2012.5.30 update |
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上映プログラム |
『トウキョウデイズ』 1988年/24分 監督:クリス・マルケル クリス・マルケルによる、非常に貴重な短編作品。店先のウインドウの生きたマネキンから始まり、マルケルとフランス人女優アリエル・ドンバールが東京の街をぶらつきながら会話する。女優が去ったあと、カメラは東京の街の情景の中をさまよい続ける...。地下鉄で眠る人々や日常の風景の描写がマルケル流エッセイ映画のスタイルを印象づける、東京という都市のポートレイト。 |
『不思議なクミコ』 1965年/45分 監督:クリス・マルケル ひとりの美しい日本人女性、ムラオカ・クミコの目を通して見た1964年の東京オリンピック。彼女と対話者との会話を通して、彼女は人生について、愛について、男や日本文化一般について語っていく。「クミコ・ムラオカ、秘書、20才以上30才以下、満州生まれ、ジロドゥが好き、嘘が嫌い、日仏学院の学生、トリュフォーが好き、電気機器と軟派なフランス男が嫌い、東京で偶然出会った、オリンピックのときだった。彼女のまわり、日本...」 |
『成田:大義の春』 1978年/32分 グループ制作:関西三里塚闘争に連帯する会 1978年に日本のアクティヴィストによって作られた、成田空港建設反対運動のドキュメンタリー。デモ隊が管制塔に押し寄せるとき、作品は頂点をむかえる。2011年ジュネーヴのスピラールフェスティバル用に、イスクラのアーカイヴからデジタイズされた貴重な作品。 |
『笑う猫事件(旧題:高みにのぼる猫)』 2003年/59分 監督:クリス・マルケル イルは、シンプルで無駄のないグラフィックが、そこはかとない名人芸を感じさせる。これは誰かが、夜中に、この街が本当に必要とする善意のメッセージを一生懸命ばらまいてているのだ。不意をつかれながら、驚きとともにそのスマイル猫のあとを追いかけていくうちに、この映画が生まれた。 |
べスティエール(動物詩集)『音楽を聴く猫』 1990年/2分 監督:クリス・マルケル 音楽が大好きな猫、エジプトのギョームが、フェデリコ・モンプー演奏のパジャーロ・トリストを聴く。 |
べスティエール(動物詩集)『フクロウはフクロウである』 1990年/3分 監督:クリス・マルケル フクロウの顔、顔、顔。 |
べスティエール(動物詩集)『ズー・ピース』 1990年/3分 監督:クリス・マルケル 動物園の動物の短いシークンス。 |
べスティエール(動物詩集)『スロン・タンゴ』 1990年/4分 監督:クリス・マルケル タイトルの通り(見れば分かるが)、象がタンゴを踊っている。タンゴダンサーの象! |
べスティエール(動物詩集)『ブルファイト・イン・沖縄』 1992年/4分 監督:クリス・マルケル 日本の闘牛。会場では牛の持ち主の方が、牛よりも興奮してファイトしている。 |
『レイラ・アタック』 2006年/1分 監督:クリス・マルケル レイラ、ネズミと猫...。目の前で、おなじみの戦いが始まる。実験的サイレント作品。 |
『パット・ド・ドゥー(二の足)』 2010年/10分 監督:エティエンヌ・サンドラン、ロランス・ブローベルジェ パリの有名な広場で踊る、ダンサー。一歩目で猫に出会い、二歩目は猫に向けて。現れては消える猫と、奇妙な関係が始まる。 |
『レベル5』 1997年/106分 監督:クリス・マルケル 出演:カトリーヌ・ベルコジャ ビデオゲームに導かれながら、1945年の沖縄戦や、広島・長崎の原爆、そして冷戦と、時間を旅していく。『レベル5』はどのジャンルにも入らない。フィクションとドキュメンタリーの境界があいまいになり、極度に濃密で錯綜した作品だ。それはイメージと記憶の力、その操作、人類の悲劇とその希望など、あらゆるものを反映している。それは、独特な映像体験。 |
『A.K. ドキュメント黒澤明』 1985年/71分 監督:クリス・マルケル 1984年、クリス・マルケルはプロデューサーのセルジュ・シルベルマンに招かれ、黒澤明の『乱』のメイキング・ドキュメンタリーを富士山の麓で撮影した。マルケルはフランスと日本の共同制作を日誌として記録し、映画そのものよりも友人黒澤の「しぐさ」に焦点を当てた。『AK』は商業的ないわゆる「メイキング・オブ・何々」とはまったく反対の、制作する巨匠のポートレイトである。そして何よりも「映画のレッスン」なのである。 |
『ペンタゴンの第六の面』 1967年/27分 監督:フランソワ・レシャンバック、クリス・マルケル 1967年10月、ヴェトナム戦争に反対するアメリカの若者によるペンタゴンへの平和行進の貴重なドキュメンタリー。そこには、共産主義シンパの活動家、戦争反対だがノンポリのアメリカ人、ネオナチ、共和党員、保守派など、アメリカのさまざまな意見が反映される。平和活動家によるこの行進には10万人が参加し、アメリカの学生の学内での徴兵に対する抵抗へとつながる、最初の直接行動であった。オーバーハウゼン国際短編映画祭(1968) 短編グランプリ&批評家奨励賞受賞。 |
『鹿島パラダイス』 1973年/106分 監督:ヤン・ル・マッソン、ベニー・デスワルト コメンタリー:クリス・マルケル 『その冒険の結果が、境界を取り去った映画、『鹿島パラダイス』だ。そこでは、映像の例外的な美しさ、方法の厳密さ、そこにかかっている経済的・政治的な力関係の知識、人々との真の親密さが、互いにささえあっている。そこでは、映像の感性が、知性が冷淡になることを妨げ、分析の鋭さが、光景が自らの魅惑に陥ることを防いでいる。 おそらくここに、歴史が一輪の花のように撮影された初めての映画がある。』 クリス・マルケル |
『サン・ソレイユ』 1983年/110分 監督:クリス・マルケル 監督は架空のカメラマン、サンドル・クラスナを演じる。クラスナとは、フロランス・ドレの映画の中で読まれる手紙の書き手で、時間、記憶、日本で地震に直面したときの人間の脆さ、飢餓、そしてカーボヴェルデとギニアビサウで続く戦禍について書いている。 そこで映画作家は「サヴァイヴァルの二極地」と自ら呼ぶ場所へと旅をする。これらの国々の問題が解決されるべきだと示すためではなく、その人生が高くつくとしても生き、存在する仕方を記録するためにである。彼は言う、「私は、地元の祭りを、あなたに見せたい」。 |
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