第5回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル



今年で5回目を迎えるオンライン映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(myFFF)」は、2014年セザール賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞した『僕が数学を嫌いな理由(わけ)』、女優メラニー・ロランの長編2作目『呼吸-友情と破壊』、ミア・ハンセン=ラヴ監督作などの出演を控えるヴァンサン・ラコスト主演『ヒポクラテスの子供達』といった注目作も目白押しながら、まずは無料配信されるコンペティション部門の短編作品に注目してみてほしい。中でも、"完璧な短編映画"と呼びたくなる『アイッサの検査』、パリ郊外、移民2世の少年の生活と夢が瑞々しく息づく『パリまでの道』、そして、コンペティション外(有料)の短編だが、カサヴェテス『フェイシズ』(68)を想起させる、登場人物たちが激しくぶつかり合うエネルギーの奔流を、レトロ感が新鮮なルックと独特な編集のリズムで描いたモニア・ショクリの『みんな誰かの特別な人』、この3作品は是非お見逃しなきよう。そして、前回のmyFFFでヴァンサン・マケーニュ主演の短編『靄の向こうに』が配信され、新作を楽しみにしていたヴァンサン・マリエットの長編『悲哀クラブ』を見ることが出来るのも嬉しい。
(上原輝樹)
2015.1.14 update
【開催概要】
myFFFの公式サイト(www.myfrenchfilmfestival.com)およびiTunesでもご覧いただけます(iTunesでの配信は短編を除く)。

開催日:2015年1月16日〜2月16日
※日本時間16日の朝8時ごろからスタート
※開始時間は技術的な理由により多少前後することがあります

料金:長編映画1作品:1,99€、パック料金もあり。


【審査委員長/審査員】
審査委員長にはミシェル・ゴンドリーが抜擢、東京都現代美術館でも大規模な展覧会が行われ、次世代に影響をあたえるクリエーターとして映画界以外からも注目を集めているゴンドリーが、myFFFのポスターと予告編も手掛けている。
また、審査員には、4名の映画関係者審査員および5名の国際報道機関審査員を迎え、コンペティション部門から最も優れた長編・短編映画作品が選出される。

ショパール賞(映画関係者審査員賞)は、4名の映画制作者が、コンペティション部門出品の作品から最も優れていると判断した長編作品1本に贈られます。

ミシェル・ゴンドリー 審査委員長
ヨアキム・ラフォス (ベルギー)
ナダフ・ラピド (イスラエル)
アブデラマン・シサコ (モーリタニア)

国際報道機関賞は、6人のジャーナリストが、コンペティション部門出品の作品から最も優れていると判断した長編・短編作品各1本に贈られます。

Peter Debruge アメリカのエンターテイメント雑誌「Variety magazine」で映画評論を担当
Mónica Delgado メキシコの日刊紙「Reforma」フランス通信員
Olivier Suez ドイツの新聞「Frankfurter Allgemeine Zeitung」のパリ通信員として文化を担当、その他国際メディアへの寄稿多数
Stefano Montefiori イタリアの日刊紙「Corriere della Sera」通信員
Tamara Lui Tanyu 多数の中国メディアで活動するジャーナリスト
Alexey Tarkhanov ロシアの日刊紙「Kommersant」パリ通信員
上映プログラム

コンペティション部門:長編

『僕が数学を嫌いな理由(わけ)』(Comment j'ai détesté les maths)
ドキュメンタリー/103分/2012年/フランス
監督:オリヴィエ・ペヨン
出演:セドリック・ヴィラニ、フランソワ・ソヴァジェオ、ジャン=ピエール・ブルギニョン

