OUTSIDE IN TOKYO
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FILM REVIEW
言わずと知れた『ダークナイト』、クリストファー・ノーラン監督の新作。ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジという魅力的なキャスティングと文句無しにゴージャスなビジュアル表現、そうした全てを貫く人間ドラマも抜かりない、クリス・ノーランの大勝利!にしてハンス・ジマー(サウンドトラック)の最高傑作!!
2010.7.28 update new 公開中
『JUNO/ジュノ』の脚本家ディアブロ・コディの新作『ジェニファーズ・ボディ』は、脚本と製作総指揮を兼ねたコディを始め、演出も『ガールズファイト』のカリン・クサマが手掛け、女性陣が主要ブレーンを担ったガールズ・ホラー。「My d○○k is bigger than theirs!」という際どいセリフをクールにミーガン・フォックスに言わせる、コディの脚本が切れ味鋭い。
2010.7.26 update new
韓国の新鋭クォン・ホヨン監督作品。リンカーンとケネディのように、違う時代に生きた二人の人間が全く同じ運命を繰り返すという”平行理論”の謎を解き明かし、”自分と娘が殺される”ことが予見された未来を変えることが出来るのか?トニー・スコット的演出で見せるナイトメア・ムービーにして、不思議な爽快感すら残すエンディングに脱帽!のダーク・エンターテイメント。
2010.7.23 update new 公開中
『誰も知らない』『歩いても、歩いても』など、是枝監督作品の撮影監督として知られる山崎裕の初監督作品『トルソ』は、リアルな人間関係を疎み“トルソ”に慰めを求める女性のスケッチを繊細なキャメラワークで描き、エロティックな描写を含みながらも、美しい光と正体不明の凛々しさに満ち溢れた稀有な作品に仕上がっている。山崎監督のインタヴューも盛り込んだ、長文レビューを掲載!
2010.7.9 update 公開中
大ヒットとなった『M★A★S★H』(70)の勢いに乗じて、ロバート・アルトマンが好き放題に撮ったといわれる快作『バード★シット』が、1971年の公開以来約40年振りに劇場公開される。本作に続いてハル・アシュビーの『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』を公開するZiggy Films'70sの活動に期待!
2010.7.5 update 公開中
『ノーカントリー』に続くコーマック・マッカーシー原作の映画化。終末世界に残された父親と息子が、太陽の光が届かず寒冷化し生き物が死に絶えた<ザ・ロード>を、生き延びるために南へと絶望的な歩みを続ける。そんな極限状況においても息子に人間らしく生きる望みを託さんとする、ヴィゴ・モーテンセンの父親像が胸をうつ。
2010.6.24 update 公開中
『ネイキッド』(93)、『秘密と嘘』(96)で2度のカメラドールを受賞しているイギリスの名匠マイク・リー監督の最新作『Another Year』は、予想に違わぬ素晴らしい出来映えにカンヌでは”陰のパルムドール”とも囁かれたという。アピチャポンの『ブンミおじさん』同様、日本公開が望まれる作品。
2010.6.22 update
話題の『ザ・コーヴ』、確かに観てみたい。しかし、それ以上に見るべきドキュメンタリー映画の大傑作がある。1975年、ベトナム戦争の真実を暴いた本作が全米で公開された3ヶ月後にベトナム戦争が終わる。ベトナム戦争を終結に導いたとも言われるドキュメンタリー映画史上最高傑作が、35年の時を経た今、日本で初めて劇場公開される。同時上映『ウィンター・ソルジャー/ベトナム帰還兵の告白』
2010.6.18 update 公開中
最終戦争後の荒廃した世界に、アル・グリーンのゴスペル〜ソウルが鳴り響く、デンゼル・ワシントン主演のスピリチュアル・アクション・エンターテイメント。9.11以降の精神性を模索する一連のアメリカ映画の流れに属しながら、ヒューズ兄弟が西部劇と任侠映画への映画愛を炸裂させている!ゲイリー・オールドマン、ジェニファー・ビールス、トム・ウェイツら渋好みなキャスティングもナイス!
