
(上原輝樹) |
2012.2.2 update |
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上映プログラム |
![]() ![]() | 『四月』 1962-2000年<復元版>/グルジア/モノクロ/48分 2000年カンヌ国際映画祭 特別招待作品 この愛に言葉はいらない 物質的な豊かさを求めるうちにケンカを繰り返すようになった若い男女が愛の大切さに気づくまでを、セリフを使わずに音(楽)と映像だけでコミカルに描いたデビュー作。制作当時、不当な上映禁止処分に遭い"幻の傑作"と言われていた。主人公たちがキスをすると電球が灯ったり、翻訳不可能のデタラメ語が飛び出したりといったイオセリアーニの遊び心が満載。 |
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![]() | 『歌うつぐみがおりました』 1970年/グルジア/モノクロ/82分 1974年カンヌ国際映画祭 監督週間出品作品 好きにならずにいられない、憎みきれないお調子者 若きティンパニー奏者のギアは、気が多くてルーズだが悪気がないので憎めないヤツだ。今日もまた約束事と時間に追われて生きる彼に、思いもよらない結末が......。愛すべき主人公ギアの姿は『勝手にしやがれ』のジャン=ポール・ベルモンド、トリュフォー作品のジャン=ピエール・レオーを彷彿とさせる魅力がたっぷり。 "グルジア風ヌーヴェルヴァーグ"と名づけたいほどにみずみずしく描いた初期の傑作。 |
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![]() | 『蝶採り』 1992年/仏=独=伊/カラー/118分 1992年ヴェネチア国際映画祭PASINETTI(新聞記者協会)賞、1993年モスクワ国際映画祭アンドレイ・タルコフスキー賞 お金じゃ買えない本当の豊かさ フランスの古い城館で余生を過ごす二人の老婦人。森でピストルを撃ちまくったり、オーケストラに参加したりと充実した日々を送る彼女たちの元に、バブル景気に沸く日本から、この城を買いたいとビジネスマンがやってきた。老婦人は断固拒否するが、彼女たちの一人が急死したことから事態は思わぬ方向へ......。古きよき時代へのノスタルジーをにじませながら、お金の力とはかなさをシニカルに描いた一本。 |
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![]() | 『群盗、第七章』 1996年/仏=スイス=伊=露=グルジア/カラー/122分 1996年ヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞 繰り返される歴史の中で、あなたと私は何度も出会う 中世から現代へ、グルジアからパリへと時空を超えて繰り広げられる荒唐無稽なグルジア史劇。戦争や暴力を繰り返す愚かな権力者たちをあざ笑い、権力に屈することなくひたすら日々を生きようとする人々を讃えるイオセリアーニ流の人間賛歌が、縦横無尽に綴られる。同じ役が違う時代のキャラクターを演じ分けているのも楽しい。郷愁の切なさに涙するラストシーンに圧巻。イオセリアーニの真髄、ここにあり! |
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![]() | 『素敵な歌と舟はゆく』*特別上映 999年/仏=スイス=伊/カラー/117分 1999年カンヌ国際映画祭 特別招待作品、ルイ・デリュック賞 仲間とお酒と歌があれば、もうなんにもいらない! パリ郊外の屋敷に住む、鉄道模型とワインが大好きな父、パーティー好きな実業家の母、街で物乞いやバイトに明け暮れる長男。この金持ち一家を中心に、風流な浮浪者、カフェの看板娘や鉄道員、はてはマラブー(大型コウノトリ)やラブラドールまで! さまざまな人と動物がパリを舞台に交錯するエピソードが、なめらかなキャメラワークによってしりとりのように連なってゆく。ほのぼのとした幸せ感が心を満たす群像喜劇の傑作。 |
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![]() | 『月曜日に乾杯!』※日本最終上映 2002年/仏=伊/カラー/127分 ※ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)、国際批評家連盟賞 提供:ビターズエンド+キングレコード+シネフィル・イマジカ ちょっとヴェニスに行ってきます フランスの小さな村に家族と暮らすヴァンサンは毎朝工場に通って単調な仕事をこなしている。家では雑用を言いつけられ、趣味の絵を描くこともままならない。そんな日常にさようなら!ヴァンサンはヴェニスへ。気の合う仲間との出会い、水の都の美しい風景が彼の心を軽くするのだった。自由気ままな旅を描いて大ヒットした本作は、平凡な日常にあるささやかな幸せに気づかせてくれる極上のリラックス・ムービー。 |
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![]() | 『ここに幸あり』 2006年/仏=伊=露/カラー/121分 2007年マルデルプラタ映画祭 審査員特別賞受賞、2006年ローマ映画祭コンペティション部門正式出品作品 すべてを失って気付く人生の幸せ 現代のパリ。突然大臣の職を追われたヴァンサン。仕事、妻、家...すべてを失って... 思いがけずに訪れた、自由気ままな人生の休暇。昔住んでいた場所に帰り、仲間と酒を飲み、音楽を奏で、心優しき女性たちと次々出会う。大切なのは、お金や物、肩書きじゃない、ほんとうの豊かさに改めて気づく。ヴァンサンの母親役に扮したミシェル・ピコリのあまりにも自然な変貌ぶりは必見! |
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![]() © Pierre Grise Production |
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