2014年セザール賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞

数学にはいつだってうんざりさせられてきた。数学ができないのは、変えることのできない運命だ。とにかく、数学な んて、大嫌い!数学が世の中でこれほど重要な分野でなければ、笑い飛ばすこともできただろう。しかし、アップルに しても、グーグルにしても、ゴールドマン・サックスにしても、今や世界はアルゴリズムと数式でできていると言っても 過言ではない。世界を動かしているのは数学だというのに、どうして人々から愛されていないのだろう? 2010年のフィールズ賞受賞者セドリック・ヴィラニをはじめ、そうそうたる数学者たちが、世界のあらゆる国を訪問する様子を追 い、数学がどのようにして世界をよりよく変えてきたか...、そしてときに悪化させてきたか(!?)を明らかにしてゆく。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=34312
『イースタン・ボーイズ』(Eastern Boys)
フィクション/128分/2013年
監督:ロバン・カンピッロ
出演:オリヴィエ・ラブルダン、クルリル・エメリャノフ

2013年ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ賞受賞

パリのとある駅で、マレクという少年に声をかけたダニエル。仲間の少年たちとつるんでたむろしていたマレクに、ダニエルは、翌日彼の家へ来ないかと誘う。次の日、アパルトマンのドアを開けたダニエルは、まだその先に罠が待ち受けていることを理解していなかった。そしてその罠が、彼の人生を大きく狂わせてゆくことも...。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=33932
『パリ、恋の診察室』(Tirez la langue, mademoiselle)
フィクション/102分/2013年
監督:アクセル・ロペール
出演:ルイーズ・ブルゴワン、セドリック・カーン、ローラン・ストッケル

ボリス・ピザルニク、ディミトリ・ピザルニクの二人は、パリのチャイナタウンで診察室を経営する開業医。兄弟でありながら、仕事のパートナーでもある二人は、生活のほとんどの時間を患者の診療に費やしている。ある晩、糖尿病を患う少女を診療することになった二人。少女の母親ジュディットはシングルマザーで、ひとりで娘を育てていた。ボリスとディミトリは兄弟そろってジュディットに恋をしてしまう。ところがそこに少女の父親が現れ、やがて人生は思わぬ方向に進んでゆく...。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=35094
『悲哀クラブ』(Tristesse Club)
フィクション/90分/2014年
監督:ヴァンサン・マリエット
出演:ローラン・ラフィット、ヴァンサン・マケーニュ、リュディヴィーヌ・サニエ

ペーパーチェイスゲームはお好き? ヴィンテージのポルシェも? 妹は本当の妹じゃなかった? 死んだはずの父親が実は死んでいなかった? 湖とそこにまつわる秘密が気になる? そんなあなたは...、「悲哀クラブ」へどうぞ。真反対の性格の兄弟、ブリュノとレオンは、ある日、父の死の知らせを受け、地元へ戻る。そこでは彼らの母親違いの妹だというクロエが待っていた。彼らは奇妙なトリオを結成し、少しずつ子供時代の記憶、家族の過去を発見していく。フランスで注目される、「ヌーべル(新しい)・ヌーべルバーグ」世代と呼ばれる若い監督のひとり、ヴァンサン・マリエットの長編作品。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=36401
『呼吸-友情と破壊』(Respire)
フィクション/92分/2014年
監督:メラニー・ロラン
出演:ジョゼフィーヌ・ジャピ、ルー・ド・ラージュ、イザベル・カレ

2014年カンヌ国際映画祭国際批評家週間特別上映作品

シャルリは17歳。友情、ときめき、確固たる自信、そして情熱にあふれた年齢。ある日、サラという少女が街にやってくる。美人で、派手で、何か過去がありそうな、個性的な彼女は、たちまちみんなの人気者に。そんなサラが友達に選んだのは、シャルリだった。彼女達は急接近するが、その友情は次第に予期せぬ方向へ向かって行く。女優、メラニー・ロランの長編2作目。「自己愛の強い倒錯者について語りたかった」というねらいを見事に達成した。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=37262
『ヴァンダル-青春のグラフィティ-』(Vandal)
フィクション/84分/2013年
監督:エリエ・システルヌ
出演:ジネディーヌ・ベンシュニーヌ、クロエ・ルセルフ、エミール・ベルラン

