第4回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル

今年で4回目を迎えるオンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(myFFF)」が、1月17日〜2月17日の1ヶ月間に渡って開催される。いずれも日本未公開のフランス若手監督の作品が選出されており、女優サンドリーヌ・ボネールの監督第2作目や、『あの夏の子どもたち』が記憶に新しい俳優ルイ=ドー・ド・ランクザンの初監督作品、「カイエ・デュ・シネマ週間」で来日が予定されている俳優ヴァンサン・マケーニュの主演作品(『7月14日の娘』、『靄の向こうに』)といった話題作もラインナップされている。会期後には、マルコ・ベロッキオ、ジャン=ピエール・ジュネ、リン・ラムジーら著名な映画監督が審査員をつとめる審査員賞、及び観客賞が発表される。12月21日に行われた短編映画の先行無料配信は、昨年の約2倍の視聴を記録、エディット・スコブ出演の『粘土』、パリの"黄金時代"を現代に息づかせるアニメーション『モンパルナスのキキ』、郊外の若者の閉塞感を描いた『7つ目の空』が、視聴回数トップ3を記録したという。同時期にアンスティチュ・フランセ東京で開催される「第17回カイエ・デュ・シネマ週間」と共に楽しみたい好企画だ。作品の視聴は、myFFFの公式サイトのほか、iTunesでも行うことができる。
(上原輝樹)
2014.1.16 update
2014年1月17日(土)~2月17日(月)
料金:長編映画1作品:1,99€、短編映画1作品:0,99€ ほか、パック料金もあり 

公式サイト:http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/
上映プログラム

コンペティション部門:長編

『ギャロップ』(Au galop)
2012年/93分
監督・主演:ルイ=ドー・ド・ランクザン
出演:マルト・ケレール、ヴァレンティナ・セルヴィ 

2012年カンヌ映画祭批評家週間出品作 

順調な人生を歩んできたアダ。パートナーとの間には子供が生まれ、まもなく籍も入れることになっている。誰が見ても幸せな人生だし、自分でもそう思っていた。ポールに出会うまでは...。ポールは作家で、一緒に暮らす娘が一人いる。ポールの母親はといえば、おせっかいで独り善がりな性格の持ち主。そしてポールとアダとの関係がいよいよ親密になってきたその矢先、ポールの父親が亡くなる。関係は急展開。すべてが今この時を待っていたかのように、時計は廻り始める。 

ミア・ハンセン=ラブ監督の『あの夏の子供たち』で主演を務めたルイ=ドー・ド・ランクザンの初長編監督作品。
『リトル・ライオン〜明日へのゴール〜』(Comme un lion)
2012年/101分
監督:サミュエル・コラルデイ
出演:ミトリ・アタル、マルク・バルベ、ジャン=フランソワ・ステヴナン 

2012年ローマ映画祭、2013年シアトル映画祭出品作 

ミトリはセネガルの小さな村に住む15歳の少年。この年齢の少年たちが皆そうであるように、ミトリもまた、バルサやチェルシーといった一流クラブを夢見ながらサッカーをしていた。そんなある日、ひとりのエージェントが彼に目をつける。チャンスがめぐってきたと信じるミトリ。しかし、ヨーロッパに行き大きなチームに入るには、お金を支払わなければならない。 
お金を出し合い、借金までしてくれた家族の援助を受け、ついにパリへやって来たミトリ。しかしそこで自分が騙されたことを知る。一文無しで放り出されるも、村の家族のことを考えると、恥ずかしくてとても帰ることはできない...。どうにかこうにか切り抜けながらの人生行路が始まる。そして、ひとつの出会いがまたミトリをサッカーへの夢へと引き戻す...。 

監督のサミュエル・コラルデイは2008年に『L'Apprenti』でルイ・デリュック賞新人賞受賞。出演陣にトリュフォー、リヴェットなどの作品への出演で知られる「名脇役」 ジャン=フランソワ・ステヴナン。
『7月14日の娘』(La Fille du 14 Juillet)
2013年/88分
監督:アントナン・プレチャコ
出演:ヴィマラ・ポンス、ヴァンサン・マケーニュ 

