トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2012

この冬も、渋谷に"北欧映画の週間"がやってくる!
昨年、『アンチクライスト』や『100,000年後の安全』といった話題作をいち早く上映した北欧映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル」が、今年は2月11日(土)〜17日(金)の7日間、渋谷ユーロスペース他で開催される。トマス・ヴィンターベアの『セレブレーション』、トリアーの『エレメント・オブ・クライム』らが上映される「The Origin - 北欧映画作家たちの原点 -」やフリドリクソン監督特集も注目だが、何と言っても1921年のサイレント映画『魔女』(12日の回は柳下美恵さんのピアノ伴奏付き!)はどうしても観ておきたい。
2012.2.6 update
2012年2月11日(土)〜17日(金)
会場:渋谷ユーロスペースアップリンク・ファクトリー
入場料金:(当日1回券)一般1,500円、学生・シニア・ユーロスペース会員1,200円 (当日3回券)3,900円
(前売1回券)1,300円(Pコード 463-314)
(前売3回券)3,600円(Pコード 463-315)
※前売り券は、チケットぴあ、ユーロスペース、SHIBUYA TSUTAYA(JR 渋谷駅前Qフロントビル)にて販売しております。
セブンイレブン、サークルKサンクスの端末やチケットぴあのWEBサイト(http://t.pia.jp)でもご購入いただけます。

公式サイト:http://www.tnlf.jp
Twitter:@tnlfes
上映スケジュール

ユーロスペース
2月11日(土)
11:30
シンプル・
シモン

(83分)


14:00
マンマ・
ゴーゴー

(90分)
ジャパンプレミア 
トークショー
ゲスト:
渡辺佐保氏


16:30
春にして君を想う
(82分)






19:00
バックヤード
(70分)
ジャパンプレミア 
『バックヤード』のオモテとウラ
ゲスト:
小倉悠加氏

21:15
エンジェル・オブ・ザ・ユニバース
(100分)

2月12日(日)
11:30
ネクスト・
ドア/隣人

(75分)
ジャパンプレミア
14:00
オラファー・エリアソン
スペース・イズ・プロセス

(76分) 
ジャパンプレミア 
トークショー
ゲスト:
宮津大輔氏
16:30
魔女
(104分) 
ピアノ伴奏付き上映会:
柳下美恵氏
トークショー
柳下美恵氏&まつかわゆま氏
19:00
友達
(87分)
トークショー
ゲスト:
辻井喬氏
聞き手: 
赤田康和氏
 



21:15
ネクスト・
ドア/隣人

(75分)
ジャパンプレミア
2月13日(月)
11:30
卵の番人
(86分)



14:00
マンマ・
ゴーゴー

(90分)
ジャパンプレミア 





16:30
春にして君を想う
(82分)






19:00
ラップランド・オデッセイ
(94分)






21:15
エレメント・オブ・クライム
(104分)

2月14日(火)
11:30
友達
(87分)



14:00
精霊の島
(99分)








16:30
シンプル・
シモン

(83分)






19:00
ネクスト・
ドア/隣人

(75分)
ジャパンプレミア





21:15
友達
(87分)



2月15日(水)
11:30
エレメント・オブ・クライム
(104分)

14:00
ラップランド・オデッセイ
(94分)






16:30
エンジェル・オブ・ザ・ユニバース
(100分)





19:00
バックヤード
(70分)
ジャパンプレミア 
『バックヤード』のオモテとウラ
ゲスト:
小倉悠加氏

21:15
セレブレーション
(106分)


2月16日(木)
11:30
セレブレーション
(106分)


14:00
魔女
(104分)








16:30
ラップランド・オデッセイ
(94分)





19:00
オラファー・エリアソン
スペース・イズ・プロセス

(76分) 
ジャパンプレミア 
トークショー
ゲスト:
未定
21:15
卵の番人
(86分)



2月17日(金)
11:30
バックヤード
(70分)
ジャパンプレミア

14:00
エンジェル・オブ・ザ・ユニバース
(100分)






16:30
精霊の島
(99分)







19:00
マンマ・
ゴーゴー

(90分)
ジャパンプレミア 





21:15
シンプル・
シモン

(83分)



アップリンク・ファクトリー
2月14日(火)
19:00
(イベント)
アイスランド音楽シーンの現在 Vol.2 【予約受付終了
※こちらのイベントはWEBでの予約制となります。(¥1,800 : 1ドリンク付) / 予定数に達した為、予約受付を終了しました。
※当日券は、キャンセル待ちを含め若干数発行しますが、非常に少数になりますので予めご了承ください。
※入場整理券は、当日17:30より配布いたします。当日券をご希望の方は劇場受付にお越しください。
上映プログラム