2014年 City of Lights・City of Angels 批評家賞受賞

15歳のシェリフは、反抗的で孤独な少年だ。息子を持て余した母親は、ストラスブールの親戚にシェリフを預け、左官工事の職業訓練をもう一度受けさせることにする。彼に与えられた最後のチャンスなのだ。新しい生活がはじまって間もなく、シェリフはすでに嫌気を感じていた。いっぽう街では、グラフィティーペインターの少年たちが、夜な夜な壁に落書きをしていた。それはシェリフにとって新しい世界との出会いだった...。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=33872
『居場所を求めて-恋のポートレイト-』(Une place sur la terre)
フィクション/100分/2012年
監督:ファビエンヌ・ゴデ
出演:ブノワ・ポールヴールド、アリアーヌ・ラベ

写真家のアントワーヌは、もう人生に大きな希望を抱いていない、きままな生活を送る独り者。近所に住む鍵っ子マテオのお守りをしながら、マテオをたった一人の友人として、他愛もない話を聞かせて暮らしていた。ある朝、中庭を挟んだアパルトマンからピアノの音が聞こえてきた。ピアノを弾いていたのは、エレナという学生だった。理想家で妥協を許さないエレナ。アントワーヌはまだ、彼女が自分の人生を変える存在になるなど知る由もないのだった。やがてエレナに出会ったアントワーヌは、ついに心の居場所を見つけてゆくのだが...。一歩踏み出せない大人の男女の切ない物語。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=33755
『ヒポクラテスの子供達』(Hippocrate)
フィクション/102分/2014年
監督:トマ・リルティ
出演:ヴァンサン・ラコスト、ジャック・ガンブラン、レダ・カテブ

バンジャマンは、立派な医師になることを心に誓い、信念にしている。しかし、父親が局長を務める医療センターでインターンをすることになった彼を待ち受けていたのは、多くの試練だった。実践は理論よりもずっと厳しい。重くのしかかる責任感。多忙で不在の父親。外国人医師のアブデルは、同じインターン生でありながら彼よりもずっと経験豊富だ。自分の限界と不安に突然直面したバンジャマン。現実を前に恐怖を感じているのは彼だけではなかった。それは、患者とその家族、ほかの医師たち、医療センターのスタッフにとっても同じことだった。まだ医師の道へのスタートラインに立ったばかりの青年は、ゆっくりと、大人の世界へ向かって歩きはじめる。主演のヴァンサン・ラコストは、BD作家リアッド・サトゥッフの監督作『Les Beaux Gosses』(09) に主演。不器用でモテない脱力系高校生役でセザール新人賞候補に。ミア・ハンセン=ラヴ、ブノワ・ジャコーなどの監督作の出演も控える。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=35375
『都会のガゼルたち』(Les Gazelles)
フィクション/99分/2013年
監督:モナ・アシャシュ
出演:カミーユ・シャムー、オドレイ・フルロ、アンヌ・ブロシェ

30代のカップル、マリーとエリックは、高校時代からずっと交際を続けてきた。ついに二人でアパルトマンを購入しようというその時、マリーは突如、迷いと疑念に襲われる。そんな時、影のある美男子との出会いが、事態を急展開させる。エリックと別れ、自由と歓びを謳歌することを選択したマリー。しかしそのもくろみは見事にはずれ、意気消沈することになるのだった。それでも新たな友情に励まされ、マリーは徐々に、独身であることをポジティヴに考えられるようになる。自分がさらに強くなり、より大きな幸せを掴むためのチャンスを与えてくれるのだと...。悩める大人の女性の姿をコメディタッチで描く。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=35963
『内なる迷宮』(L'Etrange couleur des larmes de ton corps)
フィクション/102分/2012年
監督:エレーヌ・カッテ、ブルーノ・フォルツァーニ
出演:クラウス・タンゲ、ジャン=ミシェル・ヴォヴク、シルヴィア・カマルダ

ある女が消えた。夫は、彼女の失踪の不審な点について、調査を始める。彼と別れるためなのか?どこかで死んでいるのか? 調査が進むにつれ、彼のアパ―トは、建物全体を巻き込んで、まるで出口のない深い闇の渦と化してゆく...。強烈な映像と耳に残るメロディで見る人の視覚と聴覚にうったえる、怪作。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=34854
コンペティション部門:短編 *すべて無料配信