2013年カンヌ映画祭監督週間出品作品 

7月14日、ルーブル美術館でトリュケットという娘に出会ってからというもの、エクトルの頭には彼女のことしかない。彼女の気を惹くには、やっぱり海に誘うのが一番。トリュケットの友達シャルロットも一緒となれば、エクトルの友人パトールも大賛成...。
シャルロットの弟ベルティエも仲間に加わって、いざ出発!海をめざしてフランスの田舎道を進む一行。しかし彼らのほかに車はない...。というのも、世の中は経済危機のただ中にいるから。そんな夏、政府はバカンスを1か月短縮することを決定し、国民に早々に仕事を再開するよう要請した。 
何やらしっちゃかめっちゃか、札束も飛び出して、グループは離ればなれに。まるでバカンス7月派とバカンス短縮のせいで休みに出られず嫉妬にかられる8月派とで二分化してしまったフランスそのもの。残されたエクトルたち3人組は、仕事がなんだ!とばかりに、「7月14日の娘」を取り戻し、楽しくダラけた夏休みを満喫することを決め込んでいるが...。 

「カイエ・デュ・シネマ」で、ギヨーム・ブラックらと共に注目すべきフランス映画の若い監督の1人として紹介されたアントナン・プレチャコの長編デビュー作。出演に、今、フランスでひっぱりだこの若手俳優ヴァンサン・マケーニュ。
※アンスティチュ・フランセ日本が開催する「第17回カイエ・デュ・シネマ週間」にて上映予定。
『ウェイ・ホーム 〜息子への想い〜』(J'enrage de son absence)
2012年/98分
監督:サンドリーヌ・ボネール
出演:ウィリアム・ハート、アレクサンドラ・ラミー 

2012年カンヌ映画祭批評家週間出品作 

マドとジャックが別れてから10年が経とうとしていた。今では再婚し、ポールという7歳の息子の母親となったマド。そんな彼女の前に突然またジャックが姿を現す。二人の間には、子供の死という、どうしても忘れ去ることのできないつらい過去があった。マドが新たな人生へと足を踏み出した一方で、ジャックは今も過去を受け入れることができないままでいた。ポールとの出会いは、そんなジャックの心に大きなショックをもたらした。次第にジャックに心を許してゆくポール。親密な二人の様子に動揺したマドは、ポールがジャックと会うことを禁じる。しかしジャックの思いは止まらず...。 

自閉症の妹サビーヌを主題としたドキュメンタリー『彼女の名はサビーヌ』で高い評価(2007年カンヌ映画祭批評家/監督週間部門国際批評家連盟賞受賞)を受けた女優、サンドリーヌ・ボネールの監督第2作。主演にアメリカ映画のみならず、多くのフランス映画への出演でも知られるウィリアム・ハート(『蜘蛛女のキス』、『最高の人生をあなたと』)
『森に生きる少年~カラスの日~』(Le Jour des corneilles)
2010年/96分
監督:ジャン=クリストフ・デッサン
声の出演:ジャン・レノ、ローラン・ドゥーチェ、イザベル・カレ、クロード・シャブロル 

2012年サンセバスチャン国際映画祭、2012年シカゴ映画祭出品作 

主人公は、人間界との交わりを絶って森の奥深くで暮らす父親に育てられた少年。動物と人間が融合した不思議な精霊たちに見守られ、少年は森の中で自由な生活を送っていた。だがある日大きな転機が訪れる。怪我をした父親を病院に運ぶため山の麓の村を訪れた少年は、見知らぬ文明社会に戸惑う。そこで彼の心を救ってくれたのはマノンという少女だった...。

数々の人気アニメーション映画に参加してきたジャン=クリストフ・デッサンの初長編監督作品。声の出演にジャン・レノ、イ ザベル・カレといった著名な俳優に加え、故クロード・シャブロル監督も。
『ハッピー・ウエディング・イン・メンドーサ』(Mariage à Mendoza)
2012年/96分
監督:ジャン=クリストフ・デッサン
声の出演:ジャン・レノ、ローラン・ドゥーチェ、イザベル・カレ、クロード・シャブロル 

Namur Film Festival - 2012
Colcoa Los Angeles - 2013 

マルキュスとアントワーヌの兄弟は、いとこの結婚式に出席するため、アルゼンチンへとやって来た。結婚式が行われるのはメンドーサという街。国の西部に位置するその街をめざし、まずは首都ブエノスアイレスから旅を始める。いつかこんな風に「でっかい旅」に出るのは、二人の長年の夢だった...。しかし空港に降りついたアントワーヌは、出発直前に妻に捨てられたことでグッタリ、ボロボロな状態。 
マルキュスは、いとこの結婚式に出れば弟もきっと気を持ち直すに違いないと考え、何はともあれ、旅を続けることに。ブエノスアイレスで魅惑の夜を重ね、「月の谷」で絶景を拝み、そうして旅の途中に二人が出会うのは、ホテルの受付の少しイカレた男、ホットでキュートな可愛い子ちゃん、幸せを呼ぶ「幸運の石」...。 
いざ結婚式をめがけて進む兄弟。アントワーヌがすっかり立ち直ったかと思えば、今度はマルキュスがダウン...? 兄弟の絆は、この奇妙な旅の珍道中を通して自然と深まってゆく。