フリドリック・トール・フリドリクソン
監督特集
人口30万人ほどの北の島国、アイスランドから生み出される映画やポップ・ミュージックが世界中で親しまれるようになったのは、フリドリクソンという稀有なプロデューサーの功績と言っても過言ではない。それほど大きな存在でありながら「巨匠」という仰々しい呼称は似つかわしくない、優しく詩情あふれる映像に、アイスランドの土壌に宿る神秘、自分の生まれ育った時代への批評眼と郷愁、そして映画への限りない愛情を常に注ぎ続けるフリドリクソンの未公開最新作を含む4 本を特集。
『マンマ・ゴーゴー』の上映回では本映画祭のために収録した貴重な最新インタビュー映像も上映。
『マンマ・ゴーゴー』(ジャパンプレミア)
原題:Mamma Gógó/英題:Mamma Gogo
2010年/アイスランド他/アイスランド語/90分
監督:フリドリック・トール・フリドリクソン

『春にして君を想う』完成直後、監督自らが体験した経済的破綻 と母親のアルツハイマー発症を描いた物語。彼を映画にいざなってくれた母の人生の最後に訪れた混乱と哀しみに、自身も振り回される。誰の人生にも否応なく降りかかる現実に、限りない優しさとユーモアで映画は応える。
『春にして君を想う』
原題:Börn náttúrunnar/英題:Children of Nature
1991年/アイスランド他/アイスランド語/82分
監督:フリドリック・トール・フリドリクソン

都会の老人ホームで再会したソウルゲイルとステラ。無人となった故郷の島へ向かうため、ある夜ふたりはホームを脱走し、この世の果てを思わせる美しく幻想的な風景の中を、魂の還る場所へとひたすら進んで行く。公開時人口26 万人のアイスランドで、実に20万人を動員した作品。
『精霊の島』
原題:Djöflaeyjan/英題:Devil's Island
1996年/アイスランド他/アイスランド語・英語/99分
監督:フリドリック・トール・フリドリクソン

1950年代、第二次大戦の面影が色濃いレイキャビクに米英軍が残したバラック。そこには多くの人びとが住み着いていた。アメリカ文化が一気に流れ込んできた時代、高揚感と混乱に翻弄されるある一家の物語。映画はそんな時代も、やがて過ぎ去っていくことを鮮やかに予言する。
『エンジェル・オブ・ザ・ユニバース』
原題:Englar alheimsins/英題:Angels of the Universe
2000年/アイスランド他/アイスランド語/100分
監督:フリドリック・トール・フリドリクソン

画家志望の青年ポールは失恋の痛手から精神が不安定に。 入院先の精神病院で、あまりにも個性的な新しい仲間たちに出会う。シガー・ロスをはじめ、時代と国境を超えた名曲の数々に彩られたフリドリクソン劇場未公開作。アイスランドの映画と音楽を愛するファン待望の上映決定!
Dig Up - TNLF発掘! 北欧直輸入! -
日本国内ではなかなか上映の難しかった2作品。本国から"幻のフィルム"を取り寄せ、2 日間限りの奇跡の上映が実現します!
『友達』
原題:Friends
原作:安部公房
1988年/スウェーデン・日本/英語/87分
監督:シェル-オーケ・アンデション

ある日突然、独身生活を楽しむ若い男の部屋へ見知らぬ家族が 訪れる。謎の共同体に自由を奪われる男の抵抗と恐怖。原作者 安部公房に指名された監督が5年をかけ、原作の不条理感を見事にアレンジした労作。24年を経て実現する奇跡の発掘上映、 安部ファンならずともお見逃しなく!
『ネクスト・ドア/隣人』(ジャパンプレミア)
原題:Naboer/英題:Next Door
2005年/ノルウェー他/ノルウェー語/75分
監督:ポール・シュレットアウネ

恋人と別れ傷心に沈む男の日常が、ある日出逢った蠱惑的な隣人姉妹によって狂わされてゆく...。長編デビュー作『ジャンク・メール』で世界中の喝采を浴び、ノオミ・ラパス主演の最新作 『Baby Call』(2011)も各国で注目される、シュレットアウネの衝撃のサイコ・スリラー。
The Origin - 北欧映画作家たちの原点 -
近年、続々と新作を発表し、北欧映画を牽引する気鋭の監督たち。国際的にも評価の高い、彼らの長編デビュー作を小特集します!
『セレブレーション』
原題:Festen/英題:The Celebration
1998年/デンマーク・スウェーデン/ デンマーク語/106分
監督:トマス・ヴィンターベア

'ドグマ95'の記念すべき第一作。還暦を迎えた富豪を祝うため、 親族や友人らが郊外の豪邸に集う。やがて上流階級一家の秘密 が、息子の口から暴露されてゆくが...。ドグマ効果が生み出す 臨場感と緊迫感で、人間の本性が抉り出される様を、まざまざと 見せつけられる衝撃の映画体験。
『卵の番人』
原題:Eggs
1995年/ノルウェー/ノルウェー語/86分
監督:ベント・ハーメル

