OUTSIDE IN TOKYO
MIYAKE SHO INTERVIEW

三宅唱『Playback』インタヴュー

2. 黒白でも二つあるんだ、ガレルでいうと『愛の誕生』か『白と黒の恋人たち』、
 どっちがいい?

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OIT:『やくたたず』でも、列車が入ってくるのをロングで捉えたショットがありますよね。そういうのがこれ見よがしに入ってるんじゃなくて、ぽんと入ってる感じ。
三宅唱:ああ、あれは勝手に列車のほうから入ってきたんです。狙ってない(笑)。 基本的には全て現場で発見していく、と言いたいところですが、たまたま起こってしまうことばかりですね。

OIT:ひとつのショットから映画を発想する監督もいますよね。この映画はどうですか?
三宅唱:あまりないですよ。イメージみたいなものはあるんです。例えば、スタジオのブースに立ってる村上淳さんの寄りの顔とか。よく誤解されるんですよね、コンテをばりばりに決めて、フレームに人を配置してくタイプだと思われるんです。『やくたたず』も。

OIT:『やくたたず』の画だとそれって難しいですよね。
三宅唱:無理なんです。『やくたたず』なんか、わざわざそんなことはできない環境を選んで撮ってるんですけどね。

OIT:『Playback』は35mmで結構動きがあるけど、ちゃんとフレームが決まってるし、四宮さんが相当優秀なんでしょうね。
三宅唱:今後ガツンといってほしいなと思ってます。あたりまえのことかもしれませんが、芝居をちゃんとみれる。それはつまり、映画をちゃんとみれる方だと思っています。

OIT:四宮さんは、『へんげ』(11)とか、これ凄く良かったんですけど『わたしたちがうたうとき』(11)っていう木村有理子監督の短編も撮影されてますけど、そもそも依頼することになった経緯は?
三宅唱:映画美学校の先輩なんですが、僕が助監督で参加していた佐藤央監督の現場で知り合いになりました。『やくたたず』を撮った後に、次やる時は四宮さんとやりたい、とずっと伝えていました。

OIT:フィルムで、モノクロでやるって言った時は何か言われました?
三宅唱:どっちだ?と。黒白でも二つあるんだ、ガレルでいうと『愛の誕生』(93)か、『白と黒の恋人たち』(01)、どっちがいい?と言われましたね。

OIT:ガレルのコントラストが高いやつでいくと、デジタル上映とかになっちゃうと結構厳しいんですよね。
三宅唱:今回、撮影自体はHDの撮影で、一度デジタルでも完成しています。ロカルノが決まったあとに、フィルムかDCPか迫られて、フィルム用に一から全部グレーティングをやり直していますね。


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