ヴァネッサ・パラディの新アルバムのプロデュースや、カーラ・ブルーニのアルバムで編曲を担当したことで知られるフランスで人気のミュージシャン、バンジャマン・ビオレも出演。監督のデリュックは、この長編デビュー作で、2010年のフランス映画祭で上映した短編『ドンデエスタ キム・ベイシンガー?』を新しく生まれ変わらせました。
『モバイル・ホーム』(Mobile Home)
2012年/95分
監督:フランソワ・ピロ
出演:アルチュール・デュポン、ギヨーム・グイ 

2012年ロカルノ国際映画祭出品作 

仕事を辞め、恋人とも別れたシモンは、都会を離れ、両親の暮らす故郷の小さな街に戻ることに。そして幼なじみのジュリアンと再会する。ジュリアンは病み上がりの父親と一緒に暮らしていた。共に30代となった二人。ある日思いつきから、青春時代の夢をかなえるため、車で放浪の旅に出かけようと意気投合。さっそくキャンピングカーを購入し、計画実現に向け熱中する二人だったが...。キャンピングカー故障のため、身動きがとれなくなり、とりあえず「その場」で旅を始めることに。一時的なはずの状況がいつまでも長引く...。生活費を稼ぐために仕事も探さなきゃならないし、いろいろな出会いに触発され、これからのことをそれぞれ考え始める二人。自分たちが夢見た将来、そして現実...。本当は何がしたかったのか、そして今何をすべきなのか...。

ベルギー出身のフランソワ・ピロによる初の長編作品。主演のアルチュール・デュポンは『我が至上の愛 アストレとセラドン』や2010年のフランス映画祭に出品された『バス・パラディウム』に、ギヨーム・グイはDVD発売されている『美しき棘』(2011年フランス映画祭)や『突然、みんなが恋しくて』に出演。
『探偵ポーリーヌ』(Pauline détective)
2012年/101分
監督:マルク・フィトゥシ
出演:サンドリーヌ・キベルラン、オドレイ・ラミー、クラウディオ・サンタマリア 

Namur Film Festival - 2012
Florence Film Festival - 2012 

恋人にふられたポーリーヌは、姉に押し切られてイタリアの地中海リゾートへとやって来る。高級ホテルでイタリア流の"ファルニエンテ"、何もせずに過ごす贅沢を満喫するどころか、殺人事件が起きたと確信し、探偵に早変わり。捜査に魅力的なライフ・ガードを巻き込み......。

マルク・フィトゥシによる長編第3作目。前作『La vie d'artiste (アーティストの人生)』に引き続き『海の上のバルコニー』や、『プレイヤー』、『屋根裏部屋のマリアたち』などへの出演で日本でもファンの多いサンドリーヌ・キベルラン主演。
『僕とコプトとマリア様』(La Vierge, les Coptes et Moi)
2012年/91分
監督:ナミール・アブデル・メシーフ
ドキュメンタリー作品 

2012年ベルリン国際映画祭出品作
2012年トライベッカ国際映画祭出品作 

青年ナミールは、両親の出身国エジプトにやって来た。コプト・キリスト教の人々のコミュニティで"聖母マリアの奇跡の出現"の映画を撮るためだ。 
母さんは言う。「見える人がいる。見えない人がいる。それこそがきっとメッセージなのよ」 
てんやわんやの現地取材が、親族たちと久しぶりの再会につながり、やがて村中を巻き込んでの映画撮影は大騒動に......。 
はたしてこれはドキュメンタリーなのか、自伝的フィクションなのか?ルーツを辿る作品であり、信仰を描いている作品でもある。しかしなにより奇跡的なのは、この最高に楽しいコメディが「映画とは何か」を問う映画に仕上がっている事実だろう。
コンペティション部門:短編

