第15回東京フィルメックス【特別招待作品】

第15回東京フィルメックス
2014年11月22日(土)~30日(日)@有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇、ヒューマントラストシネマ有楽町
公式サイト http://filmex.net/2014/
上映スケジュール
上映プログラム
【特別招待作品】

オープニング作品
『野火』
(Fires on the Plain / 野火)
日本 / 2014 / 87分
監督:塚本晋也 (TSUKAMOTO Shinya)
製作:海獣シアター
© SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER


大岡昇平の同名小説の映画化。第二次世界大戦末期、フィリピン戦線の日本兵たちの彷徨を一人の一等兵の視点から描き、戦争の恐怖を訴えかける。ヴェネチア映画祭コンペティションでワールド・プレミア上映され、その激烈な戦場の描写で世界を震撼させた傑作。

11/22(土)16:10
クロージング作品
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
(Maps to the Stars)
カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス / 2014 / 109分
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
配給:プレシディオ
(C) 2014 Starmaps Productions Inc./Integral Film GmbH


ハリウッドのセレブたちの人間模様を豪華スター競演で描いたクローネンバーグの最新作。一見すると何不自由ない華やかな生活を送る人々の心に潜む闇が次々と暴き出されてゆく。そして驚愕の秘密が明らかになる!女優ハバナ役を演じたジュリアン・ムーアが見事にカンヌ映画祭女優賞を獲得した。

11/29(土)18:00
『ツィリ』(Tsili)
イスラエル、フランス、イタリア、ロシア / 2014 / 84分
監督:アモス・ギタイ


イスラエルを代表する作家アハロン・アッペルフェルドの同名小説を脚色した作品。第二次世界大戦末期、ホロコーストを逃れてウクライナの草原をさまようユダヤ人女性の旅を描く。イディッシュ語が主要言語として使用されている。ヴェネチア映画祭で上映。

11/27(木)12:40 11/30(日)15:20
『プレジデント』(The President)
グルジア、フランス、UK、ドイツ / 2014 / 119分
監督:モフセン・マフマルバフ


イランからの亡命生活を続けるマフマルバフがグルジアで全編を撮影した最新作。架空の国を舞台に、クーデターで地位を失った独裁者とその孫がたどる逃亡の旅とその結末を描く。ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門のオープニングを飾り、高い評価を獲得した。

11/28(金)12:40 11/29(土)21:15
『西遊』(Journey to the West / 西遊)
フランス、台湾 / 2014 / 56分
監督:ツァイ・ミンリャン


ベルリン映画祭で上映されたツァイ・ミンリャンの最新作。南仏マルセイユの海岸や街中を托鉢僧に扮したツァイ作品の常連俳優リー・カンションが超スローモーションで歩く。『ホーリー・モーターズ』などのカラックス作品で知られるドゥニ・ラヴァンが共演。

11/22(土)19:40 11/30(日)18:20
『ONE ON ONE(原題)』(One on One)
韓国 / 2014 / 122分
監督:キム・ギドク
配給:キングレコード、太秦
(c) 2014 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.


ヴェネチア映画祭「ヴェニス・デイズ」部門のオープニングを飾ったキム・ギドクの最新作。女子高生殺害事件の7人の容疑者たちを追及する7人組の謎の集団を描くスリラー。『春夏秋冬そして春』以来のギドク作品出演となるキム・ヨンミンが一人8役を熱演した。

11/30(日)10:00
『SHARING』(SHARING)
日本 / 2014 / 117分
監督:篠崎誠
製作:コムテッグ


東日本大震災で失った恋人の幻影から逃れられないでいる心理学の准教授と、津波にまつわる不可思議な夢を見る演劇学科の学生。心に傷を負った二人の女性の葛藤と交流をジャンル映画の手法を駆使した大胆なスタイルで描き、"3.11"以後の人々の心理に迫る作品。

11/24(祝・月)18:10
『さよなら歌舞伎町』(Kabukicho Love Hotel / さよなら歌舞伎町)
日本 / 2014 / 135分
監督:廣木隆一
配給:東京テアトル
© 2014年『さよなら歌舞伎町』製作委員会


歌舞伎町のラブホテルを舞台に、様々な境遇にある訳アリ男女が織り成す人間模様を廣木隆一監督が巧みに描いた群像ドラマ。染谷将太、前田敦子ら日本映画界を代表する豪華な俳優陣に加え、キム・ギドクの『メビウス』にも出演したイ・ウンウが体当たりの熱演を魅せる。

11/23(日)17:50
『ギフト(仮題)』(The Wound and The Gift / The Wound and The Gift)
USA / 2014 / 80分
監督:リンダ・ホーグランド
Illustration by Victo Ngai


「鶴の恩返し」をモチーフに北海道やアメリカ各地に取材し、傷ついた動物が人間に救われ、変貌するありさまを探るドキュメンタリー。監督は『ひろしま 石内都・遺されたものたち』のリンダ・ホーグランド。大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴがナレーションを担当。

11/25(火)18:50
『真夜中の五分前』(Five Minutes to Tomorrow / 深夜前的五分鐘)
中国、日本 / 2014 / 129分
監督:行定勲
配給:東映
Ⓒ2014 "Five Minutes to Tomorrow" Film Partners


本多孝好の同名原作をオール上海ロケによって映画化した作品。魅力的な双子の姉妹に出会った日本人青年の切ない恋愛の行方をミステリアスに描く。三浦春馬、リウ・シーシー、チャン・シャオチュアンという日本、中国、台湾の若手スターたちの競演も見どころ。

11/23(日)13:50
『ジャ・ジャンクー、フェンヤンの子』(A GUY FROM FENYANG: JIA ZHANGKE)
ブラジル / 2014 / 103分
監督:ウォルター・サレス
出演:ジャ・ジャンクー、ワン・ホンウェイ、チャオ・タオ、ユー・リクウァイ、ハン・サンミン
※ワーク・イン・プログレス版上映の可能性あり


映画はジャ・ジャンクーの生まれ故郷であり、初期作品の撮影の舞台にもなった山西省フェンヤン(汾陽)から始まる。『一瞬の夢』(97)が撮られた商店街をワン・ホンウェイが歩き、『プラットホーム』(00)が撮られたピンヤオ(平遥)の城壁にチャオ・タオが佇む。やがて、舞台は北京に移り、『世界』(04)が撮られた「世界公園」をジャ・ジャンクーが再訪する。サレス自身が「現代のもっとも重要な映画作家」と語るジャ・ジャンクーへの敬意が込められた作品。

11/25(火)10:40 11/30(日)21:15



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