック・バーナー  原作:シャンタル・トマ  エグゼクティブ・プロデューサー:ジャン=ピエール・ゲラン  エグゼクティブ・プロデューサー:クリスティナ・ラーセン  エグゼクティブ・プロデューサー:ペドロ・ウリオル
出演:レア・セドゥ、 ダイアン・クルーガー、 ヴィルジニー・ルドワイヤン、 グザヴィエ・ボーヴォワ、 ノエミ・ルボフスキー


朗読係の少女が王妃から下された、世にも残酷な命令―─「私の最愛のひとの、身代りになりなさい」 1789年7月14日、バスティーユ陥落を合図に、フランス革命が勃発した。いつものように優雅な朝を迎えたはずのヴェルサイユは、やがて1枚の紙に震え上がる。王妃を筆頭に、彼女の寵愛を受けるポリニャック夫人の名前も載った286名のギロチンリストが配られたのだ。王妃に心酔する朗読係のシドニーは、この窮地を全力で支えようと決意する。ところが、シドニーが王妃から与えられたのは、ポリニャック夫人の身代わりになれという非情な命令だった。踏みにじられた愛、身を引き裂く嫉妬、生命の危険──果たして、シドニーの運命は──? 

10/22(月) 17:05
©2013『横道世之介』製作委員会
『横道世之介』
160分/日本語(原題のみオリジナル言語)/2012年/日本/配給:株式会社ショウゲート
監督:沖田修一
脚本:沖田修一、前田司郎  原作:吉田修一ン
出演:高良健吾、 吉高由里子、 池松壮亮、 伊藤 歩、 綾野 剛、 朝倉あき、 黒川芽以、 柄本 佑、 佐津川愛美、 井浦 新、 國村 隼、 きたろう、 余 貴美子


高良健吾×吉高由里子 吉田修一原作、青春小説の金字塔「横道世之介」が豪華キャストにて待望の映画化! 涙溢れ、心温まる感動の話題作。監督は沖田修一。 

横道世之介は、長崎の港町生まれ。大学進学のために上京したばかりの18歳。嫌みのない図々しさが人を呼び、人の頼みは断れないお人好し。描かれるのはそんな世之介とガールフレンドの与謝野祥子をはじめ、彼に関わる人々の青春時代と彼らのその後。そして、世之介に起こったある出来事から呼び覚まされた、その愛しい日々と優しい記憶の数々...。究極の青春感動作が念願の実写化! 原作は、2010年本屋大賞3位、第23回柴田錬三郎賞を受賞した吉田修一の青春感動長編「横道世之介」。一生懸命生きる人々を優しく見つめ、独特のユーモアを生み出す絶妙な演出に定評のある沖田修一監督が、劇団「五反田団」主宰、劇作家・小説家の前田司郎と共に脚本を手掛ける。 

10/27(土) 16:35
【日本映画・ある視点】

『愛のゆくえ(仮)』
86分/日本語/Black & White/2012年/日本/配給:team JUDAS 2012
監督/脚本:木村文洋
プロデューサー/撮影:高橋和博  脚本:前川麻子  音楽:太陽肛門工房  録音:近藤崇生  録音助手:野崎芳史  録音助手:西垣太郎  編集:上田 茂  助監督:遠藤 晶
出演:前川麻子、 寺十吾 


1995年に起きたオウム真理教による「地下鉄サリン事件」は、世界を震撼させた。その後も国内外では様々な事件・事故が続き、新たな世紀は混迷を極めた10年を終えた。そして2011年。東日本大震災と福島第一原子力発電所事故が起こった年の最後の日、全国指名手配容疑者で元オウム真理教の幹部・平田信は出頭した。共に逃亡を続けた女性との生活は17年に渡った。彼を匿うために積み上げられた嘘。その嘘の集積でできあがった部屋=世界には逃亡犯である彼の現実を超えた2人の生活があったのではないだろうか。自分とは全く違う人間だと思っていた2人の日常をモチーフに、私たちの17年間をも思い起こさせる限りある時間の愛の物語。 

10/22(月) 20:05 10/25(木) 11:30
©W-TV OFFICE
『GFP BUNNY─タリウム少女のプログラム─』
82分/日本語/Color/2012年/日本/配給:アップリンク
監督/脚本/編集:土屋 豊
撮影監督:飯塚 諒  録音:田原 勲  制作:太田信吾  制作:岩淵弘樹  衣装:KUMI  メイク:花井麻衣  整音:新垣一平  CG:森 宥綺  助監督:大橋麻実  チーフ助監督:江田剛士
出演:倉持由香、 渡辺真起子、 古舘寛治、 Takahashi 


2005年にタリウムによる母親毒殺未遂事件を起こして世間を騒がせた「タリウム少女」。彼女をモチーフとした16歳の少女が主人公のメタフィクション。鋭くクールな視点で現実を問う、超問題作! 