2010.6.17 update 公開中
『ブリスフリー・ユアーズ』、『トロピカル・マラディ』でカンヌやフィルメックス等の映画祭で高い評価を受けてきたタイのアピチャポン・ウィーラセタクン監督の最新作『ブンミおじさん』が、カンヌ国際映画祭2010でパルムドールを受賞。2008年のパルムドール、ローラン・カンテ『パリ20区、僕たちのクラス』が先週末公開、2009年のハネケ『白いリボン』が今秋公開、本作も公開を期待してレビュー掲載!
2010.6.15 update
OUTSIDE IN TOKYO では、カンヌ国際映画祭2010で世界の注目を集めた3作品(北野武『アウトレイジ』、アピチャポン・ウィーラセタクン『ブンミおじさん』、マイク・リー『Another Year』)について、現地での反応も含めた作品レビューを掲載します。第一弾は、今週末に公開される北野武監督作品『アウトレイジ』。タケシ版『グッドフェローズ』との呼び声の高い本作の日本での健闘を祈る!
2010.6.10 update 公開中
INTERVIEW
2010.7.21 update new
彼女がスクリーンに現れると映画が突如として色めき立ち、唯一無二の輝きを放ちはじめる。彼女ならば、カネフスキー映画の強烈な存在感を放つロシア人たちにも負けないのではないか!?そんな勝手な妄想すら抱かせる、大物女優誕生の予感を誰もが感じている。『愛のむきだし』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』『サイタマのラッパー2』、そして『トルソ』と話題作・注目作への出演が続く、今最も注目の女優、安藤サクラのインタヴューをお届けする。
2010.7.20 update new
いつもどこかしら枠にハマり切ることが”できない”シャマラン監督が、ハリウッドで映画を撮り続けることができるのは、ひとつの奇跡に違いないと思っていたが、やはりその影では長年に渡るメディアとの消耗戦が闘われていた、、、。新作『エアベンダー』が集中砲火を浴びているシャマラン監督を擁護すべくインタヴューを掲載!
2010.7.12 update
スウェーデンから届けられた『ぼくのエリ 200歳の少女』は、”ヴァンパイア映画”というジャンルを軽々と超えた、映画に流れる北欧的美意識と人間存在の哲学的考察が私たちを魅了する、恐るべき傑作である。本作の成功で世界中から注目を集め、既に新作を準備中だというトーマス・アルフレッドソン監督に話を聞くことができた。
2010.7.2 update
ソダーバーグの生々しい傑作『ガールフレンド・エクスペリエンス』で、主演に大抜擢されたのは22歳の現役ポルノ女優サーシャ・グレイ。ニーチェを愛読し、ゴダールへの傾倒を公言する、突き抜けた価値観の持ち主で社会の様々な障壁に挑戦する勇敢な女優サーシャ・グレイのオフィシャル・インタヴューをお届けする。
2010.6.28 update
60年代ベルギーの緑豊かな修道院やブリュッセルの見目麗しい街並を舞台に、激動の生涯を送った実在の<シスター>の物語『シスター・スマイル ドミニクの歌』で主演をつとめたセシル・ド・フランスさんに本作の魅力や彼女の演技への取り組み方についてお話を伺った。イーストウッドの最新作『Hereafter』への出演でも知られる彼女は、今世界で最も注目されている女優のひとりである。
2010.6.21 update
2010.5.26 update
2010.5.19 update
2010.5.10 update
NEWS
2010.7.15 update new
