OUTSIDE IN TOKYO
JOSH BOONE, LILY COLLINS, GREG KINNEAR & JUDY CAIRO INTERVIEW

『ハッピーエンドが書けるまで』オフィシャル・インタヴュー

4. 私たちは“映画”で、自分たちが存在する時代をとらえる。
 映画を見て、人はこの時代にどうやって生きるかを学ぶ。
 だから映画で何を語るかを真剣に考えています。(ジュディ・カイロ)

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ジュディ・カイロ インタヴュー

Q:監督・脚本について。
ジュディ・カイロ:ジョシュが脚本を送ってきたの。『クレイジー・ハート』(09)を私たちが製作したからね。でも、この作品はドラマだから製作は難しいと忠告したわ。予算を集めにくいジャンルなの。でも読み始めて夢中になった。とても知的だったし、ユーモアもあって、まさに私が求めているものだった。読み進めるとすごく人間味のある話でもあり、誰もが共感できる内容だった。愛と家族が描かれていて、様々な年代における人間関係が描かれている。15歳でも50歳でも人間関係には悩むでしょう。何度も体験するものだから、そこが気に入ったの。誰もが人生において、1人でもがきながら生きている。10代の息子との接し方が分からなかったり、離婚して途方に暮れたり。色々な状況の中で誰もが悩みを抱えてる。この作品からはきっと希望がもらえるはず。その悩みが、子供のことでも伴侶のことでも、希望が持てる。苦しい状況も乗り越えられるとね。ジョシュは子供の頃、ご両親が離婚してしまったけど、映画ではよりを戻している。同じ苦しみの中にいても、明るい結末がありうること示しています。
Q:なぜ映画をつくるのか?
ジュディ・カイロ:私たちは“映画”で、自分たちが存在する時代をとらえる。映画を見て、人は色々なことを学ぶ。この時代にどうやって生きるかを学ぶ。だから映画で何を語るかを真剣に考えています。私たちが語る物語で何かを発見してほしい。新しい視点を得たり、新しい見方を学んだり。それが、私が映画を作る理由ね。もちろん現実を少し忘れて息を抜くために映画を見ることも大事だと思う。純粋な娯楽としてね。でもその中に、何か新しい発見や知識があり、感動があればそれ以上素晴らしいことはない。それが映画の力だと思う。


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