現代社会のあり様を常に斬新な視点で捉え続ける土屋豊監督が7年ぶりに放つ、ヤバくてクールなメタフィクション。「システム/人間/プログラム/生命」という誰も繋げなかった問題を2012年のタリウム少女が純粋な観察者として組み換え、飛び越えて行くスリリングな展開に脳内が沸騰すること間違いなし! 主演は、話題のグラビアアイドル倉持由香。脇を実力派の渡辺真起子、古舘寛治が固め、本物の身体改造アーティストや生物学者、美容整形外科医も登場。スマホ、YouTube、Google Earth、そして監視カメラに取り囲まれた世界をリミックスした果てに見えるものとは!? ちなみに「GFP BUNNY」とは遺伝子を組み換えられた緑色に光るウサギをいう。 

10/22(月) 13:15 10/26(金) 20:15
『少女と夏の終わり』
91分/日本語/2012年/日本
監督/脚本/編集:石山友美
撮影監督/脚本/編集:佛願広樹  録音/企画協力:桑尾賢哉  照明:草彅秀興  助監督:舛谷滋威
出演:菅原瑞貴、 上村 愛、 直原 薫、 倉地純平、 亀島聡介、 潟山セイキ、 佐藤敏夫、 森谷勇太、 中野のり子、 加治木均 


小さな山村に暮らす女子中学生の心と身体の成長を、山の異変、村の選挙、噂話等、様々な視点からユーモアを交え描く。幅広い年齢層の個性的なキャストがみどころ。 

中学生の瑞樹は、物心つく前に姉が強姦され殺されていた。姉が殺された年齢に達し、大人の身体へ成長することを不安がる瑞樹に対して、親友の薫は気丈に振る舞うが、夏休み以降、男子の視線が自分ではなく瑞樹に向かっている事に気づく。そして、薫は瑞樹に恋心を寄せる浩にある嘘をつく。一方、村で製材所を営む薫の父(圭一郎)は、地域に温泉ランドを建設しようとしている選挙団体と対立し、孤立している。そんな圭一郎のもとに東京から大学教授(日高)が調査に訪れ、圭一郎の山にも異変が起きていると言う。若い娘を生贄に出さないと山が枯渇するという村の伝説と関係があるのだろうか? 選挙当日、瑞樹は姉が死んだ山の祠へお供えに行くが...。 

10/22(月) 16:45 10/26(金) 10:45
©Particle Pictures Co.,Ltd
『はなればなれに』
100分/日本語/Color/2012年/日本/配給:株式会社Particle Pictures
監督/脚本:下手大輔
エグゼクティブ・プロデューサー:須藤多恵子  プロデューサー:大日方教史  撮影:灰原隆裕  録音:與語哲士  キャスティング・ディレクター:小林良二  編集:長江悠介
出演:城戸愛莉、 斉藤 悠、 中泉英雄、 松本若菜、 NorA、 我妻三輪子、 梶原ひかり、 境 浩一朗 


パン職人を目指していたが、勤め先のパン屋を解雇されたクロ。結婚を意識していた恋人のナナと、喧嘩別れをしたカメラマンの英斗。主演女優のレイが降板し、舞台の上演が危ぶまれる演出家の豪。それぞれ別の人生の目的を持った接点のない3人が、ひょんなことから出会い、東京を飛び出す。行き場をなくした3人は、海辺の閉鎖された旅館で共同生活を始める。台詞は最小限に、BGMは生演奏とラジオのみ、可能な限りワンシーンワンカットで撮影するというコンセプトを通して3人の心情の距離感をシンプルに、そしてダイレクトに描いた大人の青春群像劇。 

10/21(日) 14:05 10/23(火) 19:40
©2012 コムテッグ/映画美学校
『あれから』※二本立て上映:『何かが壁を越えてくる』
63分/日本語/Color/2012年/日本
原案/監督/脚本:篠崎 誠
脚本:酒井善三  プロデューサー:松田広子  監督補:久保朝洋  撮影監督:山田達也  照明:玉川直人  録音:臼井 勝  音楽:柳下美恵
出演:竹厚 綾、 磯部泰宏、 太田美恵、 木村知貴、 川瀬陽太、 杉浦千鶴子、 伊沢磨紀 