今では”悪名高い”というべきかもしれない、ジャン=リュック・ゴダールとジャン=ピエール・ゴランらによって政治の季節に結成された「ジガ・ヴェルトフ集団」(1968〜72年)のインスピレーションとなった映画作家ジガ・ヴェルトフと、共に活動をした撮影監督ミハイル・カウフマン、そして、ジャン・ヴィゴの『新学期・操行ゼロ』『アタラント号』に参加し、エリア・カザンの『波止場』で撮影監督を務めたボリス・カウフマンが、3兄弟であったことは有名な事実だが、このロシア革命を機に離散した兄弟が映画史に残した足跡はあまりにも大きい。アテネ・フランセで行なわれる本特集上映では、ロシア革命後もロシアに残り、映画の視覚表現の果敢な実験を試みたジガ・ヴェルトフ監督作品を中心に、ロシア・アヴァンギャルド映画を代表する11作品が特集上映される。この蒸し暑い東京の夏、極北の地のアヴァンギャルド映画に刺激を受けるのも悪くない。

7月24日(土)~8月7日(土)@アテネ・フランセ文化センター
2010.7.8 update
現代フランス映画のミューズ、ジャンヌ・バリバールの音楽活動を類い稀なる美しい映像に捉えた新作『何も変えてはならない』のロードショー公開(7月31日)を記念して、ペドロ・コスタ監督作品の特集上映が行なわれる。東京における”コスタ祭り”は、つい先日行なわれた官能的な夜のライブ・パフォーマンスも記憶に新しい「ジャンヌ・バリバール特集」にして既に佳境に入った感するあるが、関連トークイベントも数多く予定されているこれから、更にクールにヒートアップしていくことだろう。そして、何よりも、スクリーンで見てこそ、その得難い体験を自分のものにできるペドロ・コスタ作品に流れる豊かな瞑想的な時間を、神話的世界への探求の旅を、臆面もない映画への愛を、是非ともこの機会に味わってほしい。

7月24日(土)~7月30日(金)@ユーロスペース
2010.6.16 update
2010.5.13 update
2010.6.3 update
2010.4.5 update
2010.4.27 update
2010.3.8 update
RECOMMENDATION
2010.7.16 update new
『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』
ハル・アシュビー
70年代アメリカの伝説的な映画を上映するZIGGY FILMS 第2弾は、ハル・アシュビー、1971年の傑作『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』。主人公のハロルド青年は、恵まれた環境に生まれ育ちながらも、生きることの意味を見いだせず、死の幻想に取り憑かれ、日々自殺の夢を見て周囲を困惑させる。そんなある日、自由を謳歌して生きる79歳の老婦人モードと出会い、生まれて初めて恋を知り、生きることの喜びや悲しみに触れ、人間らしい感情を経験していく。編集マンとしてキャリアをスタートさせたアシュビーらしい、見事な映画のリズムと名撮影監督ジョン・A・アロンゾの情感溢れる美しい映像美が今なお新鮮な、永遠の青春映画である本作には、幼少期に両親の離婚、父親の自殺を経験、自らも高校時代に結婚と離婚を経験、19歳でハリウッドのユニバーサルスタジオで働き始めたという苦労人ハル・アシュビーの人生のエッセンスが凝縮されている。
第32回 PFF ぴあフィルムフェスティバル
1977年以来、日本の自主映画を支え、新たな才能の発掘に貢献してきたPFF。今年は、日米自主映画の巨頭、若松孝二とジョン・カサヴェテスの特集上映が組まれている。オドロオドロしいタイトルで敬遠されがちな若松作品に対する偏見を払拭する絶好の機会だ。そして、役者として活躍しながら、自主制作で撮り上げたカサヴェテスの初監督作品『アメリカの影』、我らがジャンヌ・バリバールが大好きだという女優、レニア・ゴルドーニが50年代末のニューヨークのストリートを疾走し、ミンガスのジャズが炸裂するこの名作を、未見の方は是非この機会に観てほしい。過去のPFFスカラシップ作品の一挙上映や、『川の底からこんにちは』の石井裕也監督と『イエローキッド』の真利子哲也監督による、『独立愚連隊西へ』(岡本喜八)の対談解説等、イベントも充実している。

7月15日(木)〜30(金)@東京国立近代美術館フィルムセンター
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