第12回東京フィルメックス【特集上映『限定!川島パラダイス♪』】



コンペティション  2011.11.10 update

特別招待作品  2011.11.10 update



第12回東京フィルメックス
11月19日(土)〜27日(日)@有楽町朝日ホール
公式サイト http://filmex.net/2011/
上映スケジュール
上映プログラム
【特集上映『限定!川島パラダイス♪』】

© 1952 松竹
『とんかつ大将』
1952/94分
出演:佐野周二、美山悦子、津島惠子、角梨枝子、高橋貞二、三井弘次、徳大寺伸、幾野道子
 

東京の下町の長屋に暮らす青年医師、荒木勇作。正義感溢れる彼は"とんかつ大将"というあだ名で長屋の人々から親しまれ、頼りにされている。そんな中、若い女医が院長を務める病院の拡張計画が明らかになり、長屋の立ち退き問題に発展する......。戦後間もない日本の世相を映した社会派劇の側面を持ちつつも、市井の人々の人間模様を描いた人情ドラマの一級品として、松竹時代の川島を代表する一本となった。

11/20 10:00 11/24 10:00
© 1954 松竹
『昨日と明日の間』
1954/120分 
出演:鶴田浩二、月丘夢路、淡島千景、進藤英太郎、菅佐原英一、御園裕子、大木実、片山明彦
 

事業を創り上げることには渾身の情熱を注ぎ、一旦完成すると忽ち情熱を失い、また再び新しい事業へと向かう男。そんな男がある実業家の資金とパイロットの若者たちの協力を得て民間航空会社の設立に奔走するが、その一方で、腐れ縁の恋人と、実業家の妻との間で、恋の駆け引きにも飲み込まれていく......。井上靖の小説を原作に、大人の男女の人生が互いに引き寄せられ、交錯する様を軽快に描いた川島の松竹での最後の作品。

11/21 10:00 11/23 10:00
© 1955 日活
『愛のお荷物』
1955/111分 
出演:山村聰、三橋達也、北原三枝、轟夕起子、山田五十鈴、東野英治郎、フランキー堺、殿山泰司


第二次大戦後の第一次ベビーブームでの人口急増を背景に、受胎調節を訴える厚生大臣の一家に次々と子供ができていく騒動を軽快なタッチで描いた風刺喜劇。川島が得意とした都会派コメディー路線を代表する作品の一つで、ブルジョワ家庭を舞台にした皮肉たっぷりの内容だが、同時に人々に対する大らかな視点に溢れた人間賛歌にもなっている。川島の日活での第一回作品であり、同じく松竹から移籍した今村昌平が助監督を務めた。

11/22 10:00
© 1956 日活
『洲崎パラダイス 赤信号』
1956/81分 
出演:新珠三千代、三橋達也、轟夕起子、芦川いづみ、河津清三郎、牧真介、桂典子、小沢昭一


川島映画の一つの到達点であるのみならず、日本のメロドラマ映画史上に燦然と輝く傑作。芝木好子の小説を原作に、歓楽街"洲崎パラダイス"に流れ着いた男女の離れるに離れられない関係が、歓楽街へ出入りする人物たちとの関わりの中で詩情豊かに描かれる。50年代半ばの社会風俗を背景に、登場人物たちの感情の機微を見事に捉えた無駄のない演出に加え、腐れ縁の男女を演じた三橋達也と新珠三千代が素晴らしい演技を見せている。

11/19 10:00 11/25 10:00
木下惠介監督作品

© 1949 松竹
『お嬢さん乾杯』
1949/89分 
監督:木下惠介
出演:佐野周二、原節子、佐田啓二、坂本武、村瀬幸子、永田靖、東山千栄子、森川まさみ
 

自動車修理会社を経営する、いわゆる新興成金の男が嫌々ながらに元華族の令嬢とお見合いをするが、その結果、彼女に一目惚れをしてしまう。とんとん拍子に縁談は進み、男は有頂天になるが、彼女には結婚を急ぐある事情があった......。木下惠介の粋で軽快な演出が冴えわたる、コメディー映画の傑作。本作が唯一の木下作品への出演作となる原節子の気品溢れるコメディエンヌぶりも、大きな見どころのひとつだ。

11/19 12:30


第12回東京フィルメックス【特集上映『限定!川島パラダイス♪』】について、皆様のご意見・ご感想をお待ちしております。
なお、ご投稿頂いたものを掲載するか否かの判断については、
OUTSIDE IN TOKYO 編集部の判断に一任頂きますので、ご了承ください。





Comment(0)

印刷