『7つ目の空』(7ème Ciel)
2013年/39分
監督:ギヨーム・フォワレ
出演:レドゥアンヌ・ベアシュ、ラルフ・アムースゥ、ジェナ・シンバ 

2013年パンタン短編映画祭出品 

パリ郊外の低所得層住宅が立ち並ぶ地域で暮らす青年ソフィアン。グループの若者たちと同じように振るまい、乱暴者として通っていた。一方、彼はひそかに同性にひかれていた。ソフィアンの抱える矛盾は、閉塞的な世界に生きる若者たちの、自分を持て余し、目的を見つけられずにいる現状を浮き彫りにする。
『フランス式に』(À la française)
2012年/7分
監督:モリガヌ・ボワイエ、ジュリアン・アズブルック、レン=シェン・スー、エマニュエル・ルルー、ウィリアム・ロルトン
アニメーション作品 

2013年シティ・オブ・ライツ・シティ・オブ・エンジェルス映画祭観客賞 

時はルイ14世の統治時代。ある日の午後、ヴェルサイユ宮殿での出来事...。
『粘土』(Argile)
2012年/18分
監督:ミカエル・ゲラズ
出演:エディット・スコブ、ローラン・デルベック 

Larissa Mediterranean Festival of New Directors - 2013 : Silver Horse 

アレックスがポーズをとり、年老いた女性が彫刻のための塑像を作る。なんということはない制作の風景だ。ただひとつ異なるのは、この女性は目が見えないこと。彼女はその両手を使うほかには「見る」手段を持たないのだ。皺だらけの手がモデルの裸体に触れる。アレックスは、今までに経験したことのない、特別な制作現場を体験する...。 

レオス・カラックス監督『ホーリー・モーターズ』でのミステリアスな存在感も記憶に新しい、エディット・スコブ主演。
『全てを失う前に』(Avant que de tout perdre)
2012年/30分
監督:グザヴィエ・ルグラン
出演:レア・ドリュケール、アンヌ・ブノワ、ミリヤン・シャトラン 

2013年クレルモンフェラン国際短編映画祭国内コンペティション部門最優秀作品賞
ほか 4部門受賞 

学校をさぼって橋の下に隠れている少年。恋人との別れを惜しみ、バス停で涙にくれている少年の姉。彼らを順番に車に乗せていく母親。3人はスーパーマーケットの駐車場に到着し、急いで店内に入っていく。夫の暴力から逃げるため、子供をつれて他の土地へ逃げることを決めた彼女は、勤務先に給料の精算を頼みに来たのだ。ようやく未払い分の一部を手にしたものの、店内や周辺で彼女を待ち伏せる夫を避けて店から出ていかなくてはならないが・・・。グザヴィエ・ルグランはこの家庭内暴力についての作品を通し、時間との闘い、社会的スリラーを描く。クレルモンフェラン国際短編映画祭で4部門を受賞した話題作。
『オマール海老の叫び』(Le Cri du homard)
2012年/30分
監督:ニコラ・ギオ
出演:クレール・トゥムルー、アントン・クズマン、タチアナ・ゴンチャロヴァ、ミグレン・ミルチェフ 

2013年セザール賞 短編映画賞受賞
2012年ブレストヨーロッパ短編映画祭最優秀賞俳優賞(クレール・トゥムルー)受賞 

6歳の少女ナタリアは、両親と共にロシアからフランスに移住してきたばかり。チェチェンに闘いに行った兄ボリスの帰りを心待ちにしている。そしてついにその日がやってくるが、ナタリアは戸惑い、いぶかしがる。これが本当に兄ボリスなのか...?
『ランナウェイ』(La Fugue)
2013年/22分
監督:ジャン=ベルナール・マルラン
出演:アデル・ベンシェリフ、メディナ・ヤラウイ 

2013年ベルリン国際映画祭短編部門金熊賞 

ラクダールはマルセイユの施設で非行少年や非行少女たちを教化する保護員として働いている。施設で担当する少女サブリナに付き添い、彼女が過去に起こした事件の審判に立ち会うラクダール。彼の信条は、改心をし、努力を積み重ねてきたものは、必ず報われるべきであるというものだった。
『霧の向こうに』(Les Lézards)
2012年/14分
監督:ヴァンサン・マリエット
出演:ヴァンサン・マケーニュ、ブノワ・フォルジェアール 

