2009年12月28日

『カティンの森』

齢80歳を超えたポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ(『灰とダイヤモンド』)の最新作。1939年、ドイツヒトラーとソ連スターリンの密約によって、ポーランドはドイツ、ソ連に相次いで侵略される。そのソ連の捕虜になった15,000人のポーランド将校が、1940年を境に行方不明になり、3年後の「カティンの森」で数千人の遺体が発見された。ドイツはソ連の犯行とし、ソ連はドイツの仕業であると主張し、お互いに罪を否定した。戦後、ソ連の衛星国となったポーランドでは、「カティンの森」について語ることは固く禁じられることになる。ソ連の捕虜になった15,000人のポーランド将校の身に一体何が起きたのか?映画は、実際に遺された日記や手紙をもとに、事件の真実に迫る。巨匠ワイダ渾身の一作。

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