『Dip'n Dance』(Dip N' Dance)
アニメーション/6分15秒/2013年
監督:ユーゴ・クレルツニアク

40代のブルジョワ男。彼は、家具や家電を指や目の動きひとつで自由に操ることに喜びを感じていた。しかし音楽にのせられた彼は、徐々に自分の持ち物たちに支配されてゆき...。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=37161
『女教師』(Extrasystole)
フィクション/35分45秒/2013年
監督:アリス・ドゥアール

2014年クレルモン=フェラン国際短編映画祭国内作品審査員賞受賞

高等教育の準備学級にやって来たミステリアスな魅力をもった若い女性教師アデルに、19歳の女学生ラファエルは心を奪われ、アデルに近づきたいと願うが、期待はやがて、裏切られる。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=37419
『パリまでの道』(La Virée à Paname)
フィクション/22分50秒/2013年
監督:カリーヌ・メイ、ハキム・ズゥアニ

パリ郊外にすむ20歳の青年ムラドは、演劇の授業や仲間たちとの遊びという日常の中で、希望をつないで暮らしていた。ある日、文学のワークショップに参加するため、パリに行くことを決めるが、なかなか思い通りには進まず...。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=37367
『アイッサの検査』(Aïssa)
フィクション/8分15秒/2014年
監督:クレマン・トレアン=ラランヌ

2014年カンヌ映画祭審査員賞受賞

コンゴ人のアイッサ。フランスに不法滞在中の彼女は、自分は未成年だと言い張っていた。彼女が18歳以上であると睨んだ当局は、強制退去の対象となるかどうか判断するため、アイッサに身体検査を受けさせる。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=38066
『兄の帰還』(Le Retour)
フィクション/20分25秒/2013年
監督:ヨアン・クアム

15歳の少年ウィリーは、1年前に街を出ていった兄、テオの帰りをずっと待っていた。兄のことならなんでも知っていると思っていたウィリー。しかし、戻ってきたテオには秘密があることを知る。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=37210
『公園のギィ・モケ』(Guy Moquet)
フィクション/29分54秒/2014年
監督:ドゥミ・エランジェ

2014年カンヌ映画祭監督週間出品作品

17歳でナチス・ドイツに銃殺された英雄ギィ・モケをあだ名にもつギィは、彼女のティッキーに約束をする。夕方の公園で、地元のみんなが見ている前で、彼女にキスをすると。映画のワンシーンのようなキスを実現するため計画をめぐらせるが...

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=38655
『憂いなき者たち』(Les Insouciants)
フィクション/24分45秒/2014年
監督:ルイーズ・ド・プレモンヴィル

2013年シティ・オブ・ライツ・シティ・オブ・エンジェルス映画祭最優秀短編賞

20歳の青年にルスは15人ほどの同年代の若い男女の仲間と車ででかける。友人を見つけたニルスは、母親との電話を切り、一台のワゴンに乗り込む。彼の人生を大きく変わること、なんということのない、いつもの電話が最後の通話になることなんて、深く考えもせずに...。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=37967
『プールの一夜』(Molii)
フィクション/13分10秒/2013年
監督:カリーヌ・メイ、ハキム・ズゥアニ、ヤシン・クニア、ムラッド・ブダウッド

2014年クレルモン=フェラン国際短編映画祭国内コンペティション審査員特別賞受賞

スティーヴはまだ20代だというのに人生に疲弊し、老け込んでいる。今夜は、市営プールの管理人である父親の代わりに働かなければならない。とくに問題はなく、予定通りに仕事を進めていたスティーヴだったが、奇妙な物音が聞こえてきて...。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=37363
『ブッシュ・ド・ノエル』(Le Premier Pas)
アニメーション/25分/2013年
監督:ステファン・オビエ, ヴァンサン・バタール

