2012.1.27 update


東京日仏学院、今年一発目の特集上映「カプリッチ・フィルムズ ベスト・セレクション」がいよいよ始まろうとしている。フランスで最も先鋭的な作品の製作・配給・出版を手掛けるレーベルとして注目されている”カプリッチ・フィルムズ”の傑作群が一挙上映され、『猫、聖職者、奴隷』の木下香監督、boidの樋口泰人氏、カプリッチ・フィルムズのティエリー・ルナス氏らが登壇するトークショーも予定されている。もはや自明のものではなくなった”映画批評”は、現代において未だ有効なのか?という疑問符を頭の片隅に抱きつつも、ロバート・クレイマー、ジャン=クロード・ルソー、ストローブ=ユイレ、アルベルト・セラら、その作品自体がラディカルな映画批評そのものである傑作群に触れ、トークショーの熱に絆されるうちに、そんな疑問符はどこかに消し飛んでいるに違いない。
2月3日(金)~2月26日(日)@東京日仏学院
2012.2.2 update


名匠オタール・イオセリアーニ監督最新作『汽車はふたたび故郷へ』の公開を記念して、デビュー作『四月』から『ここに幸あり』まで7作品を特集上映する「オタール・イオセリアーニ映画祭2012」がオーディトリウム渋谷で開催される。すでに日本での権利切れとなった『素敵な歌と舟はゆく』が特別上映されるほか、『月曜日に乾杯!』も日本最終上映になる。昨年映画美学校で行われたマスタークラスの忘れ難い夜、ノンシャランに、浪々と唄うように語り続けた御大のお姿を思い出しながら、この貴重な特集上映に足を運びたい。
2月4日(土)〜10日(金)@オーディトリウム渋谷
2011.12.28 update

サイレントからトーキーの時代を跨ぎ、ラブロマンス、サスペンス、悲劇、コメディとあらゆるジャンル映画を、ハリウッド古典映画の言語を駆使して作り上げた、ソビエト娯楽映画の天才ボリス・バルネットの傑作選が渋谷ユーロスペースで開催される。2月9日(木)『帽子箱を持った少女』は、柳下美恵さんピアノ生伴奏付き!
1月21日(土)〜2月10日(金)@ユーロスペース
2012.2.6 update


昨年、『アンチクライスト』や『100,000年後の安全』といった話題作をいち早く上映した北欧映画祭「トーキョーノーザンライツフェスティバル」が、今年は2月11日(土)〜17日(金)の7日間、渋谷ユーロスペース他で開催される。トマス・ヴィンターベアの『セレブレーション』、トリアーの『エレメント・オブ・クライム』らが上映される「The Origin - 北欧映画作家たちの原点 -」やフリドリクソン監督特集も注目だが、何と言っても1921年のサイレント映画『魔女』(12日の回は柳下美恵さんのピアノ伴奏付き!)はどうしても観ておきたい。
2月11日(土)〜17日(金)
@渋谷ユーロスペース、アップリンク・ファクトリー
2012.1.18 update

2011年ロカルノ国際映画祭で中編映画としては異例の招待作品に選ばれ、青山真治監督の『東京公園』、富田克也監督の『サウダーヂ』と共にロカルノを湧かした真利子哲也監督の最新作『NINIFUNI』(宮﨑将、ももいろクローバー共演)が2月4日(土)より渋谷ユーロスペースを皮切りに全国公開される。『NINIFUNI』の公開を祝して長編デビュー作『イエローキッド』も1週間限定で特別上映される。未見の方は是非この機会に!
『NINIFUNI』
2月4日(土)〜@ユーロスペース
2月25日(土)〜@大阪:シネ・リーブル梅田、名古屋:シネマスコーレ、京都:京都みなみ会館ほか
2011.11.17 update
2011.11.10 update
2011.10.27 update
2011.10.12 update
2011.6.8 update

フランス国内ではIMFストロスカーン専務理事のニューヨークにおける逮捕劇に霞み、ラース・フォン・トリアーの舌禍問題ばかりが目立った感のある今年のカンヌ国際映画祭だが、全体的な傾向として、テクノロジーの進化を競う傾向から、精神性重視の人間らしさが前面に出た作品に回帰する兆しが顕著にみられる、まずまず充実した映画祭だったとの声も聞こえている。OUTSIDE IN TOKYOは、そうした作品群の中から、日本でも公開が待望されているラース・フォン・トリアーの『メランコリア』、ダルデンヌ兄弟の『少年と自転車』、そして、今年の上映作品の中でも最高傑作との呼び声も高いアキ・カウリスマキ『ル・アーヴル』のレビューを掲載する。