2009年12月28日

『カティンの森』

齢80歳を超えたポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ(『灰とダイヤモンド』)の最新作。1939年、ドイツヒトラーとソ連スターリンの密約によって、ポーランドはドイツ、ソ連に相次いで侵略される。そのソ連の捕虜になった15,000人のポーランド将校が、1940年を境に行方不明になり、3年後の「カティンの森」で数千人の遺体が発見された。ドイツはソ連の犯行とし、ソ連はドイツの仕業であると主張し、お互いに罪を否定した。戦後、ソ連の衛星国となったポーランドでは、「カティンの森」について語ることは固く禁じられることになる。ソ連の捕虜になった15,000人のポーランド将校の身に一体何が起きたのか?映画は、実際に遺された日記や手紙をもとに、事件の真実に迫る。巨匠ワイダ渾身の一作。
2009年12月28日

大雷蔵祭

日本映画黄金期の映画スター市川雷蔵の出演作品を一挙100本上映という史上最大の市川雷蔵祭が大開催中。雷蔵にあまり馴染みのない若い人には、スタイリッシュな映像美が今なお新鮮な三隅研次監督作品がおすすめ。
2009年12月12日〜2010年2月26日
2009年12月28日

女優・高峰秀子

『大雷蔵祭』に負けず劣らず、日本映画の名作目白押しの大女優高峰秀子特集上映。正月になると何故か名作映画が見たくなる。成瀬巳喜男、木下恵介の作品がまとめて見れる嬉しさも。それにしてもこの公式サイト、もう少し何とかならないのでしょうか?
2009年12月19日〜2010年2月5日(12月29日〜1月3日は休館)
2009年12月21日

『誰がため』

1941年、ナチス・ドイツ占領下のフランスで、、、と始まり、やりたい放題暴れまくったのは、タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』だが、こちら『誰がために』は、1944年、ナチス・ドイツ占領下のデンマークに実在した2人の若きレジスタンスの生き様を実話に基づいて描いた衝撃作。本国デンマークでは国民の8人に1人が見るという驚異的大ヒットを記録、黒沢清も「紛れもない傑作」と断言!
2009年12月16日

『インフォーマント!』

ソダーバーグの新作『インフォーマント!』は、マット・デイモンが<企業内部告発者/インフォーマント>を、体重を15kg増やした成りきり演技でシリアス&コミカルに演じる実話に基づいたブラック・コメディ。仕事で窮地に追い込まれた事から、自分を守る為につき始めたウソが、雪だるま式に次から次へと発展していき、FBIや法務省まで騙すことに、、、。企業の内部告発というディープなテーマを扱いながら、マット・デイモン演じるインフォーマントのアクロバティックな"嘘"の嵐が思わず笑いを誘う、知的エンターテイメント。その痛快なブラック・ユーモアの背後に見え隠れする、ソダーバーグが『セックスと嘘とビデオテープ』以来継続している社会全体に蔓延する証拠映像信仰への批判と企業を中心とした資本主義社会への疑念が映画に厚みを与えている。
2009年12月 9日

『倫敦から来た男』


ジャームッシュやガス・ヴァン・サントがリスペクトするハンガリーの鬼才タル・ベーラ監督の新作『倫敦から来た男』が12月12日にいよいよ公開。これに伴い、シアター・イメージフォーラムにてトークショーが開催される。

"映像美を語る"
12月17日(木)19:00の回 上映前
若木信吾(写真家)×立川直樹(プロデューサー/ディレクター)

"監督タル・ベーラを語る"
12月19日(土)13:30の回 上映後
田中千世子(映画評論家・映画監督)×市山尚三(映画プロデューサー)

"文豪ジョルジュ・シムノンを語る"
12月25日(金)19:00の回 上映前
堀江敏幸(作家)×長島良三(原作翻訳者)

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