2012年1月24日

『アニマル・キングダム』


マーティン・スコセッシ『グッドフェローズ』の語りのスタイルを踏襲しながらも、20世紀ギャング映画のように暴力はスペクタクルに炸裂せず、時間をかけて人の内面を抑圧する。先日、WOWOWで放映された"トラウマ映画"、ウォルター・E・グローマンの『不意打ち』同様、実に恐ろしきは母親の溺愛なり!この殺伐としたギャング映画に登場する数少ない"善人"、ジョエル・エドガートンとガイ・ピアースの二人が何と素晴らしい好人物に見えることか。

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