クリスマスに大晦日。イベント盛りだくさんの年末が近づいてきた。インディアンとカウボーイも、クリスマスプレゼントを心待ちにしていた。ところが、パーティーの準備中、興奮しすぎてケンカをはじめてしまい、あろうことか、せっかくウマが仕上げをしていたブッシュ・ド・ノエルを壊してしまう。怒ったウマは、サンタクロースにプレゼントのキャンセルをお願いする。ウマとサンタクロースの機嫌を直すにはどうしたらいい? どうしたらプレゼントをとりもどすことができる? インディアンとカウボーイの長い長いクリスマスの夜が始まる...。大人気ナンセンスコメディ、『パニック・イン・ザ・ヴィレッジ』シリーズ新作。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=38516
『影法師』(Shadow)
フィクション/23分/2013年
監督:ロレンツォ・ルシオ

台北。内気な青年ヂャオ・シュは、移動劇の影絵師をしている。ある日、アンという魅力的な女性に出会い、たちまち恋に落ちたヂャオ・シュ。しかしその想いもまだ告げぬうちに、彼はひどい事故に遭い、闇の世界へと引き擦り込まれてしまう。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=37434
クラシック部門(コンペティション外)

『太陽がいっぱい』(Plein soleil)
フィクション/119分/1959年
監督:ルネ・クレマン
出演:アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ

トム・リプリーは、大富豪グリーンリーフから、放蕩息子フィリップをサン・フランシスコに連れ戻してほしいと依頼を受ける。イタリアで遊び呆けているフィリップには、マルジュという美しい恋人がいた。やがて彼らと行動を共にするようになったトム。しかしフィリップはトムを蔑み、思うままに利用していた。ある日、トムはついにフィリップを殺害する。そして彼になりすまし...。『禁じられた遊び』で知られる名匠ルネ・クレマン監督の代表作。甘いマスクで世の女性を虜にしたアラン・ドロンが周到な計画殺人を実行する悪人を演じる、傑作サスペンスドラマ。ニーノ・ロータによる哀愁漂うテーマ曲も有名。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=2081
ケベック映画:長編(コンペティション外)

『アビティビのゴダールを追え』(Chasse au Godard d'Abbittibbi)
フィクション/100分/2013年
監督:エリック・モラン
出演:ソフィー・デマレ、アレクサンドル・キャストンゲイ、マルタン・デュブルイユ

1968年12月、ケベック州ルーアン・ノランダ。フランスからやってきた著名な映画監督が、黙する街の人々に言葉を発する機会を与えようと試みる。監督と共にモントリオールからやってきたポールを中心に、マリーとそのボーイフレンド、ミシェルが加わり、ビデオという便利な新技術を利用した撮影チームが形成される。彼らは、地域の学生や、林業に携わる人々、未成年者、女性などを取材し、社会的テーマに関する様々な質問をしてゆく。ミシェルが革命に目覚める一方、マリーのほうはポールに夢中になり、一緒に旅を続けたいと願うようになる...。60年代ヌーヴェルバーグをモチーフに、ヨーロッパの文化と北米の文化が混じりあうカナダ・ケベックの独自の空気を味わえる作品。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=38657
ケベック映画:短編(コンペティション外)

『みんな誰かの特別な人』(Quelqu'un d'extraordinaire)
フィクション/28分/2013年
監督:モニア・ショクリ
出演:マガリ・レピヌ=ブロンドー

2013年ロカルノ国際映画祭短編コンペティション部門、ヤング審査員賞受賞作品

サラ、30歳。美人で知的で、すべてを兼ね備えているというのに、自分には特別なものがなにもないという不安から、前へ進めずにいる。1月のある朝、泥酔したサラが目覚めたのは見知らぬ郊外の家だった。この事件をきっかけに、自分を立て直さなければという思いが、サラの中に芽生える。そのために彼女が行ったのは、すべてをぶち壊すこと。まずは女友達との関係から...。

http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=38653



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なお、ご投稿頂いたものを掲載するか否かの判断については、
OUTSIDE IN TOKYO 編集部の判断に一任頂きますので、ご了承ください。





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