2013年シティ・オブ・ライツ・シティ・オブ・エンジェルス映画祭最優秀短編賞 

レオンはインターネットで知り合った女とハマムで待ち合わせをしていた。仲間のブリュノとともに女を待つ間、奇妙な出会いや不思議な発見を体験してゆく。しかし待てど暮らせど女は来ない。熱にうなされながら待ち続ける二人だが、はたして彼女は本当にあらわれるのか...?
『モンパルナスのキキ』(Mademoiselle Kiki et les Montparnos)
2012年/14分
監督:アメリ・アロー
アニメーション 

モンパルナスのキキは、20世紀初頭、前衛美術の巨匠たちから賛美された伝説のミューズ。芸術への熱気に溢れた黄金期のモンパルナスを象徴する、伝説的な存在です。モデルとして数々の偉大なアーティストたちにインスピレーションを与えただけでなく、自らも画家として、イラストレーターとして、文筆家として、そしてキャバレーの歌姫として、まさに夜の女王と呼ばれるにふさわしく、眩いばかりに煌めくモンパルナスの光となった女性です。
『ファースト・ステップ』(Le Premier Pas)
2012年/19分
監督:ジョナタン・コンネーヌ
出演:ジュリアン・ドニカ、メリッサ・ガネム、グリゴリ・マヌコフ 

12歳の少年サシャはフィギュアスケートのソロ選手。父親が熱心にコーチをしている。しかしサシャは目下レベッカに夢中。彼女と一緒に氷の上を踊りたい!そんな想いが込み上げて...。
『孤独』(Solitudes)
2012年/17分
監督:リオヴァ・ジェドリキ
出演:ラズヴァン・オプレア、マダリナ・コンスタンティン 

2013年クレルモンフェラン国際短編映画祭最優秀女優賞(マダリナ・コンスタンティン) 

あるルーマニア人娼婦が暴行被害を受けた。被害届を提出しようとするが、彼女はフランス語を話すことができない。そこでルーマニア人通訳が被害者とともに手続きを進めようとするが...。
クラシック部門(コンペティション外)

『シェルブールの雨傘』(Les Parapluies de Cherbourg)
1964年/90分
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ 

1964年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞 

シェルブール、1957年11月。エメリ夫人と娘のジュヌヴィエーヴは、「シェルブール雨傘店」というブティックを経営していた。ジュヌヴィエーヴには自動車整備工の恋人ギィがいる。しかしエメリ夫人は若すぎる二人の関係に反対だ。一方、身寄りのないギィを育ててくれたおばは、病の床に伏していた。やがてギィの兵役がやってきた。アルジェリアに行かなければならないのだ。若い恋人たちは別れを余儀なくされる。しかしほどなくしてジュヌヴィエーヴの妊娠が発覚する。ギィと連絡がとれず、途方に暮れたジュヌヴィエーヴは、母のすすめに応じ、宝石の仲買をしているロラン・カサールという男と婚約をしてしまう。そして母と共にシェルブールを離れることに...。
ケベック映画:長編(コンペティション外)

『ビフォー・マイ・ハート・フォールズ』(Avant que mon coeur bascule)
2012年/100分
監督:セバスチャン・ローズ
出演:ソフィー・ロラン、セバスチャン・リカール 

2013年ロッテルダム国際映画祭出品作 

サラ、16歳。普通なら未来に向かって希望に満ちた毎日を過ごす年齢だ。しかしサラは日々盗みや怪しげな取引など、反社会的な行為に手を染めていた。友達のルイと一緒になって、ヒッチハイクをして、乗せてくれた車を次々と襲っていたが、ある日、争いのこじれから男をひとり死なせてしまう。被害者の妻、フランソワーズへの接近を試みるサラだったが...。
ケベック映画:短編(コンペティション外)

『調教』(Chef de meute)
2012年/12分
監督:クロエ・ロビショー
出演:イヴ・デュラソー、リシャール・フレシェット、イザベル・ボヴァン=ルシー、フランス・ピロット、ギヨーム・ランベール 

孤独で平穏な日々を送るクララ。家族はそんな彼女に、早く恋人をつくって幸せになってほしいと願い、心配していた。そんなある日、突然伯母が亡くなり、クララは彼女が大切にしていたペットの犬を受け継ぐことになった。次第にこの犬とクララの間にふしぎな信頼関係が生まれ、彼女は人生の新しいあじわい方を発見してゆく...。


第4回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルについて、皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
なお、ご投稿頂いたものを掲載するか否かの判断については、
OUTSIDE IN TOKYO 編集部の判断に一任頂きますので、ご了承ください。





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