
(上原輝樹) |
2014.7.25 update |
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上映プログラム |
![]() | 『今宵かぎりは...』(Heute nacht oder nie) 1972年(90分) 監督・脚本:ダニエル・シュミット 撮影:レナート・ベルタ 出演:イングリット・カーフェン、フォリー・ガイラー 年に一度、主人と召使の役割が逆転する聖ネポムークの日。一夜かぎりの主人である召使たちの前で、旅芸人の一座が見せ物を演じる。キッチュすれすれの退廃美と極端に緩慢なリズムにより、ブルジョワ文化が徹底的に"スペクタクル"化される。 |
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![]() | 『ラ・パロマ』(La Paloma) 1974年(110分) 監督・脚本:ダニエル・シュミット 撮影:レナート・ベルタ 出演:イングリット・カーフェン、ペーター・カーン 世界中で熱狂的愛好家を生み出した空前絶後の怪作。紋切り型をちりばめ、御都合主義、荒唐無稽の限りを尽くしたこの映画は、歌劇、怪奇趣味、メロドラマへの偏愛を隠さない。青年貴族イシドールと「ラ・パロマ」ことヴィオラの"愛と狂気と死"の物語。 |
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![]() | 『カンヌ映画通り』(Notre Dame de la Croisette) 1981年(54分) 監督:ダニエル・シュミット 撮影:レナート・ベルタ 出演:ビュル・オジエ、キーラ・ニジンスキー 1981年度のカンヌ映画祭の"虚構のドキュメンタリー"。ベティはカンヌの映画関係者が集うカールトン・ホテルに滞在している。彼女はプレス関係者でないという理由で映画祭への参加を拒否されるが、偶然、二つの記者会見に立ち会うことになる。 |
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![]() | 『ヘカテ』(Hécate) 1982年(108分) 監督:ダニエル・シュミット 撮影:レナート・ベルタ 出演:ベルナール・ジロドー、ローレン・ハットン シュミット作品の中でも最もファッショナブルな一篇。原作はポール・モランの小説。物語は1942年、スイス人外交官ジュリアンの回想として始まる。彼は若い頃、赴任地の北アフリカで、アメリカ人の人妻クロチルドとの激しい情事に溺れていた。 |
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![]() | 『人生の幻影』(Mirage de la vie) 1983年(53分) 監督:ダニエル・シュミット 撮影:レナート・ベルタ 出演:ダグラス・サーク 戦前のドイツで映画界に入り、ナチス台頭後、アメリカに渡って数々の名作を世に送り出したダグラス・サーク。スイスの保養地ルガノで余生を過ごすサークの元を訪れ、敬愛する伝説的なメロドラマの巨匠の姿と言葉を記録したドキュメンタリー。 |
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![]() | 『トスカの接吻』(Il Bacio di Tosca) 1984年(87分) 監督:ダニエル・シュミット 撮影:レナート・ベルタ 出演:ジョヴァンニ・プリゲッドゥ、サラ・スクデーリ ヴェルディが晩年にミラノで建設した「憩いの家」と呼ばれる養老院で暮らす往年の音楽家たちを描いた"虚構のドキュメンタリー"。スカラ座の花形歌手であったサラ・スクデーリらが全盛期を偲ぶ。題名は、プッチーニの歌劇「トスカ」の台詞から。 |
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![]() | 『デ・ジャ・ヴュ』(Jenatsch) 1987年(96分) 監督:ダニエル・シュミット 脚本:マルティン・ズーター 撮影:レナート・ベルタ 出演:ミシェル・ヴォワタ、クリスティーヌ・ボワッソン シュミットの故郷グリゾン地方に実在した17世紀の革命家イエナチェ。その謎の死をモチーフとした幻想怪奇映画。イエナチェの実像を取材する若いジャーナリストが、時を越えてイエナチェと出会い、現実とも幻想ともつかない世界へと迷い込む。 |
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![]() | 『季節のはざまで』(Hors Saison) 1992年(95分) 監督・脚本:ダニエル・シュミット 脚本:マルティン・ズーター 撮影:レナート・ベルタ 出演:サミー・フレイ、イングリット・カーフェン 「想起された物語ほど虚構的なものはないだろう。とりわけ、自分自身の物語である場合には」と述べるシュミットの少年時代の記憶に基づく物語。スイス山中にある解体直前の古いホテルを訪れたヴァランタンは、子供時代の祝祭的な日々を回想する。 |
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![]() | 『書かれた顔』(The Written Face) 1995年(89分) 監督・脚本:ダニエル・シュミット 撮影:レナート・ベルタ 出演:坂東玉三郎、武原はん、杉村春子、大野一雄 日本=スイス合作。歌舞伎界で当代一の人気を誇る女形、坂東玉三郎に迫る"虚構のドキュメンタリー"。玉三郎の「鴛娘」などの舞台のほか、女優の杉村春子、日本舞踊の武原はん、舞踏家の大野一雄、101歳になる現役最高齢の芸者・蔦清小松朝も登場。 |
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![]() | 『KAZUO OHNO』(KAZUO OHNO) 1995年(15分) 監督:ダニエル・シュミット 撮影:レナート・ベルタ 出演:大野一雄、大野チエ 「身体」「身体性」を基本コンセプトにしたオリジナル映像作品。『書かれた顔』と併行して撮影されたが、世界的な舞踏家大野一雄を撮影した数ある映像作品の中でも珠玉な一品と言える。ラストシーンは『人生の幻影』と見事な相似形を成している。 |
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![]() | 『ベレジーナ』(Beresina) 1999年(108分) 監督:ダニエル・シュミット 脚本:マルティン・ズーター 撮影:レナート・ベルタ 出演:エレナ・パノーヴァ、ジェラルディン・チャップリン シュミット最後の監督作品は、スイスを舞台にした喜劇。弁護士とファッション・デザイナーが、ロシア出身の純朴な高級娼婦イリーナを用いて、要人の弱みを握ろうともくろむ。期せずして、イリーナはスイスの運命を左右することになる。 |
