2013.3.12 update |
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『ボーイ・ミーツ・ガール』 1983年/フランス/104分/モノクロ/35㎜/ヴィスタ 監督・脚本:レオス・カラックス 撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ 出演:ミレーユ・ペリエ、ドニ・ラヴァン、エリー・ポワカール 84年のカンヌ映画祭で上映されるや、"恐るべき子ども""ゴダールの再来"と一躍脚光を浴びた、カラックス22歳の長編処女作。5月の夜、パリの裏街を舞台に、失恋したばかりの少年アレックスが美しい少女ミレーユと出会い、やがて悲劇的な結末を迎えるまでを、ベルベットのように艶やかなモノクローム映像で綴る。河面の反射、街の光など、夜闇にうかぶ光が宝石のように刻まれた画面は、フィルム・ノワールやヌーベルヴァーグの雰囲気を漂わせながら、まぎれもなく80年代の「魂の状態」を伝えている。 併映:『マイ・ラスト・ミニット』 2006年/オーストリア・フランス/1分/カラー/35㎜ 監督・出演:レオス・カラックス ウィーン国際映画祭の予告編。「今夜、煙草をやめる」とタイプしたカラックスが手にしたものは―。 |
『汚れた血』 1986年/フランス/119分/カラー/35㎜/ヴィスタ 監督・脚本:レオス・カラックス 撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ 出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン、ミシェル・ピコリ ドニ・ラヴァンが再びアレックスという名の主人公を演じ、永遠に結ばれることのない男と女と男の三角関係をスピーディーかつリリカルに描く。愛のないセックスで感染する病気が蔓延するパリ。別の場所で新しい人生を望むアレックスは、亡き父の友人マルクから犯罪の誘いをうけるが、やがてマルクの情夫アンナに魅かれてゆく...。デヴィッド・ボウイの「モダン・ラブ」が流れる中を駆け抜ける長廻し撮影や、ラストのアンナの疾走など、映画史に残る数々の名シーンは、監督カラックスの評価を決定づけた。 |
『ポンヌフの恋人』 1991年/フランス/カラー/126分/35㎜/ヴィスタ 監督・脚本:レオス・カラックス 撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ 出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン、クラウス=ミヒャェル・グリューバー 2度の撮影中断、巨額の製作費に相次ぐ破産など、完成前から伝説化した「アレックス3部作」の完結編。ブレッソン監督『白夜』の舞台にもなったパリ最古の橋ポンヌフでの、孤独なホームレスのアレックスと、眼の病気に冒されたミシェルの運命的な出会い。物語は失意と闇から始まり、息もつかせぬスピードで希望と光へ疾走していく。躍動するパリの息吹を背景に、どんな甘さも妥協もよせつけず、エゴイスティックなまでに恋愛の本質を見つめた純粋非凡な恋愛映画の傑作。 |
『ポーラX』 1999年/フランス・ドイツ・日本・スイス/カラー/134分/35㎜/ヴィスタ 監督・脚本:レオス・カラックス 撮影:エリック・ゴーティエ 出演:ギューム・ドパルデュー、カテリーナ・ゴルベワ、カトリーヌ・ドヌーヴ メルヴィルの小説「ピエール」を映画化。虚飾の人生の中で真実を渇望する新進小説家ピエールと謎の黒髪女イザベル。ピエールは姉かもしれぬイザベルとの愛を求め、美しい母と婚約者、満ち足りた生活を捨て、魂の暗闇を下降してゆく―。闇の中の官能的なベッドシーン、"血の河"に溺れる夢など、今までになく強烈な闇のインパクトによって、破滅へと向かう男の魂を描き、新境地を開いた作品。主演のカテリーナ・ゴルベワはカラックスのパートナーであったが11年に急逝、新作『ホーリー・モーターズ』は彼女に捧げられている。 併映:『ネイキッド・アイ』 2009年/フランス/42秒/カラー/デジタル 監督:レオス・カラックス 出演:ヘレナ・クリステンセン 42人の監督が42秒で"夢"をテーマに撮ったオムニバス『42 One Dream Rush』の一篇。同じアパートに住む盲目の女の秘密とは? (※無字幕で上映) |
『Tokyo!』 2008年/フランス・日本・韓国/カラー/110分/35㎜/ヴィスタ 監督:ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ 感性豊かな米・仏・韓の鬼才監督3人が、独自の視点で東京を読みといたオムニバス映画『TOKYO !』。カラックスは「ミゾグチとゴジラの街で撮ってみないか」との誘いに、その一篇<メルド>を担当。地下道に潜み、驚異的なスピードで東京の街中を闊歩する怪人メルドを生み出し、不条理で奇想天外な物語を展開した。撮影監督キャロリーヌ・シャンプティエと初タッグとなった本作での、デジタルカメラで素早く撮影するという経験が『ホーリー・モーターズ』にも生かされている。 |
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