2011年3月11日。東日本を襲った大震災。その夜、東京郊外の靴屋に勤める祥子は被災地に暮らす恋人、正志と連絡がつかずにいた。余震が続くなか、ようやく通じた電話で、正志が心のバランスを崩して入院したことを家族から知らされる。すぐに駆けつけたいとの申し出も、「これを機に別れた方があなたのためでもある」と断られてしまう。容赦なく戻ってくる日常生活のなかで、いっそう彼への想いに"揺れる"祥子。そんな時、いるはずのない正志が目の前に現れる...。誰もが体験する大切な人との時間が映画ならではの様々な手法で折り込まれ、何層もの「あれから」が浮かび上がる。監督、篠崎誠が教鞭をとる映画美学校とのコラボ作品。 


©ドゥールー
『何かが壁を越えてくる』※二本立て上映:『あれから』
35分/日本語/Color/2012年/日本/配給:ドゥールー
監督/脚本/プロデューサー:榎本憲男
エグゼクティブ・プロデューサー:戸苅礼美  プロデューサー:内藤 諭  撮影監督:古屋幸一  録音監督:臼井 勝  編集:石川真吾  編集:山崎 梓  音楽:真田晴久  音楽:川原伸一  テーマ曲:安田芙充央  記録:阿部沙蘭  応援:塩澤仁規
出演:今村沙緒里、 佐々木ちあき、 上村龍之介 


劇場支配人、プロデューサー、脚本家などの豊富な映画業界キャリアを経て2011年に長編『見えないほどの遠くの空を』で監督デビューを果たした榎本憲男の新作短編。ホラームービーなのかそれとも、時代のリアルな空気を切り取った青春ロードムービーかと観客を惑わせながら、主人公たち3人を乗せた車は夜を徹して走っていく。そして夜が明けたとき...。配役には蜷川スタジオ出身の今村沙緒里をはじめとする若手新進俳優陣を起用し、定評のある脚本を生かした瑞々しく味わいのある作品に仕上がっている。

10/21(日) 18:20 10/24(水) 13:50
【natural TIFF】

©Anna Godano / Gagarin / BBProductions / Marco Bonfanti
『最後の羊飼い』
76分/イタリア語/Color/2012年/イタリア
監督/脚本:マルコ・ボンファンティ
撮影監督:ミケーレ・ダッタナシオ  音楽:ダニロ・カポセノ  編集:ヴァレンティーナ・アンドレオーリ  録音:クラウディオ・バニ  音響:ステファノ・コスタンティーニ  プロデューサー:パオロ・ペリッツァ  プロデューサー:フランコ・ボッカ・ジェルシ  プロデューサー:アンナ・ゴダーノ
出演:レナート・ズッケッリ、 ピエーロ・ロンバルディ、 ルチーア・ズッケッリ、 パトリツィア・フリゾリ、 ヘディ・クリッサン、 バルバラ・ソッレンティーニ 


子供のころからの夢を叶えた人間が、世界にどれだけいるだろう。レナートのように。彼は傍を片時も離れない忠実な犬を相棒に持ち、何百頭もの羊と移牧しながら生活しているミラノで唯一の羊飼いなのだ。子供のころからの夢を叶えたレナートは、この上なく輝いている。その笑顔に、その瞳に、誰もが惹きこまれるチャーミングな羊飼い。レナートには、新しい夢がある。羊飼いを見たことがないという都会の子供たちに、羊や自分の姿を見せてあげたいと思っていたのだ。その興奮と感動の日は近づいてきた。そして、全世界は壮大な奇蹟を目撃する。近代化された今の生活を手に入れるために、人間は自然や多くのものを引き替えにしてきた。我々が失いかけている自然との絆を再び結んでくれるのは、夢を持ち続け、すべてに愛情を持って生きる、レナートのような存在なのかもしれない。ひたすら走り続けてきた現代人に贈る、魔法が詰まったおとぎ話のような珠玉のドキュメンタリー。 

10/24(水) 20:35 10/26(金) 21:40
『どうぶつの権利』※二本立て上映:『聖者からの食事』
30分/オランダ語/Color/2012年/オランダ
監督/プロデューサー/撮影監督/編集:ヤン・ヴァン・アイケン
録音:ハウバート・ボーン  編集:メッチェ・ポスマ  編集:リンク・レーンダーツェ


子豚の尻尾は焼き切られ、狭いケージの中で身体が大きくなるまで生かされる。ヒヨコは雄だけが機械的に処分されていく。ヒヨコの目線から撮られた映像は、我々も同じ運命を辿るような錯覚を与える。一方で、教会では我が子と変わらぬ愛情を注がれた犬が洗礼を受けている。"人間"となった動物の姿が目に映る。現代の人間と動物は、より複雑で奇妙な関係になった。単なる食糧や労働力だった動物の時代は終わったのだ。人間が生きるために必要な命であり、家族同様の愛情と希望をもたらす命である動物と、我々人間の関係を問う衝撃の短編。 