雪深い森で暮らす年老いた兄弟のファーとモー。デジャヴの様に繰り返す日常が、ファーの息子の突然の出現により崩壊していく。車椅子の息子は鳥の卵のコレクションを抱え、雌鶏のような鳴き声を上げるのだった...。ちょっと変わった老人二人と息子が織りなす、シュールで奇妙な物語。
『エレメント・オブ・クライム』
原題:Forbrydelsens element/英題:The Element of Crime
1984年/デンマーク/英語・アラビア語/104分
監督:ラース・フォン・トリアー

新作を発表するたび物議を醸すトリアー作品の中でも、未だにカルト的支持の高い1 本。犯罪者の心理分析に長けた警部が、その感性ゆえ、犯罪の闇に呑み込まれてゆく...。ジャンルを軽々と凌駕する独創性に裏打ちされた、セピア調の淫靡な映像にも五感を刺激される、異色のノワール。
Northern Focus
- まだまだあります、名作・力作 -
『シンプル・シモン』、『ラップランド・オデッセイ』とコメディ2作品、アート系ドキュメンタリーやちょっと変わった古典作品など、バラエティに富んだラインナップを揃えました。
『シンプル・シモン』
原題:I rymden finns inga känslor/英題:Simple Simon
2010年/スウェーデン/スウェーデン語/83分
監督:アンドレアス・エーマン

僕の名前はシモン。「アスペルガー症候群です」って書いてある バッジをつけ、時間ぴったり毎日仕事に通う。僕より973倍イケてる大好きな兄さんが、彼女にふられた。僕のせいみたい。 なんとかしないと...。緑爽やかなスウェーデンから届いた、心ふるえるスーパーキュートファンタジー。
『ラップランド・オデッセイ』
原題:Napapiirin sankarit/英題:Lapland Odyssey
2010年/フィンランド他/フィンランド語/94分
監督:ドメ・カルコスキ

フィンランド映画のイメージを覆す、コミカルなロードムービー。 大事な金を使い込み恋人に追い出された無職の男が、仲間と共に彼女の信頼を取り戻すための旅に出る...。真冬のラップランド を舞台に、トラブル続きの旅を通じて成長する男たちの姿を描く、2010年最大のヒット作。
『バックヤード』(ジャパンプレミア)
原題:Backyard
2010年/アイスランド/アイスランド語/70分
監督:アルニ・スヴェインソン

近年、ユニークな才能を続々輩出するアイスランド音楽シーン。 レイキャビクの民家の裏庭をステージに、彼ら一流アーティスト達がライブを開催。その準備からFMベルファストやムームらのパフォーマンス、打ち上げまで、完全密着で捉えた音楽ドキュメンタリー。ファン必見の一作。
『オラファー・エリアソン スペース・イズ・プロセス』(ジャパンプレミア)
原題:Olafur Eliasson : Space is Process
2010年/デンマーク・ドイツ・アイスランド・アメリカ・イギリス/英語・デンマーク語/76分
監督:イヴォ・カプリノ

現代美術作家、オラファー・エリアソン。 「ザ・ニューヨークシティ・ウォーターフォール」(2008年)を中心に、MoMAでの個展の様子など、彼の思考と制作過程を長期取材したドキュメンタリー。ダイナミックな自然の光や色の現象を、緻密かつ美しく表現する姿を克明に描く。
『魔女』
原題:Häxan/英題:Witchcraft Through the Ages
1921年/スウェーデン・デンマーク/スウェーデン語(text)/ 104分
監督:ベンヤミン・クリステンセン

メイクや撮影に数々の特殊技術を駆使、中世魔女伝説の世界を 再現ドラマ化した独創性あふれるサイレント作。当時はその内容が問題視され、多くの国で公開禁止となった。後年作品の驚くべきクオリティーが絶賛、ホラーの聖典とも称される。今回、最新修復版のスクリーン上映が実現。
Olle Eksell in Motion
- オーレ・エクセル短編上映 -
スウェーデンを代表するグラフィックデザイナー、オーレ・エクセルのショートアニメーションのシリーズ「オーレ・エクセル イン・モーション」の中から、1作品を本編の前に上映します。全13作品のうち、どれが上映されるかはお楽しみ。5分ほどの作品ですが、どうぞオーレ・エクセルの世界をお楽しみ下さい。
『オーレ・エクセル イン・モーション』
原題:Olle Eksell in Motion

「Olle Eksell in Motion」はオーレ・エクセルが生前描き続けてきたイラストに、グラフィックデザイナーでアニメーターのマックス・ワイントラウブが、ストーリーを書き下ろしアニメーション化。楽曲はピアニスト・作曲家の木原健太郎が、自身のバンド、ベリーメリーオーケストラと50年代のジャズを彷彿させる音楽を書き下ろしている。


トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2012について、皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
なお、ご投稿頂いたものを掲載するか否かの判断については、
OUTSIDE IN TOKYO 編集部の判断に一任頂きますので、ご了承ください。





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