2009年5月18日

『消されたヘッドライン』

マット・デイモンの「ボーン」シリーズの脚本で知られ、『フィクサー』『デュプリシティ』では演出も手掛けるようになったトニー・ギルロイが脚本に参加。スピルバーグの『ミュンヘン』をインスパイアした『ブラック・セプテンバー』でアカデミー・ドキュメンタリー映画賞を受賞、『ラスト・キング・オブ・スコットランド』でも高い評価を受けたケヴィン・マクドナルドが監督を務める。ハリウッドの"問題児"ラッセル・クロウが演じるジャーナリスト像も楽しみのひとつ。
2009年5月18日

『インスタント沼』


『亀は意外と早く泳ぐ』『図鑑に載っていない虫』の三木聡監督・脚本の新作。細か過ぎる演出が冴え渡り、独自の進化を遂げる日本製携帯電話を思わせる出来の良さ。風間杜夫があり得ない風体の父親を演じさせられ、いつも髪の毛が寝ている印象の加瀬亮の頭はモヒカンリーゼントに。形から入るキャラクター設計は、変だけどわかりやすい。麻生久美子の弾けっぷりも見事な傑作コメディ。
2009年5月13日

『感傷的な運命』


ゴダールの『愛の世紀』に先立つ事1年、同じテーマを描いたアサイヤス監督2000年公開の傑作。現在公開中の『夏時間の庭』へとストレートに繋がる"現代性"が、20世紀初頭のリモージュを舞台に文芸大作の形を借りて描かれる。シャルル・ベルリング、エマニュエル・ベアール、イザベル・ユペールら俳優陣が秀逸、ミア・ハンセン=ラブの美しさには一目惚れ必至。

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