2012年2月 9日

『タンタンと私』


誰もが、多かれ少なかれ、その人なりの波瀾万丈な人生を送るわけだが、本作を観て、「タンタン」の産みの親であるエルジュが、ナチスとの関係を誤解され投獄されたり、精神を患ったり、長年連れ添った妻と離婚したりしていたことを初めて知った。あの「タンタン」の作者としては意外だというよりも、大人が読んでもどこか難しいところがあると感じていた「タンタン」の作者の実像としては、むしろ随分と腑に落ちるところの大きいドキュメンタリーだった。今までは何となく立ち読みで済ませていた「タンタン」だが、初期の重大な転機を迎えることになったとされる作品「青い蓮」辺りをまずは買って読んでみたくなった。

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