「NO NAME FILMS」の『トビラを開くのは誰?』で、巧みな映画空間にメランコリックな詩情を滲ませ、観るものにその名を印象づけた伊月肇監督の長編デビュー作『-×-』(マイナス・カケル・マイナス)が2週間限定でレイトショー上映され、諏訪敦彦監督、山本政志監督、そして、空族(富田克也、相澤虎之助)等々が伊月監督と対談するトークショーが行なわれる。「NO NAME FILMS」に続いて、若手監督が夜のユーロスペースをジャックする!
2011年12月3日(土)〜16日(金)2週間限定レイトショー 連日21:00より会場:
ユーロスペース特別鑑賞券:1,200円/当日・一般:1,500円/学生:1,300円
公式サイト:
http://www.mainasu-kakeru-mainasu.com/トークイベント12月3日(土):初日舞台あいさつ
伊月肇監督12月6日(火):
木村文洋(映画監督)・
吉田浩太(映画監督)・
伊月肇(監督)
12月7日(水):
寿美菜子(声優/本作出演)・
伊月肇(監督)
12月8日(木):
井土紀州(映画監督)・
伊月肇(監督)
12月9日(金):
諏訪敦彦(映画監督)・
伊月肇(監督)
12月10日(土):
山本政志(映画監督)・
伊月肇(監督)
12月12日(月):
今泉力哉(映画監督)・
平波亘(映画監督)・
伊月肇(監督)
12月13日(火):
保坂和志(小説家)・
伊月肇(監督)
12月15日(木):
空族 富田克也(映画監督)・
相澤虎之助(映画監督)・
伊月肇(監督)
『-×-』(マイナス・カケル・マイナス)(2010年/120分/16:9/ステレオ)
製作・監督・脚本・編集:伊月肇
制作・共同脚本・音響効果:松野泉
助監督:桝井孝則
撮影:高木風太
照明:浅川周
美術:塩川節子、樋口麻衣
録音:東岳志
メイク:窪田やよい
衣装:鳥越麻由
音楽:森谷将之
出演:澤田俊輔、寿美菜子、長宗我部陽子、大島正華
すれちがう他人、つながらない世界/人の痛みなどただ通り過ぎるだけなのか、
交差する「喪失と希望」、2つの物語。日本映画界に新たなストーリーテラーが誕生。2003年、イラク戦争開戦前夜。舞台はかつて「人類の進歩と調和」が謳われた万国博覧会の象徴・太陽の塔がそびえ立つ大阪の町の一角。ラジオの音声がやっとかすめる小さな公園で、タクシードライバーと女子中学生の日常が交差し始める。
本作は、人と人、個人と世界の「つながり」を浮かび上がらせ、日常の残酷さ、美しさを問いかける。東日本大震災以降、私たちは今また違う思いで、目の前の日常と「つながらない世界」との狭間を行き来しているのではないだろうか。
生活の変化や罪の意識から戸惑い、独り悩む女子中学生・ 凛には、大人気アニメ「けいおん!」(琴吹紬役)や声優ユニット「スフィア」のメンバーである寿美菜子。本作の撮影当時は高校一年生であり、透明感溢れる繊細さがスクリーンに明滅する。 鬱屈した孤独なタクシードライバーには伝説的カルト映画『鬼畜大宴会』(監督:熊切和嘉)に主演した澤田俊輔。新たな存在感で映画に傷痕のような輝きを残す。 偶然、貴治のタクシーに乗車する不思議な魅力を持った乗客・京子を演じるのは、いまおかしんじ、高橋洋、井土紀州などの個性派監督から多くの支持を受け続ける長宗我部陽子。彼女の存在は、物語に艶を与え、確かな記憶を刻みこませる。
(リリースより転用)
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