2010年10月29日

フィンランド映画祭

昨年のアキ・カウリスマキ特集上映で知られるフィンランド映画祭が今年も行われる。劇場公開が決まっている『ヤコブへの手紙』『4月の涙』を含む7作品が上映され、監督の来日、ティーチインも予定されている。フィンランド内戦末期の赤衛軍の女性兵士とエリート兵士の苛酷な運命を描いた『4月の涙』は、知られざるフィンランド史と秘められたセクシュアリティの問題が絡みあう、一種異様な作品。

10月30日(土)〜11月5日(金)@恵比須ガーデンシネマ
2010年10月26日

爆音映画祭@横浜

TIFFにうつつをぬかしている間に、横浜では爆音映画祭が始まっていた。ジョン・カーペンターの傑作『ゼイリブ』を爆音で観られるとは!元祖80年代インダストリアル・ノイズ、ノイバウテンの『半分人間』、ブルックリン・ブリッジのたもとに77台のドラムスを集めて行われたボアダムズのライブ・ドキュメンタリー『77BOADRUM』など、爆音で観たら昇天モノのラインナップが並ぶ。

10月23日(土)〜29日(金)@横浜黄金町シネマ・ジャック&ベティ
2010年10月26日

『約束の葡萄畑』


本来であればレビューで紹介したい素晴らしい作品。『クジラの島の少女』で知られるニキ・カーロ監督の新作。ダルデンヌ兄弟作品、アサイヤスの『夏時間の庭』が印象深いジェレミー・レニエが野心的なワイン醸造家ソブランを、美しく情熱的な妻を『クジラ〜』のヒロイン、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ、ソブランとの禁断の愛に揺れる男爵夫人を『デパーテッド』『マイレージ、マイライフ』のヴェラ・ファミーガ、ソブランを誘惑する天使をギャスパー・ウリエルが演じる。19世紀のブルゴーニュ地方の四季を絵画的に描いた見事なロケーション撮影に負けない、俳優陣の匂い立つ官能溢れる存在感が素晴らしい。
2010年10月13日

ソフィア・ローレン作品上映会・写真展

「高松宮殿下記念世界文化賞」演劇・映像部門の受賞を記念してソフィア・ローレンの作品上映会と写真展が開催される。『ひまわり』『あゝ結婚』『特別な一日』『昨日・今日・明日』といった名作から『NINE』『微笑みに出逢う街角』といった新作まで、全6作品が全て入場無料!

10月14日(木)〜16日(土)@イタリア文化会館
2010年10月 7日

クリス・フジワラによる映画表現論『フランス映画における時間とパフォーマンス』


映画批評家クリス・フジワラ氏による連続講義。一筋縄ではいかないこれらの作品、ひとつひとつとじっくり向き合うことができる貴重な機会。

第1回 10月8日(金)
17:00 参考上映『アワーミュージック』(80分)
18:30 講義「ジャン=リュック・ゴダール論」

第2回 10月9日(土)
15:40 参考上映『罪の天使たち』(96分)
17:30 講義「ロベール・ブレッソン論」

第3回 10月15日(金)
16:30 参考上映『我が至上の愛〜アストレとセラドン〜』(109分)
18:30 講義「エリック・ロメール論」
2010年10月 4日

みつめていたい!若尾文子

60年代の日本映画を代表する名女優、若尾文子出演の大映映画20作品を一挙特集上映。タランティーノも悶絶必至のお色気文芸映画『瘋癲老人日記』が今堂々とスクリーンに蘇る!

10月2日(土)〜10月22日(金)@神保町シアター
2010年10月 4日

映画監督五十年 吉田喜重

1960年のデビュー作『ろくでなし』をはじめ、映画監督・吉田喜重50年の足跡を振り返る本格的回顧上映。劇映画全19作に、長・短篇の記録映画を加えた計43本(24プログラム)が上映される。監督ご本人、蓮實重彦御大、青山真治監督、女優岡田茉莉子さんが登場する豪華トーク・イベントも予定されている。

10月5日(火)〜10月31日(日)@東京国立近代美術館フィルムセンター

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