2009年7月13日

『扉をたたく人』

愛する妻に先立たれて以来、心を閉ざし、孤独に生きてきた初老の大学教授が、出張先のニューヨークで、シリア出身の移民青年との交流をきっかけに再び生きる意味を見出していく感動作。主演のリチャード・ジェンキンスは、俳優生活40年の名脇役として知られるが、監督、脚本を手掛けたトム・マッカーシーは、自身が『父親たちの星条旗』など多くの出演作を持つ俳優でもあり、俳優として長年リスペクトしてきたジェンキンスのためにこの役柄を書き上げたという。舞台となったニューヨークも魅力的に描かれ、映画の影のテーマ、移民の人権問題にも深く切り込み、アムネスティの映画コレクションにも指定されている、見所満載の大人のための映画。

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