2011年5月27日

「EUフィルムデーズ2011」


今年は随分と見覚えのある作品が多いという印象ながら、それなりの御年であるイエジー・スコリモフスキ監督が、『エッセンシャル・キリング』のプロモーションや、併せて行われる特集上映への出席で忙しく世界中を飛び回る中、2日連続で前作『アンナと過した4日間』上映前の舞台挨拶とトークショーに顔を出しててくれるという事態は、やはり凄いことだ、と映画の神様に感謝しなければならない。加えて、『私たちの好きな八月』をポルトガル映画祭で見逃している方は、是非この機会に!

5/27(金)〜6/19(日)@東京国立近代美術館フィルムセンター
2011年5月24日

「映画の授業」

『武器庫』ドヴジェンコ、『吸血鬼』ドライヤー、『俺は善人だ』フォード、『未来への迷宮』アブラム・ローム、『希望/エルテルの山々』マルロー/ペスキーヌ、『外套と短剣』ラング、『アナタハン』スタンバーグ、『アナタハン島の真相はこれだ!!』吉田とし子、『叛乱』佐分利信/阿部豊、『紙の花』グル・ダット、全て観たいが、イム・サンスによるリメイク『ハウスメイド』の8月公開が決まっている、キム・ギヨンの『下女』はどうしてもスクリーンで観ておきたい。

5/24(火)〜6/4(土)@アテネ・フランセ
2011年5月16日

『少女たちの羅針盤』

いわゆる"ご当地もの"映画ながら、長崎俊一監督、主演成海璃子、(個人的には良いと思わなかった)『マイ・バック・ページ』の忽那汐里共演のミステリーということで仄かな期待を抱かせる『少女たちの羅針盤』は、ミステリー映画としての評価はともかく、青春時代特有のヒリヒリした切羽詰まった感覚を捉え、まずまず期待を裏切らない出来映えに収まっている。そんな中で、観るものの期待感やら、広島県福山市やら、ミステリーやら、美少女共演映画やらという、諸々の付帯状況を超えて、抜群の存在感を放ち、フレームの外へ疾走していく成海璃子が、やはり、本作でもずば抜けて素晴らしい。
2011年5月10日

「世界のドキュメンタリー」スペシャル

この機会に挑戦したいドキュメンタリー巨編、ロバート・クレイマー『ルート1』240分、王兵(ワン・ビン)『鉄西区』545分、日本を代表する二人のドキュメンタリスト土本典昭と小川紳介の名作『海盗りー下北半島・浜関根ー』(土本)、『三里塚・岩山に鉄塔が出来た』(小川)、放射能物質が舞う今こそ観ておきたい『ダストー塵ー』、青山真治監督2001年の作品『すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために』など、必見の作品が並ぶドキュメンタリー映画の特集上映。

5/11(水)〜20(金)@渋谷オーディトリウム

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