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| (上原輝樹) |
| 2014.4.25 update |
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作品ピックアップ |
| 『ある朝の思い出』 ホセ・ルイス・ゲリン / 2011 / デジタル / カラー / 45分(スペイン) 2008年1月21日の朝、ゲリンの家の近所に住んでいるバイオリニストが、窓から裸で飛び降り自殺をした。彼について知っていたことは、最近ゲーテの「若きウェルテルの悩み」の新しい翻訳に取り掛かっていたということだけだった。 |
| 『アナへの2通の手紙』 ホセ・ルイス・ゲリン / 2010 / 35ミリ(デジタル上映)/ 白黒 / 28分 / サイレント(スペイン) 恋人が戦いに赴いてしまったので悲しみにうち沈んでいる、ひとりの若いギリシャ人女性についての伝説。ろうそくの光で恋人の影を壁に映し出し、愛する人の傍らに眠るというイリュージョンを生み出す。 |
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| 『神様はつらい』 アレクセイ・ゲルマン / 原作:ストルガツキー兄弟『神様はつらい』/ デジタル / 177分 / 2013(ロシア) 中世"暗黒時代"で進化を止めてしまった惑星アルカナルに、地球から科学者たちが観察のために派遣されている。未来から知識を携えてやってきた彼らは現地で神の如き存在であるが、目の前で大量殺戮が繰り広げられても彼らは介入することを許されず、できることはそれを傍観することのみである......。製作に15年費やし、2013年に完成間近で亡くなったロシア映画の巨匠アレクセイ・ゲルマンの遺作。汚泥、糞尿、血漿、嘔吐物、唾液、肉片を画面いっぱいに炸裂させたゲルマン最後の傑作は、これ以上のものは今後の映画史に現れないだろうと観るものに確信させる視覚的圧力・物量を備えている。「反商業主義の頂点に君臨する映画」(アレクセイ・ゲルマン・Jr)。 |
| 『闇をはらう呪文』 ベン・リヴァース+ベン・ラッセル / デジタル / 98分 / 2013(エストニア+フランス) エストニアの小島のコミューンで共同生活をする男。フィンランド北部の原生林を一人で放浪し、オスロのブラック・メタルのコンサートで轟音のギターをかき鳴らし、絶叫する。ベン・リヴァースとベン・ラッセルは、初めての共同監督作品で、極北の光と寂寞とした風景の研ぎすまされた美しさ、そして圧倒的な音響が輪郭を描く、闇に満ちるエネルギーを通して、映画をラジカルな変容の場へと称揚する。 |
| 『ジャック・スミスとアトランティスの崩壊』 マリー・ジョーダン / 出演:ジョナス・メカス、マイク・ケリー、ケン・ジェイコブス、トニー・コンラッド、ジョン・ウォーターズ、ジョン・ゾーン、その他 / デジタル / 96分 / 2006(アメリカ) 知られざる天才アーティスト、ジャック・スミスの生涯を、貴重な資料映像とインタビューで綴ったドキュメンタリー。妥協を許さないアヴァンギャルディズムとパラノイア、一見異常にも見えるその特異な才能についての数々の証言によって、アートに全身全霊を込めるジャック・スミスの姿が鮮やかに浮かび上がり、観るものの胸に突き刺さる。「ジャック・スミスこそ本物のウォーホルだ」(ジョン・ゾーン)。 |
| 『燃え上がる生物』 ジャック・スミス / 1963 / 16ミリ / カラー / 46分(アメリカ) ジャック・スミスは、古典映画の傑作に引けを取らないグラフィックとリズムの威力で、ニュー・アメリカン・シネマのアナーキーな解放を華々しく飾った。映画をアートのレベルまで引き上げた最初の人物であり、その映画は徹底的に{こうき}礼儀正しさを欠き、それまでの映画作家がいかに抑制されていたかに気づかされてしまうような性描写だった。 「彼はそれまでの誰よりも明確に、あらゆるものを包含する権利が詩人にはあるのだということ見せつけた。魂だけでなく肉体におけるものも、夢や象徴についてだけでなく目の前の現実についても語れるのだと。映画のようにそれを成し遂げた芸術は他になく、スミスがその領域を広げたのだ」(Film Culture)。「最終討議において、選考委員たちは判断を下した。つまり、委員の大多数はジャック・スミスの『燃え上がる生物』を美学的・実験的な見地から高く評価していたが、ベルギーの法のもと、この作品を上映するのは不可能だという結論に満場一致で至ったと言明することにしたのだ」(1964年、ベルギーのKnokke-Le-Zouteで開催された「第3回国際実験映画コンペティション」プログラム・ノートより)。 |
| 『ノー・プレジデント』 ジャック・スミス / 1967-70 / 16ミリ / b&w / 50分(アメリカ) 『燃え上がる生物』の続編ともいえるジャック・スミスの長編第2作目。1930年代のホラー映画から飛び出してきたモンスター、そして人魚や好色漢たちが、人間の想像の奥底に眠る極彩色の楽園で響宴を繰り広げる。ハリウッドB級映画の女王マリア・モンテスへのスミスのあこがれを具現化したとも言える作品。 |
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