©Polymorfilms
『聖者からの食事』※二本立て上映:『どうぶつの権利』
65分/セリフなし/Color/2011年/ベルギー
監督/脚本/撮影監督:ヴァレリー・ベルトー  監督/脚本/撮影監督:フィリップ・ウィチュス
編集:シモン・アラジ  音響:マガリ・スヒュールマンス  音響:フィルマリー・ムゲルザ  サウンド・ミックス:ロイク・ヴィヨー  音楽:ファブリス・コレ  アシスタント:イヴァン・エイゲンラーム


インドのシク教総本山にあたる寺院、ハリマンディル・サーヒブ<黄金寺院>では、毎日約10万食が無料で巡礼者や訪問者のために提供されている。想像すらつかないこの大量の食事は、毎日どのように用意されているのだろうか。物が溢れかえり飽食となった時代に生きる我々が目撃する圧巻の映像、それは無駄のない食事の支度。ここは人種も階級も関係なく人々が公平に空腹を満たすことができる聖なる場所だ。強張った心を解放する極上の世界が目の前に広がる。神々しい手さばきと、無償で働く人々の厳かな存在を静かに映し出す魂の作品。 

10/21(日) 20:50 10/25(木) 19:35
【TIFF in 日本橋】

©1956角川映画
『日本橋』
111分/日本語/Color/1956年/日本
監督:市川 崑
出演:淡島千景、 山本富士子、 若尾文子 


日本橋元大工町の清葉とお孝という美しいふたりの芸者が、意地と純情で競い合っていた。ふたりに溺れ、捨てられた男は数知れず。ある日、医学生の葛木は姉と生き写しの清葉を知り、死ぬほどの慕わしさを打ち明けるが...。 

10/23(火) 13:30
©1955角川映画
『怪盗と判官』
86分/日本語/Black & White/1955年/日本
監督:加戸 敏
出演:市川雷蔵、 勝 新太郎、 清水谷 薫 


名奉行遠山金四郎と侠盗鼠小僧次郎吉の弥次喜多道中が織りなす、男同志の友情を描いた明朗時代劇。泥棒の鼠小僧は悪事が過ぎ、江戸を追われ旅に出ることに。遠山金四郎も家督を弟に譲るため江戸を出るが...。 

10/23(火) 16:30
©2012 MIS FILM Partners All Rights Reserved
『二つの祖国で・日系陸軍情報部』
100分/英語/Color, Black & White/2012年/日本=アメリカ/配給:フイルムヴォイス株式会社
監督/脚本:すずきじゅんいち
音楽:喜多郎  撮影:小渕将史  編集:水原 徹  プロデューサー:寺坂重人  製作総指揮:鈴木隆一  製作総指揮:渋谷尚武
出演:ハリー・アクネ、 グラント・イチカワ、 トーマス・サカモト、 タケジロウ・ヒガ、 ノーマン・ミネタ、 ジョージ・アリヨシ、 ダニエル・イノウエ、 ジェイク・シマブクロ 


極秘にされたMIS=米国陸軍情報部の存在が明かされる問題作。日系人2世で主に構成され、父母の国・日本と戦う運命となった元兵士たちの証言集。知られざる日系史のドキュメンタリーが完結!
日系陸軍情報部は、日系人2世で構成された米国の秘密情報機関=MIS(ミリタリーインテリジェンスサービス)で、国家の最高機密として極秘にされた歴史を持つ。本作は、元MIS兵士たちが活動した戦前から戦後を通して、今まで隠されていた歴史を解き明かす重要な証言集である。米国国籍を持ちながら、人種差別を乗り越えて、父母の国・日本と戦う運命を受け入れた日系2世。彼らが長い沈黙を破り、ふたつの祖国への想いを語り始める...。すずきじゅんいち監督、渾身の日系史ドキュメンタリー3部作がいよいよ完結! 

10/24(水) 15:30
©2011「エンディングノート」製作委員会
『エンディングノート』
90分/日本語/Color/2011年/日本/配給:ビターズ・エンド
監督:砂田麻美
出演:砂田知昭 


40年以上勤めた会社を67歳で退職した砂田知昭は、その矢先にガンが発覚する。すでに打つ手がないと診断された彼は自らの集大成としてエンディングノートの作成を決意。父親の最期の日々を娘の砂田麻美監督が追う。 協力:日本映画監督協会 

10/25(木) 19:00


TIFF 第25回東京国際映画祭
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なお、ご投稿頂いたものを掲載するか否かの判断については、
OUTSIDE IN TOKYO 編集部の判断に一任頂きますので、ご了承ください。





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