2010.10.4 update |
入場料金: | 一般1,000円、会員800円 |
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上映プログラム |
『がんばれかめさん』 1970年(86分) 監督:ロラン・ブイコフ 中学校1年B組の生きもの係を臨時で引き受けることになった二人のヴォーワ。正反対の性格の二人は、カメの耐久力を調べる実験に夢中になる。実験はどんどんエスカレートし、ついに戦車が登場する。ブイコフ監督は、『コミッサール』をはじめ数多くの作品で名脇役として活躍したほか、『転校生レナ』など児童映画を多く作った。 |
『白い汽船』 1976年(100分) 監督:ボロトベク・シャムシエフ 両親と別れ、森で暮らす7歳の少年。その孤独を癒やすのは、親代わりの老人が語る民間伝承の物語だけだった。しかし、大人たちの「現実」が、少年の夢の世界を押しつぶしていく。チンギス・アイトマートフ原作・脚本の作品で、シュニトケの曲が使われている。1970年代に"キルギスの奇跡"と呼ばれたキルギス映画の代表作。 |
『嘆くな!』 1969年(94分) 監督:ゲオルギー・ダネリヤ 大学を卒業して故郷へ戻った主人公。お気楽な人生を送る弁護士に比べて、自分の人生を嘆く。姉は弟を良家の娘と結婚させようと画策する。フランスのユーモア作家クロード・ティリエ「バンジャマンおじさん」の舞台をグルジアに移し、宴会と踊りに満ちた呑気なグルジアの暮らしを描く。『不思議惑星キン・ザ・ザ』の監督による喜劇。 |
『秋のマラソン』 1980年(94分) 監督:ゲオルギー・ダネリヤ 翻訳家で大学講師でもあるブズイキンは、妻と愛人の板挟みになっている。仕事でも私生活でも、イヤと言えずに、誰にでもいい顔をして表面を取り繕おうとするが、あらゆるところで破綻が始まる。仕事先では信用を失い、恋人には愛想を尽かされ、妻にも見放され......。名優バシラシヴィリを主役に据えて作られた哀愁あふれる喜劇。 |
『処刑の丘』 1976年(110分) 監督:ラリーサ・シェピチコ 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ軍に占領されたベラルーシ。パルチザン部隊は食料調達のため、占領下の集落に二人の若い男を派遣するが、二人は逃亡の末、ドイツ軍に捕まる。そして、一人は裏切って助かる道を選び、一人はほかの処刑者の罪も背負うことを決意する。良心をめぐる葛藤の心理を巧みに描く女性監督シェピチコの代表作。 |
『別れ』 1982年(129分)※ビデオ上映 監督:エレム・クリモフ シベリアを流れるアンガラ川。そのほとりにあるマチョーラ村が、ダムの建設で沈むことになる。農民たちは、それぞれのやり方で村に別れを告げる。開発と自然保護の問題を提起するワレンチン・ラスプーチンの小説「マチョーラとの別れ」の映画化。撮影中にラリーサ・シェピチコ監督らが交通事故で亡くなり、夫のクリモフ監督が完成させた。 |
『ロマノフ王朝の最期』 1981年(149分) 監督:エレム・クリモフ 1916年、帝政末期のロシア。第一次世界大戦の苦戦で社会の不満は強まり、革命運動は勢いを増した。しかし、皇帝ニコライ2世の周辺に事態を打開する力はなく、不思議な力で皇后に取り入った怪僧ラスプーチンが権力を握ってしまう。危機感を強めた若手貴族らのラスプーチン暗殺計画が始まる。終末的な社会を帝政ロシアに仮託して描く。 |
『炎628』 1985年(143分) 監督:エレム・クリモフ 第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ軍の侵攻を受けたベラルーシの村。少年はたまたま銃を手に入れ、パルチザン部隊に加わる。しかし、彼の村はそのせいで全員虐殺されてしまう。そのことを知って心に闇を抱え込んだ少年を、さらなる悲劇が襲う。生の謳歌と残酷な死とが極端なまでに隣り合わせる戦場の無残を描く衝撃の作品。 |
『青い山/本当らしくない本当の話』 1984年(95分) 監督:エリダル・シェンゲラーヤ 作家ソソは「青い山」という小説を書き上げ、出版社に持ち込む。ソソは何度も足を運んで結果を聞こうとするが、出版社の誰もが本来の仕事以外の何事かで忙しい。秋が過ぎ、冬も過ぎ、春になっても、まだ誰も原稿を読んでくれていない。やがて、原稿の行方もわからなくなり......。官僚社会を皮肉ったエキセントリック・コメディー。 |
『自由はパラダイス』 1989年(75分) 監督:セルゲイ・ボドロフ カザフ共和国の首都アルマアタの少年院。13歳の不良少年サーシャは、まだ見ぬ「自由」と「父」にあこがれる。その父が極北アルハンゲリスクの刑務所にいると知り脱走する。「自由はパラダイス」の頭文字"СЭР"の入れ墨は少年を見つける目印。出会った人びとの好意に支えられ、少年の旅は続く。ボドロフ監督の出世作。 |
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