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![]() © 2010 T&C Film AG. Alle Rechte vorbehalten. | 『ダニエル・シュミット--思考する猫』(Daniel Schmid─Le chat qui pense) 2010年(83分) 監督:パスカル・ホフマン+ベニー・ヤーベルク 出演:イングリット・カーフェン、ビュル・オジエ、ヴェルナー・シュレーター、レナート・ベルタ、蓮實重彦 配給:ユーロスペース シュミットの幻影から、日本のミニシアター・ブームは始まった。 彼の磁場に集まった人々、映画、そして時代の記憶。 ベルリン国際映画祭パノラマ部門 2010 ミュンヘン・ドキュメンタリー映画祭 2010 アムステルダム国際アートドキュメンタリー映画祭 2010 ペサロ国際ニューシネマ映画祭 2010 |
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![]() | 『アルプス颪』(Blind Husbands) 1919年(70分) 監督:エリッヒ・フォン・シュトロハイム 妥協を知らないハリウッドの異端児シュトロハイム監督の初監督作。「彼のような巨人になると、もうどの作品がよい悪いとは語れない。すべてが偉大です」(シュミット)。 |
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![]() | 『グリード』(Greed) 1924年(107分) 監督:エリッヒ・フォン・シュトロハイム フランク・ノリスの小説「マクティーグ」を映画化。平凡な大男が妻の貪欲と戦い苦しみぬく様をリアルに描く。ただし現行版は、現存しない監督編集版の半分以下の長さ。 |
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![]() | 『サンライズ』(Sunrise) 1927年(95分)※デジタル上映 監督:F・W・ムルナウ ムルナウの渡米第一作であり、映画史上の傑作。シュミットはベルリン自由大学に入学後、「ムルナウやスタンバーグの作品を発見した」(「ダニエル・シュミット─思考する猫」)。 |
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![]() | 『紐育の波止場』(The Docks of New York) 1928年(77分) 監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ 貨物船の機関士のロマンスを描く。フレディ・ビュアシュによると、「シュレーターに近いシュミットは、過剰に美的な映画(スタンバーグ、シュトロハイム)を愛好」した。 |
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![]() | 『十月』(Октябрь) 1928年(103分) 監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン、グリゴリー・アレクサンドロフ 1917年に決起された十月革命を、エイゼンシュテインがモンタージュの実験を交えながら描く。「エイゼンシュテインの天才ぶりにはいつも驚かされます」(シュミット)。 |
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![]() © 東宝 | 『晩菊』 1954年(101分) 監督:成瀬巳喜男 林芙美子の原作を映画化。元芸者の女たちの日常を通じて、人生の哀感を描く。『書かれた顔』においてシュミットは本作の一部を引用。主演の杉村春子にインタビューも行った。 |
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![]() | 『歴史は女で作られる』(Lola Montès) 1955年(115分) 監督:マックス・オフュルス 「16歳になったとき、私のそれまでの映画体験を全く変えてしまう大事件がおきました。私は街の映画館でマックス・オフュルスの『歴史は女で作られる』を見たのです」(シュミット)。 |
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![]() ©1971 Alfa Cinematografica S.r.l. Renewed 1999 Warner Bros., a division of Time Warner Entertainment Company, L.P. All Rights Reserved. | 『ベニスに死す』(Morte a Venezia) 1971年(131分) 監督:ルキノ・ヴィスコンティ 老作曲家が、ヴェネツィアで会った少年に理想の美を見出す。マリア・カラス主演、ヴィスコンティ演出のオペラ「椿姫」は、シュミットの少年時代の決定的体験となった。 |
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![]() | 『ジョナスは2000年に25才になる』(Jonas qui aura 25 ans en l'an 2000) 1976年(110分) 監督:アラン・タネール シュミットと並ぶ国際的なスイス人監督タネールが、「68年世代」の男女のその後を描く。レナート・ベルタが撮影。ベルタをシュミットに紹介したのはタネールだった。 |
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![]() | 『シナのルーレット』(Chinesisches Roulette) 1976年(86分) 監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー シュミットの朋友ファスビンダーが、シュミットのアイドル、アンナ・カリーナを主演に迎えて監督。あるゲームを通じて、夫婦とそれぞれの愛人の心理が浮き彫りになる。 |
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![]() | 『ベルリンブルース』(Stadt der Verlorenen Seelen) 1983年(91分) 監督:ローザ・フォン・プラウンハイム 『ロッキー・ホラー・ショー』から10年、当時は共産圏だった壁の孤島のベルリンを舞台に、男であって女である、紫のシーメールたちが展開する"性紀のパンク・ミュージカル"。 |
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![]() | 『薔薇の王国』(Der Rosenkönig) 1986年(106分) 監督:ヴェルナー・シュレーター 出演:マグダレーナ・モンテツマ モステファ・ジャジャム マグダレーナ・モンテツマがガンだと知ったシュレーターが、シュミット、ヴェンダースらの資金援助を受け、急遽撮影した作品。主演したモンテツマは、撮影終了半月後に他界。 |
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![]() | 『アニタ 背徳のダンサー』(Anita - Tänze des Lasters) 1987年(89分) 監督:ローザ・フォン・プラウンハイム ファスビンダーやシュレーターと同様、シュミットに大きな影響を与えた朋友ブラウンハイムが、伝説的なダンサー、アニタ・ベルバーの生涯を幻想的な映像を交えて描き出す。 |
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